■平成二八年度富士総火演
台風10号が東北地方を蹂躙し北海道へ上陸する最中ではありますが平成二八年度富士総合火力演習、にて注目の点について昨日に続いて見てみましょう。
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富士学校と富士教導団が担当部隊として実施します陸上自衛隊最大の公開実弾演習である富士総合火力演習、精鋭戦車の120mm滑腔砲の射撃が叩きだす衝撃波と閃光、連続発射される対戦車ミサイルの驚くべき同時命中精度、特科火砲が揺さぶる大気と大地、早朝の点検射から最後の白燐弾発射まで見どころ一筋怒涛の一日を見せつける迫力の展示でした。
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第5戦車大隊の90式戦車と第11普通科連隊の89式装甲戦闘車、北海道からの増援部隊です。豪雨の為に少々判別し辛いですが、90式戦車の砲塔と89式装甲戦闘車の車体に所属が明示されています、車両を転地したのか管理替えとしたのかは不詳ですが、中々興味深い連携です、装甲戦闘車は運動戦に不可欠ですが、配備は富士教導団と第7師団の一部のみ。
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OH-6D観測ヘリコプターとAH-64D戦闘ヘリコプターの協同、観測ヘリコプターと戦闘ヘリコプターの連携は自衛隊の航空機動における基本運用ですが、AH-64Dに対し従来は新世代機であるOH-1観測ヘリコプターが投入されていました。昨年度は和歌山沖不時着水事故によりOH-1をOH-6に代えましたが、今年度も何故かOH-1ではなくOH-6です。
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03式中距離地対空誘導弾システムと12式地対艦誘導弾システム、島嶼部防衛における陸上自衛隊の看板装備というべき二つの装備は、システムを重装輪回収車に搭載し、その上で六連装発射機を搭載している事から、一見して外見が重なるように見えるのですが、平成二八年度富士総合火力演習では二両共に登場し、演習場に並ぶ様子を見る事が出来ました。
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12式地対艦誘導弾システムは富士学校祭に搭乗していますがミサイル発射筒が細身、下志津駐屯地祭の常連、03式中距離地対空誘導弾システムの方が車体の重厚さが印象付けられるという相違点、更に車体基部や発射装置の発電装置等、よく見れば細部では共通点の方が少なく、細部の相違、搭載ミサイルが根本から異なるため当然といえば当然ですが、ね。
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AAV-7水陸両用車、装備品展示に搭乗しましたアメリカ海兵隊の車両です。島嶼部防衛の切り札として導入した水陸両用強襲車、既に陸上自衛隊へも導入が開始されていまして、平成二八年度富士総合火力演習こそその初公開の場となるか、と期待したのですが登場したのはキャンプ富士の車両、自衛隊AAV-7の初登場は十月の中央観閲式となるのでしょう。
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機動戦闘車、105mm砲を搭載する装輪機動砲、富士学校機甲科部へ配備開始されたばかりの車両で、機動戦闘車そのものも一般初公開は今年一月の第1空挺団降下訓練初めの際でして、富士学校創設記念富士駐屯地祭でも公開された車両、富士総合火力演習では初公開です。来年度から新編となる即応機動連隊機動戦闘車中隊へ配備が開始されるとのこと。
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輸送防護車、豪州製ブッシュマスター耐爆車両で、中央即応集団へ在外邦人救出用の装甲車として少数配備されています。今年の陸上自衛隊朝霞広報センターや宇都宮駐屯地祭にて一般公開が始まりました。安全保障法整備により自衛隊による陸上での邦人救出が可能となりまして、これを受けての公開、ともいえるのでしょうか。が平成二八年度富士総合火力演習、にて注目の点についてみてみますと、新装備あり、長距離展開車両あり、中々見るものが多い一日でした。
北大路機関:はるな くらま
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台風10号が東北地方を蹂躙し北海道へ上陸する最中ではありますが平成二八年度富士総合火力演習、にて注目の点について昨日に続いて見てみましょう。
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富士学校と富士教導団が担当部隊として実施します陸上自衛隊最大の公開実弾演習である富士総合火力演習、精鋭戦車の120mm滑腔砲の射撃が叩きだす衝撃波と閃光、連続発射される対戦車ミサイルの驚くべき同時命中精度、特科火砲が揺さぶる大気と大地、早朝の点検射から最後の白燐弾発射まで見どころ一筋怒涛の一日を見せつける迫力の展示でした。
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第5戦車大隊の90式戦車と第11普通科連隊の89式装甲戦闘車、北海道からの増援部隊です。豪雨の為に少々判別し辛いですが、90式戦車の砲塔と89式装甲戦闘車の車体に所属が明示されています、車両を転地したのか管理替えとしたのかは不詳ですが、中々興味深い連携です、装甲戦闘車は運動戦に不可欠ですが、配備は富士教導団と第7師団の一部のみ。
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OH-6D観測ヘリコプターとAH-64D戦闘ヘリコプターの協同、観測ヘリコプターと戦闘ヘリコプターの連携は自衛隊の航空機動における基本運用ですが、AH-64Dに対し従来は新世代機であるOH-1観測ヘリコプターが投入されていました。昨年度は和歌山沖不時着水事故によりOH-1をOH-6に代えましたが、今年度も何故かOH-1ではなくOH-6です。
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03式中距離地対空誘導弾システムと12式地対艦誘導弾システム、島嶼部防衛における陸上自衛隊の看板装備というべき二つの装備は、システムを重装輪回収車に搭載し、その上で六連装発射機を搭載している事から、一見して外見が重なるように見えるのですが、平成二八年度富士総合火力演習では二両共に登場し、演習場に並ぶ様子を見る事が出来ました。
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12式地対艦誘導弾システムは富士学校祭に搭乗していますがミサイル発射筒が細身、下志津駐屯地祭の常連、03式中距離地対空誘導弾システムの方が車体の重厚さが印象付けられるという相違点、更に車体基部や発射装置の発電装置等、よく見れば細部では共通点の方が少なく、細部の相違、搭載ミサイルが根本から異なるため当然といえば当然ですが、ね。
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AAV-7水陸両用車、装備品展示に搭乗しましたアメリカ海兵隊の車両です。島嶼部防衛の切り札として導入した水陸両用強襲車、既に陸上自衛隊へも導入が開始されていまして、平成二八年度富士総合火力演習こそその初公開の場となるか、と期待したのですが登場したのはキャンプ富士の車両、自衛隊AAV-7の初登場は十月の中央観閲式となるのでしょう。
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機動戦闘車、105mm砲を搭載する装輪機動砲、富士学校機甲科部へ配備開始されたばかりの車両で、機動戦闘車そのものも一般初公開は今年一月の第1空挺団降下訓練初めの際でして、富士学校創設記念富士駐屯地祭でも公開された車両、富士総合火力演習では初公開です。来年度から新編となる即応機動連隊機動戦闘車中隊へ配備が開始されるとのこと。
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輸送防護車、豪州製ブッシュマスター耐爆車両で、中央即応集団へ在外邦人救出用の装甲車として少数配備されています。今年の陸上自衛隊朝霞広報センターや宇都宮駐屯地祭にて一般公開が始まりました。安全保障法整備により自衛隊による陸上での邦人救出が可能となりまして、これを受けての公開、ともいえるのでしょうか。が平成二八年度富士総合火力演習、にて注目の点についてみてみますと、新装備あり、長距離展開車両あり、中々見るものが多い一日でした。
北大路機関:はるな くらま
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