セルバンテスのドンキホーテは学生時代に読み感動した本であった。今でも世界で聖書の次に読まれているとも言われる。
ドンキホーテが、水車を巨人と勘違いして、突入するシーンは印象的であり、また世界的にも有名である。勿論現実の中で、周りにドンキホーテのような奇行をされる方がいれば、大変吃驚するに違いない。
生き甲斐の心理学を勉強してきて、学んだことに、「現実吟味力」という概念がある。日常の刻々変化する中で、ピントが外れることもなく、判断力が正常であることである。生き甲斐を探究したり、日々のこころの健康においてとても重要である。
自分を振り返ってみると、混乱したりして、何でこんな行動をしたのかと悔やんだこともある。些細なことが、人生を左右するような大事に観えてしまったり、その反対に大切なことを見落とすこともあった。現実吟味力が衰え、間違った行動を選択した時のことだろう。
では、自分の現実吟味力をどう判断するのだろう。信頼できる人がそばにいて意見を率直に言ってもらえるのは有難い。また、個人的には自問自答をして、思考が自己肯定、他者肯定的になっているかを落ち着いて考えることが良いようだ。思考・行動が自己否定、他者否定の方向に流されているのは理屈抜きで、良い傾向ではないと思う。
ただ、基本は暗い感情(感情自体は別に悪いものではない)に支配されることから生じることだと思う。今日一日、今日一日の感情生活を振り返りつつ、自分の解釈を思索することが重要なのだろう。
色を少しずつ変えていくアジサイ。夏が近くにやってきている!
<花4/4>
人気blogランキングへ <- 1クリック是非とも応援お願いします!