北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【京都幕間旅情】東寺-紅葉,後白河法皇の皇女である宣陽門院の帰依と嵯峨天皇の空海への下賜

2024-12-22 20:00:12 | 写真
■京都散策
 当時の話題をそろそろ紅葉の季節よりも年末の季節を迎えます故に本日も紹介しましょう。

 東寺は嵯峨天皇から空海に下賜されたことで密教寺院となった。真言宗の根本道場という位置づけであり、この位置づけが明治維新まで連綿と受け継がれたことで、現代においても多くの国宝を、そして重要文化財などをたたえている、という。

 教王護国寺、東寺とともにこの寺院の正式名称の一つは、仏教を布教する事により国家を、という、それは科学が未発達であり人心さえ不安定な時代において、国家の一体性を保つための一つの方法論として、布教というものを位置付けていた寺院です。

 真言宗、布教の過程というものを私は専門研究者ではない故によくわからないのですが、御大師様、という信仰は平安朝の頃ではなく鎌倉時代から大きく広まったということでして、このころから拝観者も増えてゆき、皇族から庶民まで、という規模で。

 後白河法皇の皇女である宣陽門院の帰依、というものが東寺を大きく高めたとされていますが、平安朝の初期に密教が日本に伝来し、嵯峨天皇の時代にこの東寺が下賜されたと歴史にはあるわけですから、東寺がこう、大きく飛躍するのに時間があったという。

 歴史、知ったようでこれも専門研究をしている訳では無いものですからわかりにくいのは、密教がどのように広まっていったのかを時系列的に地域というものをわからないのですが、これが広まるとともに拝観者が増えたのだろうか、と考えたりするのです。

 伊勢神宮のような、一つの参拝への長躯という巡礼がおこなわれていたのかということもちょっとわからないものですから、日本という社会における東寺と真言宗の位置づけがどう広まったのかも、これは一つ興味あるところです。

 京都を中心に物事を見ていますと、十二月十四日は?と人に問われましたならば、戦艦榛名の進水式記念日、と答えて、いやそこは忠臣蔵、と反論され、わらわれてしまうこともあるのですが、この寺院の信仰の広まりも京都中心にどうしても考えてしまって。

 歴史を感慨深く散策するという事は、独りよがりになってしまう、それは自分の解釈の幅が大きいためなのですが、その歴史をもう少し深く調べてみたいなあ、とは思うところ、もっともこれを突き詰めるにはもう少し、時間に余裕のある年代をまつほかない。

 龍谷大学にでも聴講生で行ってみたい、とかくと百寺巡礼の著者のようになってしまいますが、まあ、そこまでわたしは作家ではないものですから、こうした興味を満たすのは、もう少し書籍と研究をあさってゆくしかないのだろうなあ、とも。

 東寺一長者という東寺の筆頭は真言宗の中心という位置づけであるとともに、法務という、法律ではなく宗教的な法務という意味なのですけれども、この地位が律令制における仏教界の首座として位置づけられていた訳です、これも明治維新まで続いたという。

 紅葉の季節の当時を巡りますと、こうした乗艦のようなものが湧き出してきますとともに、やはりここも思ったほど混雑していないのだな、という率直な感想が湧き出てくるものでしてちょっと不思議に思います。実際、今年紅葉で混雑を感じていない。

 紅葉の季節、思えば十二月に入っても紅葉が続いている訳ですので、常識的な観光ツアーではもう紅葉の拝観というものの計画を立てていない時期になっているのか、と考えつつ、やはり京都は観光よりも散策する街として考えるべきだ、と実感しました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都発幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌-名古屋,大須-地下鉄駅前人気店の美味しいアラビアータのパスタ

2024-12-22 18:11:29 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 パスタの話題を。

 名古屋大須、ここの電気街は希少なものが実は東京や大阪で売り切れた場合でも店頭に安価に残っている場合が多い、という話題を”冴えない彼女の育て方”というライトノベル作品で読んだことがあるのですが、確かになあ、と。

 角燈亭、ここはその名古屋大須の玄関口の一つ、地下鉄上前津駅入り口近くにありますイタリアンのお店でして、前はワイン三種試飲、というものを愉しみに、昼と夜とお邪魔した美味しいお店なのですが、飾りはもうクリスマスに。

 人気店ということで、けっこうな待ち時間があるのですが、まわりにはいろいろなホビーショップも、もちろん普通の飲食店も並んでいまして、待ち時間の間にいろいろと散策できるのもこれ楽しみの一つといえるかもしれませんね。

 アラビアータのパスタ、個人的にお薦めなのはこの逸品、なんといいますか、しっかり辛い。辛いというのはワインに合うという個人的な印象がありますから、食中酒にも食前酒にも、こういう辛いもの、ピリ辛であわせたいところ。

 トマトベースのパスタの中でも、ここのアルデンテ具合はいわゆるねっとり系で、パスタそのものにソースが旨く絡んでいるのは、しかしこの寒い季節になりますと多少の時間で冷めにくいと言うことでうれしいのかもしれません。

 大須商店街、名古屋最大のアーケード街といっていいのでしょうねこの大須では、いろいろなグルメを愉しめますので、一カ所で大盛りとかがんばりすぎず、いろいろな美味というものを巡ってみたくなるのですけれどもさてさて。

 角燈亭、いいお店ですが、行列が凄いなあ、という印象、名古屋は若干遠いものですから、ここ一カ所で時間を使いすぎてしまうのが少々寂しく感じてしまいます、けれども、まあ、美味しいものは美味しいということでいいですよね。

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【京都発幕間旅情】京浜急行1000系電車,横須賀散策再構築-基地と海軍中心の散策を超えて

2024-12-22 07:19:39 | コラム
■横須賀散策
 最近時間が無くて横須賀になかなかいけないのだ。

 京浜急行電車、横須賀散策の際にはお世話になっている路線なのですが、考えてみると横須賀散策というのは結局のところ、横須賀基地を中心とした市街地だけを散策しているものですから、いわゆる横須賀の中心部、50万以上の街は一部しか知らないという。

 横須賀基地周辺でしたらば、どぶいた横丁と横須賀中央駅までの界隈とか、三笠公園までの一角、あとはヴェルニー公園のあたりは散策して知っているところです。ただ、もう少し横須賀中央駅周辺なんかを巡らないと、うわべだけしか見ていないのかなあ。

 こう痛感したのは、BS放送などで多く見ます居酒屋探訪番組で、横須賀ではそれなりに呑んでいるつもりだったのに、名店といわれるようなお店という定番をあまり知らなかった、というところでしょうか。もう少し横須賀を知っていると思ったのに、というね。

 海軍旅館、横須賀ですと定宿にしていましたビジネスホテルが廃業してしまいまして、このために横須賀で宿泊する定番の、お手頃なホテルを探しなおすあたりから始めなければならない、という横須賀散策は原点から模索しなければならない段階でして。

 定宿といっても、2008年に初めて利用したばかりで、2020年のコロナ以降は使えませんでしたのでほんの十年少々というところだったのだけれど、そうした関係でも、ここがいいなあ、という宿が無くなりますと、横須賀が遠く思えてくるもの。

 横須賀、考えれば昔は東京に所用が在った際には宿泊は横須賀で、という事が基本でしたが、リモート時代を迎えますと東京への所要というものも日帰りが多くなってしまうものでして、横須賀、例えば京急の写真撮影機会が少なくなったことからも思うのですね。

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