■臨時情報-南西防衛
島嶼部防衛は新しい課題ではありますが重要性が認識されて以降相当を経るも抜本的組織改編が不充分にも思えるのです。
キーンソード2022演習において陸上自衛隊は16式機動戦闘車のC-2輸送機による与那国島への空輸展開を実施するとのことです。キーンソード2022演習は11月10日から19日までの日程で行われる日米合同演習です。16式機動戦闘車はもともとC-2輸送機への搭載を念頭に設計されていますが、この装備が与那国島へ展開するのは今回がはじめてという。
16式機動戦闘車は今回、福岡県の築城基地から与那国空港まで空輸展開、そして与那国空港から与那国駐屯地までを自走することとなります。与那国島は台湾から直線距離で108km、近年高まる台湾海峡の緊張に際しては台湾侵攻の中継地として軍事的な検知からは理想的な位置にあり、近年その防衛が課題となってきました地域のひとつとされている。
台湾海峡有事、具体的な情報として例えば数週間以内に信仰が着手されるとの情報はありませんが、改めて中国指導部の台湾武力解放という名の直接侵攻の可能性を示唆するなど、この10年間を視れば緊張は高まる事はあっても緊張緩和に関する具体的な動きはありません、一方で民主国家となった中華民国は権威主義的な大陸中国に近づきにくい状況です。
C-2輸送機は埼玉県の入間基地と鳥取県の美保基地などに部隊配備されています。ただ、即応機動連隊について、北熊本駐屯地や善通寺駐屯地に多賀城駐屯地と滝川駐屯地、年々普通科連隊から改編されていますが、任務は緊急展開部隊であり、即応機動連隊はC-2輸送機の基地近傍や海上自衛隊輸送艦部隊の基地近傍への駐屯を検討するべきかもしれません。
16式機動戦闘車、美保基地の近傍には米子の第8普通科連隊が駐屯していますし、入間基地は大宮に第32普通科連隊が駐屯しています。もちろん、C-2輸送機の数はそれほどではなく、現在まだ15機でしかありません、即応機動連隊の装備する装甲車は膨大な数であり、連隊単位での装甲車すべて空輸輸送することはもともと想定していないことは確かです。
即応機動連隊は、しかしそれでも緊急展開部隊という位置づけは確かであり、105mm砲を搭載する16式機動戦闘車のポテンシャルは小さいとはいえません、陸海空の統合機動防衛力整備、現在はより進んだ多次元統合防衛力整備へと転換はしているのですが、部隊の駐屯地と基地飛行場の位置関係というものは、もう少し配慮するべきなのかもしれません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
島嶼部防衛は新しい課題ではありますが重要性が認識されて以降相当を経るも抜本的組織改編が不充分にも思えるのです。
キーンソード2022演習において陸上自衛隊は16式機動戦闘車のC-2輸送機による与那国島への空輸展開を実施するとのことです。キーンソード2022演習は11月10日から19日までの日程で行われる日米合同演習です。16式機動戦闘車はもともとC-2輸送機への搭載を念頭に設計されていますが、この装備が与那国島へ展開するのは今回がはじめてという。
16式機動戦闘車は今回、福岡県の築城基地から与那国空港まで空輸展開、そして与那国空港から与那国駐屯地までを自走することとなります。与那国島は台湾から直線距離で108km、近年高まる台湾海峡の緊張に際しては台湾侵攻の中継地として軍事的な検知からは理想的な位置にあり、近年その防衛が課題となってきました地域のひとつとされている。
台湾海峡有事、具体的な情報として例えば数週間以内に信仰が着手されるとの情報はありませんが、改めて中国指導部の台湾武力解放という名の直接侵攻の可能性を示唆するなど、この10年間を視れば緊張は高まる事はあっても緊張緩和に関する具体的な動きはありません、一方で民主国家となった中華民国は権威主義的な大陸中国に近づきにくい状況です。
C-2輸送機は埼玉県の入間基地と鳥取県の美保基地などに部隊配備されています。ただ、即応機動連隊について、北熊本駐屯地や善通寺駐屯地に多賀城駐屯地と滝川駐屯地、年々普通科連隊から改編されていますが、任務は緊急展開部隊であり、即応機動連隊はC-2輸送機の基地近傍や海上自衛隊輸送艦部隊の基地近傍への駐屯を検討するべきかもしれません。
16式機動戦闘車、美保基地の近傍には米子の第8普通科連隊が駐屯していますし、入間基地は大宮に第32普通科連隊が駐屯しています。もちろん、C-2輸送機の数はそれほどではなく、現在まだ15機でしかありません、即応機動連隊の装備する装甲車は膨大な数であり、連隊単位での装甲車すべて空輸輸送することはもともと想定していないことは確かです。
即応機動連隊は、しかしそれでも緊急展開部隊という位置づけは確かであり、105mm砲を搭載する16式機動戦闘車のポテンシャルは小さいとはいえません、陸海空の統合機動防衛力整備、現在はより進んだ多次元統合防衛力整備へと転換はしているのですが、部隊の駐屯地と基地飛行場の位置関係というものは、もう少し配慮するべきなのかもしれません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)