■KC-135空中給油機が接近
KC-135は元祖大型旅客機というべきボーイング707の原型となった機体で遠からずKC-46へ置き換えられます、今見返すと貴重な情景ですね、小雨でしたが。
嘉手納基地は広大な基地です。過去に厚木基地は学部生時代、どの程度の基地なのか歩いて一周してみよう、とやってみました。これが岐阜基地歩いて一周、小牧基地歩いて一周、小松基地歩いて一周、浜松基地歩いて一周、基地を一時期歩いてばかりいたのですね。
米軍基地である厚木基地から、岐阜基地歩いて一周、小牧基地歩いて一周、小松基地歩いて一周、浜松基地歩いて一周、が始りまして、これはこの位置には降りてくる航空機を順光で見えるとか、ここに喫茶店が、とかあり、航空祭の際の撮影位置画定に役立ちました。
しかし、嘉手納基地だけは歩いて一周する、という気持ちが起きないのですよね。折角沖縄まで来たのだからまる一日基地の周りを歩くのは一寸、というよりも、この基地を一周、外柵沿いに歩きますとかなり時間が掛かる、という事が一見して分かるからです。広い。
嘉手納基地の滑走路は3700m滑走路が二本あります。これを那覇空港と比較しますと那覇空港は3000m滑走路が一本だけですので、基地としての規模の違いが垣間見えるでしょう。そして那覇空港の滑走路と嘉手納基地の滑走路の規模の違いは、その幅にも表れています。
那覇空港3000m滑走路は幅45mとなっています、対して嘉手納基地第一滑走路は幅が91mありまして、第二滑走路は幅61m、嘉手納基地がスペースシャトル緊急着陸地に選ばれた背景には、この91mという那覇空港の倍の幅を持つ滑走を有している為でもあるのですね。
道の駅かでな。嘉手納基地を撮影していますと、この撮影位置と海岸子海浜公園が撮影の名所であるという事は分かるのですが、逆に嘉手納基地が此処から見えるところだけ、と誤解してしまうのかもしれません。隣接して嘉手納弾薬地区もありまして、ここも広い。
ただ、在日米軍基地、特に基地問題という視点から考えますと、この広さと共に任務の大きさもどうしても考えてしまいます。一方で、周辺情勢の変化により、嘉手納基地へ加わる軍事圧力、こうしたものが大きくなるのかもしれません。戦略拠点という位置づけ、が。
極東最大の航空基地であり極東最頻度で運用される飛行場、これば2004年にアメリカ国防総省が嘉手納基地の重要性を示す際に用いた表現です。この同時期に、当時のラムズフェルド国防長官が普天間飛行場を世界一危険な飛行場、と表現した頃でもあるのですが、ね。
INF全廃条約がアメリカの離脱により無効となる為、ロシアが2021年までに装備を再開完了するという、中距離悪戦力もロシア沿海州から沖縄を射程とする事となり、この為に今後沖縄のミサイル防衛についても強化の方向で再構築する必要が生じるかもしれません。
自衛隊の能力を抜本的に強化する事で在日米軍沖縄負担を転換できないか、とは何度も考えたのですが、自衛隊の大部隊が日本本土に居るから中国軍は台湾へ侵攻できないし、北朝鮮もミサイル実験や韓国への軍事圧力を思い留まる、という水準は可能なのでしょうか。
北海道へ上陸するロシア軍を自衛隊が独力で撃退する事、だけならばできるのでしょうが、自衛隊のポテンシャルは在日米軍のポテンシャル、必要ならば米本土から大量のポテンシャルで一挙にその戦力を増強する事、少々現実的ではないように思います、其処で敢えて。
嘉手納基地だけで300機の戦闘機を収容できる、嘉手納基地の能力はその収容力だけではなく、300機の戦闘機を確実に稼働させるだけの整備基盤と運用基盤を瞬間的に拡張する能力、300機の戦闘機が消費する大量の燃料と弾薬、その維持部品の供給能力を備えている。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
