■航空祭大団円
明日小牧航空祭という今回漸く小松基地速報が大団円を迎える。
F-15戦闘機の機動飛行、この小松基地航空祭では青空に恵まれると共に特別塗装のイーグルが日伊合同演習と日豪合同演習仕様の二機が参加していましたので、この青空に映える順光の環境で撮影出来た事がほんとうに幸いでした。イーグルには青空が似合う。
イーグルを見ていますと今の防衛政策の反撃能力という岸田ドクトリンの外洋について、いや地対地ミサイルよりは柔軟性のある航空戦力にJASSMのようなミサイルを搭載した方が、角が立たないではないか、戦闘機を増やしてはどうか、と思うのですね。
航空戦力、長距離打撃力を考えますとその重要性は地対地ミサイルよりも空対地ミサイルのほうが重要である、こう考えるのです。もちろんJSMミサイルを搭載して特攻しろ、というような変な考え方ではなく、射程は同じ2000km台ででも、ということで。
戦闘機以外にも輸送機からミサイルを運用する方式などが模索されていまして、これはアメリカで、米中衝突となれば輸送機が第一線に展開して兵站線を支えることなどできないぞ、という危機感から、それならば輸送機の戦時における仕事を探そう、と。
日本もこの方式は学ぶべきだ、とアメリカがC-17輸送機を爆撃機に仕立てる発想を知って、日本でも特撮や映画の世界では輸送機を爆撃機としている事例が、例えば1964年のモスラ対ゴジラではC-46輸送機を爆撃機にしてゴジラをナパーム攻撃した描写はあったのだから。
地対地ミサイルよりも航空機を、と説くのは、ミサイルの場合は射程が2000kmであれば、駐屯地から2000km先しか攻撃できないということ。1000kmならばいくつかの国が当てはまりますが、2000kmとなると西日本や九州配備のものは当たる国は一つ。
戦闘機や輸送機から投射するものであれば、いや、これは有事の際に派遣先で長距離打撃任務を想定してのもので、隣国である貴国をねらうものではありません、我が国を攻撃でもする場合は別ですがそんな計画はないのでしょうし、とうそぶけるのだ。
隣国で射程2000kmのミサイルを持っている場合でも、これは日本をねらう専用のものではない、隣国の2000km以内には核兵器国と核保有国があるため抑止力だ、と言い分は成り立つのですから。こうした"敵意を見せない"防衛戦略が、必要だとおもう。
MLRS廃止、最盛期に96両も配備されていたMLRSは半数以下で2030年には全廃する方針が示されていますがPrSM陸軍プレジションミサイルを搭載すると射程は499kmありまして、今開発が進む2400kmのミサイルよりは大分短いですが、本土防衛には充分だ。
防衛費を増額するにしてもMLRSというかなり重要な装備品を一方で捨てているのですから、これを廃止して予算が足りないでは通らないだろうに、防衛力を監視する団体が、過度にリベラルでリアリズムを無視している為に政策と協調できない現状がひびいている。
飛行展示を終えて続々とF-15が着陸しています、そう、ちょっと最前列では無かった故に肩越しのやや厳しい構図で撮影する事になっていますが、自衛隊の写真撮影とともに、防衛政策、というマクロな視点で行事を見ていますと、こう、深く考えすぎてしまうのだ。
小松基地航空祭はこんな感じで終了、そして物凄い行列の小松駅行シャトルバスを利用するのは避け、路線バスを利用して小松駅へ向かう事としました。路線バスは基地を出て少し歩きますと穴場のように運行されていて、サンダーバードに乗り帰路につきました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
明日小牧航空祭という今回漸く小松基地速報が大団円を迎える。
F-15戦闘機の機動飛行、この小松基地航空祭では青空に恵まれると共に特別塗装のイーグルが日伊合同演習と日豪合同演習仕様の二機が参加していましたので、この青空に映える順光の環境で撮影出来た事がほんとうに幸いでした。イーグルには青空が似合う。
イーグルを見ていますと今の防衛政策の反撃能力という岸田ドクトリンの外洋について、いや地対地ミサイルよりは柔軟性のある航空戦力にJASSMのようなミサイルを搭載した方が、角が立たないではないか、戦闘機を増やしてはどうか、と思うのですね。
航空戦力、長距離打撃力を考えますとその重要性は地対地ミサイルよりも空対地ミサイルのほうが重要である、こう考えるのです。もちろんJSMミサイルを搭載して特攻しろ、というような変な考え方ではなく、射程は同じ2000km台ででも、ということで。
戦闘機以外にも輸送機からミサイルを運用する方式などが模索されていまして、これはアメリカで、米中衝突となれば輸送機が第一線に展開して兵站線を支えることなどできないぞ、という危機感から、それならば輸送機の戦時における仕事を探そう、と。
日本もこの方式は学ぶべきだ、とアメリカがC-17輸送機を爆撃機に仕立てる発想を知って、日本でも特撮や映画の世界では輸送機を爆撃機としている事例が、例えば1964年のモスラ対ゴジラではC-46輸送機を爆撃機にしてゴジラをナパーム攻撃した描写はあったのだから。
地対地ミサイルよりも航空機を、と説くのは、ミサイルの場合は射程が2000kmであれば、駐屯地から2000km先しか攻撃できないということ。1000kmならばいくつかの国が当てはまりますが、2000kmとなると西日本や九州配備のものは当たる国は一つ。
戦闘機や輸送機から投射するものであれば、いや、これは有事の際に派遣先で長距離打撃任務を想定してのもので、隣国である貴国をねらうものではありません、我が国を攻撃でもする場合は別ですがそんな計画はないのでしょうし、とうそぶけるのだ。
隣国で射程2000kmのミサイルを持っている場合でも、これは日本をねらう専用のものではない、隣国の2000km以内には核兵器国と核保有国があるため抑止力だ、と言い分は成り立つのですから。こうした"敵意を見せない"防衛戦略が、必要だとおもう。
MLRS廃止、最盛期に96両も配備されていたMLRSは半数以下で2030年には全廃する方針が示されていますがPrSM陸軍プレジションミサイルを搭載すると射程は499kmありまして、今開発が進む2400kmのミサイルよりは大分短いですが、本土防衛には充分だ。
防衛費を増額するにしてもMLRSというかなり重要な装備品を一方で捨てているのですから、これを廃止して予算が足りないでは通らないだろうに、防衛力を監視する団体が、過度にリベラルでリアリズムを無視している為に政策と協調できない現状がひびいている。
飛行展示を終えて続々とF-15が着陸しています、そう、ちょっと最前列では無かった故に肩越しのやや厳しい構図で撮影する事になっていますが、自衛隊の写真撮影とともに、防衛政策、というマクロな視点で行事を見ていますと、こう、深く考えすぎてしまうのだ。
小松基地航空祭はこんな感じで終了、そして物凄い行列の小松駅行シャトルバスを利用するのは避け、路線バスを利用して小松駅へ向かう事としました。路線バスは基地を出て少し歩きますと穴場のように運行されていて、サンダーバードに乗り帰路につきました。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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