■厳しい情勢下での行事
今回は編隊飛行が20機を割り込むなど周辺情勢よりもこれを反映していない防衛力整備の特に予算面を実感した行事でしたね。
UH-2多用途ヘリコプター、これから陸上自衛隊の主力になってゆくのですが、防衛省は退役するAH-1S対戦車ヘリコプターやAH-64D戦闘ヘリコプターの後継に既存機を必要最低限の能力追加により代替とする方針で、UH-2はガンシップとなるのやも。
明野レインボーが飛行展示を完了しまして航空機紹介、となりました。TH-480練習ヘリコプター、安いという事で総合入札方式で採用され、その直後に中国企業に買収されたり倒産したりと後継機はどうなるのかという紆余曲折の航空機ではあります。
UH-2多用途ヘリコプター、不思議なものでベルヘリコプターテキストロン社もスバルUH-2として各国に販売していまして、これは冒険し過ぎず取得費用も運用費用も低くそれでいて高い稼働率を維持できる航空機ということで採用例が相次いでいるのだ。
AH-1S対戦車ヘリコプター、古いし性能も射程3750mのTOWミサイルでは退役もやむなしですが、射程8㎞の中距離多目的誘導弾搭載など、改良型を国内で開発してみましたらば、安価な対戦車ヘリコプターとしてベルがまた各国に採用させてくれる、かな。
OH-1観測ヘリコプター、250機を調達予定が政府の方針変更で試作機含め33機で製造終了となった。考えてみれば、働き方改革の2024年問題とかで現在物流や引っ越しが大変なことになっていますが、政府が下請け法違反など率先している現状があるわけで。
UH-60JA多用途ヘリコプター、AH-Xとして政府がAH-1S後継機選定を行った際に富士重工のAH-64Dは当然本命でしたが三菱重工はこのUH-60JAのガンシップ型を提案しているのですね。数が全く足りない点を除けば、UH-60JAは良い航空機と断言できる。
ヘリコプターは絶対足りていない、それは元日の能登半島地震でも空輸能力の限界を痛感したのですが、このほかにも、年始の飛行訓練始めで顕著だったようでして、寒い中で東北方面航空隊の年頭飛行訓練始めを撮影された方が驚いていました、少なすぎて。
東北方面航空隊の年頭飛行訓練始めは四機編隊だったぞ、といわれてまあそんなものかそれで四機編隊が幾つなの、と問うてみますとそうではなくて飛行訓練始めで四機しか飛ばなかった、という話でした。昔は、OH-6,UH-1,AH-1Sが各4機はすくなくとも。
防衛力を検証する外部団体が必要ではないか。こう航空機や戦車と装甲車の話を聞くたびに痛感するのです、それは、こんな装備許さないゾ外国侵略用ダ、というような怪しい団体ではなく、有事の際に必要な能力を精査した上で充足しているかを精査するもの。
有事の際の能力、というものも当然団体を作る際にはロシア軍の編成や中国軍の作戦能力、介入作戦など法的な問題は中立機関であるゆえに法律ではなく可能性を念頭に柔軟に将来を見据えて、今の装備ではこれだけしかできない、というような分析をする機関が。
航空学校は間もなく大型中型と大量の無人機が装備されるでしょう、とは国会議員サンのご挨拶の話ですが、現にAH-1Sは危険なほどに削減されているのだが、これを置き換えるべきMQ-9やMQ-8といった無人航空機は皆無というか調達計画さえ、ない。
シン・コークーガッコー、と銘打った明野航空祭はこんな感じで閉幕となりましたが、航空機ばかり減って、次の南海トラフ地震、台湾海峡有事、大丈夫なのか。ある装備でやるのは自衛隊の仕事、その先は政治の領域、そして日本は国民が選ぶ民主主義なのだ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
今回は編隊飛行が20機を割り込むなど周辺情勢よりもこれを反映していない防衛力整備の特に予算面を実感した行事でしたね。
UH-2多用途ヘリコプター、これから陸上自衛隊の主力になってゆくのですが、防衛省は退役するAH-1S対戦車ヘリコプターやAH-64D戦闘ヘリコプターの後継に既存機を必要最低限の能力追加により代替とする方針で、UH-2はガンシップとなるのやも。
明野レインボーが飛行展示を完了しまして航空機紹介、となりました。TH-480練習ヘリコプター、安いという事で総合入札方式で採用され、その直後に中国企業に買収されたり倒産したりと後継機はどうなるのかという紆余曲折の航空機ではあります。
UH-2多用途ヘリコプター、不思議なものでベルヘリコプターテキストロン社もスバルUH-2として各国に販売していまして、これは冒険し過ぎず取得費用も運用費用も低くそれでいて高い稼働率を維持できる航空機ということで採用例が相次いでいるのだ。
AH-1S対戦車ヘリコプター、古いし性能も射程3750mのTOWミサイルでは退役もやむなしですが、射程8㎞の中距離多目的誘導弾搭載など、改良型を国内で開発してみましたらば、安価な対戦車ヘリコプターとしてベルがまた各国に採用させてくれる、かな。
OH-1観測ヘリコプター、250機を調達予定が政府の方針変更で試作機含め33機で製造終了となった。考えてみれば、働き方改革の2024年問題とかで現在物流や引っ越しが大変なことになっていますが、政府が下請け法違反など率先している現状があるわけで。
UH-60JA多用途ヘリコプター、AH-Xとして政府がAH-1S後継機選定を行った際に富士重工のAH-64Dは当然本命でしたが三菱重工はこのUH-60JAのガンシップ型を提案しているのですね。数が全く足りない点を除けば、UH-60JAは良い航空機と断言できる。
ヘリコプターは絶対足りていない、それは元日の能登半島地震でも空輸能力の限界を痛感したのですが、このほかにも、年始の飛行訓練始めで顕著だったようでして、寒い中で東北方面航空隊の年頭飛行訓練始めを撮影された方が驚いていました、少なすぎて。
東北方面航空隊の年頭飛行訓練始めは四機編隊だったぞ、といわれてまあそんなものかそれで四機編隊が幾つなの、と問うてみますとそうではなくて飛行訓練始めで四機しか飛ばなかった、という話でした。昔は、OH-6,UH-1,AH-1Sが各4機はすくなくとも。
防衛力を検証する外部団体が必要ではないか。こう航空機や戦車と装甲車の話を聞くたびに痛感するのです、それは、こんな装備許さないゾ外国侵略用ダ、というような怪しい団体ではなく、有事の際に必要な能力を精査した上で充足しているかを精査するもの。
有事の際の能力、というものも当然団体を作る際にはロシア軍の編成や中国軍の作戦能力、介入作戦など法的な問題は中立機関であるゆえに法律ではなく可能性を念頭に柔軟に将来を見据えて、今の装備ではこれだけしかできない、というような分析をする機関が。
航空学校は間もなく大型中型と大量の無人機が装備されるでしょう、とは国会議員サンのご挨拶の話ですが、現にAH-1Sは危険なほどに削減されているのだが、これを置き換えるべきMQ-9やMQ-8といった無人航空機は皆無というか調達計画さえ、ない。
シン・コークーガッコー、と銘打った明野航空祭はこんな感じで閉幕となりましたが、航空機ばかり減って、次の南海トラフ地震、台湾海峡有事、大丈夫なのか。ある装備でやるのは自衛隊の仕事、その先は政治の領域、そして日本は国民が選ぶ民主主義なのだ。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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