KC-135は元祖大型旅客機というべきボーイング707の原型となった機体で遠からずKC-46へ置き換えられます、今見返すと貴重な情景ですね、小雨でしたが。
嘉手納基地は広大な基地です。過去に厚木基地は学部生時代、どの程度の基地なのか歩いて一周してみよう、とやってみました。これが岐阜基地歩いて一周、小牧基地歩いて一周、小松基地歩いて一周、浜松基地歩いて一周、基地を一時期歩いてばかりいたのですね。
米軍基地である厚木基地から、岐阜基地歩いて一周、小牧基地歩いて一周、小松基地歩いて一周、浜松基地歩いて一周、が始りまして、これはこの位置には降りてくる航空機を順光で見えるとか、ここに喫茶店が、とかあり、航空祭の際の撮影位置画定に役立ちました。
しかし、嘉手納基地だけは歩いて一周する、という気持ちが起きないのですよね。折角沖縄まで来たのだからまる一日基地の周りを歩くのは一寸、というよりも、この基地を一周、外柵沿いに歩きますとかなり時間が掛かる、という事が一見して分かるからです。広い。
嘉手納基地の滑走路は3700m滑走路が二本あります。これを那覇空港と比較しますと那覇空港は3000m滑走路が一本だけですので、基地としての規模の違いが垣間見えるでしょう。そして那覇空港の滑走路と嘉手納基地の滑走路の規模の違いは、その幅にも表れています。
那覇空港3000m滑走路は幅45mとなっています、対して嘉手納基地第一滑走路は幅が91mありまして、第二滑走路は幅61m、嘉手納基地がスペースシャトル緊急着陸地に選ばれた背景には、この91mという那覇空港の倍の幅を持つ滑走を有している為でもあるのですね。
道の駅かでな。嘉手納基地を撮影していますと、この撮影位置と海岸子海浜公園が撮影の名所であるという事は分かるのですが、逆に嘉手納基地が此処から見えるところだけ、と誤解してしまうのかもしれません。隣接して嘉手納弾薬地区もありまして、ここも広い。
ただ、在日米軍基地、特に基地問題という視点から考えますと、この広さと共に任務の大きさもどうしても考えてしまいます。一方で、周辺情勢の変化により、嘉手納基地へ加わる軍事圧力、こうしたものが大きくなるのかもしれません。戦略拠点という位置づけ、が。
極東最大の航空基地であり極東最頻度で運用される飛行場、これば2004年にアメリカ国防総省が嘉手納基地の重要性を示す際に用いた表現です。この同時期に、当時のラムズフェルド国防長官が普天間飛行場を世界一危険な飛行場、と表現した頃でもあるのですが、ね。
INF全廃条約がアメリカの離脱により無効となる為、ロシアが2021年までに装備を再開完了するという、中距離悪戦力もロシア沿海州から沖縄を射程とする事となり、この為に今後沖縄のミサイル防衛についても強化の方向で再構築する必要が生じるかもしれません。
自衛隊の能力を抜本的に強化する事で在日米軍沖縄負担を転換できないか、とは何度も考えたのですが、自衛隊の大部隊が日本本土に居るから中国軍は台湾へ侵攻できないし、北朝鮮もミサイル実験や韓国への軍事圧力を思い留まる、という水準は可能なのでしょうか。
北海道へ上陸するロシア軍を自衛隊が独力で撃退する事、だけならばできるのでしょうが、自衛隊のポテンシャルは在日米軍のポテンシャル、必要ならば米本土から大量のポテンシャルで一挙にその戦力を増強する事、少々現実的ではないように思います、其処で敢えて。
嘉手納基地だけで300機の戦闘機を収容できる、嘉手納基地の能力はその収容力だけではなく、300機の戦闘機を確実に稼働させるだけの整備基盤と運用基盤を瞬間的に拡張する能力、300機の戦闘機が消費する大量の燃料と弾薬、その維持部品の供給能力を備えている。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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