■9mm拳銃SIG P-220
AH-64D,陸上自衛隊航空打撃力の骨幹戦力であると共に頑丈で強力なヘリコプターですが実戦での損傷や故障による墜落事例は海外では幾つもあります。『新しい不安定の弧』最終回をお送りする予定でしたが、諸般の事情で変更させていただきました。
SIG P-220など拳銃の再評価と広範な配備が必要ではないか。イギリスのヘンリー王子が陸軍将校として任官中、WAH-64D戦闘ヘリコプターの操縦士としてアフガニスタンへ派遣され、実任務に当たった事は広く知られ、ノブレスオブリージェという今日的には大時代的な認識が欧州においてはまだまだ広範な認識であると感心させられたものですが、ヘンリー王子はイギリス陸軍が67機導入し最重要装備として世界中で駆使しているWAH-64Dの操縦士として文字通り第一線で戦われたようです。
ブローニングハイパワー、報道などを観ますと王子がWAH-64Dにて任務飛行に当たる際、着用しているボディーアーマーのSTANAG マガジン用パウチにブローニングハイパワー拳銃を押し込んで飛行に当たっている様子が報じられています、嵩張ります、STANAG マガジンは22口径NATO弾30連弾倉で形状として自動拳銃とはかなり異なるものですが、差し込めば装着できることを示しています、そして即座に取り出すことができる。
実はWAH-64Dには操縦士の操縦席にL-85小銃固定器具が用意されており、万一不時着の際には自衛用に用いる事が出来るのですが、航空機搭乗員用自衛装備の必要性としまして我が国ももう少し拳銃の位置づけを再検討し、広範な装備を考えるべきかもしれません、不時着した場合でも搭乗員さえ無事であれば予備機を以て即座に復帰できますし、拳銃一丁でも落伍者救出線まで退避できる可能性は高まります、航空救難部隊展開まで時間を稼ぐこともできるでしょう。
拳銃一丁あるだけで、最後の瞬間の自衛戦闘が可能であるか、できないのか、おおきく変わってくることは言うまでもありません。ただ、9mm拳銃として採用されているSIG P-220はトリガーカバーが大型でMOLLE用STANAGパウチにはやや大柄であるのが難点です。こうした大型拳銃とMOLLEですが、MOLLE方式のボディアーマーであればホルスターも存在するのです、拳銃用ホルスターメーカーではブラックホーク社やサファリランド社などが、マガジンパウチではなく専用のホルスターが開発されていますので拳銃は官品としまして、ホルスターなど、こちらを部隊単位の部隊長使用承認を経ての私物扱いで装着する、ということも考えられるところ。
航空搭乗員は航空機以上に重要な防衛力です、乱暴な話ですが例えばAH-64D戦闘ヘリコプターが戦闘により喪失した場合でも、搭乗員さえ装甲車などで救出できたという前提では、予算を積めば同盟国アメリカから緊急にAH-64E戦闘ヘリコプターを調達し、空輸し在日米軍基地にて引き渡す事も可能でしょう、しかし搭乗員は代えが無く、民間軍事会社等から探そうにも法的及び人的限界があります、航空機搭乗員用自衛装備の必要性、かなり真剣に考えるべきではないでしょうか。報道写真に残るマガジンパウチのブローニングハイパワーは、ふとそんなことを考えさせられるものでした。
北大路機関:はるな くらま
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
AH-64D,陸上自衛隊航空打撃力の骨幹戦力であると共に頑丈で強力なヘリコプターですが実戦での損傷や故障による墜落事例は海外では幾つもあります。『新しい不安定の弧』最終回をお送りする予定でしたが、諸般の事情で変更させていただきました。
SIG P-220など拳銃の再評価と広範な配備が必要ではないか。イギリスのヘンリー王子が陸軍将校として任官中、WAH-64D戦闘ヘリコプターの操縦士としてアフガニスタンへ派遣され、実任務に当たった事は広く知られ、ノブレスオブリージェという今日的には大時代的な認識が欧州においてはまだまだ広範な認識であると感心させられたものですが、ヘンリー王子はイギリス陸軍が67機導入し最重要装備として世界中で駆使しているWAH-64Dの操縦士として文字通り第一線で戦われたようです。
ブローニングハイパワー、報道などを観ますと王子がWAH-64Dにて任務飛行に当たる際、着用しているボディーアーマーのSTANAG マガジン用パウチにブローニングハイパワー拳銃を押し込んで飛行に当たっている様子が報じられています、嵩張ります、STANAG マガジンは22口径NATO弾30連弾倉で形状として自動拳銃とはかなり異なるものですが、差し込めば装着できることを示しています、そして即座に取り出すことができる。
実はWAH-64Dには操縦士の操縦席にL-85小銃固定器具が用意されており、万一不時着の際には自衛用に用いる事が出来るのですが、航空機搭乗員用自衛装備の必要性としまして我が国ももう少し拳銃の位置づけを再検討し、広範な装備を考えるべきかもしれません、不時着した場合でも搭乗員さえ無事であれば予備機を以て即座に復帰できますし、拳銃一丁でも落伍者救出線まで退避できる可能性は高まります、航空救難部隊展開まで時間を稼ぐこともできるでしょう。
拳銃一丁あるだけで、最後の瞬間の自衛戦闘が可能であるか、できないのか、おおきく変わってくることは言うまでもありません。ただ、9mm拳銃として採用されているSIG P-220はトリガーカバーが大型でMOLLE用STANAGパウチにはやや大柄であるのが難点です。こうした大型拳銃とMOLLEですが、MOLLE方式のボディアーマーであればホルスターも存在するのです、拳銃用ホルスターメーカーではブラックホーク社やサファリランド社などが、マガジンパウチではなく専用のホルスターが開発されていますので拳銃は官品としまして、ホルスターなど、こちらを部隊単位の部隊長使用承認を経ての私物扱いで装着する、ということも考えられるところ。
航空搭乗員は航空機以上に重要な防衛力です、乱暴な話ですが例えばAH-64D戦闘ヘリコプターが戦闘により喪失した場合でも、搭乗員さえ装甲車などで救出できたという前提では、予算を積めば同盟国アメリカから緊急にAH-64E戦闘ヘリコプターを調達し、空輸し在日米軍基地にて引き渡す事も可能でしょう、しかし搭乗員は代えが無く、民間軍事会社等から探そうにも法的及び人的限界があります、航空機搭乗員用自衛装備の必要性、かなり真剣に考えるべきではないでしょうか。報道写真に残るマガジンパウチのブローニングハイパワーは、ふとそんなことを考えさせられるものでした。
北大路機関:はるな くらま
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)