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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

楽しい自己実現の道!(生き甲斐 2/10)

2013-03-09 | 第十章「今ここでの恩寵」

 自分とは何か?これがある程度定まることをアイデンティティの統合と呼ぶ。ふと信仰をもったり、深い良質の思想・宗教などの背骨が定まることは典型的ではないだろうか。

 写真は、唐招提寺の鑑真の廟のある庭であるが、実に気持ちの良い場所であった。唐招提寺は、1250年前の金堂や講堂をはじめ、奇跡的に天平時代の建物が残っていることもあるが、何とも気持ちのよい静寂に包まれている。

 

 鑑真は、唐の高僧で日本からの招へいで、12年の長い歳月を経て、5回の危険な航海で日本に到着し、当時の聖武天皇、光明皇后、その娘の孝謙・称徳天皇に戒を授けるなどし、唐招提寺を建立する。

 当然ながら、鑑真は①アイデンティティの統合をされ、②様々な業績を残していることから現実吟味力も確かであり、③唐政府の反対を押し切っての渡航で、建前だけでなく自分の本音もしっかり見極めていた(防衛機制がある程度解放される)と思う。

 前回私が訪問したのは、夏であったが、その時は鑑真が唐より持ってきたといわれる蓮が見事に咲いていた。鑑真の気遣いや喜びが伝わってくるようだ。今回は、孝謙・称徳天皇の直筆の勅額を拝見できたが、天皇家の喜びも、あふれ出ているように感じられた。

 さて、鑑真和尚の日本到来の苦労は誰でも知っているが、それゆえ苦労が強調されしすぎているように、私は感じる。その反対の喜びや自己実現の道の楽しさ(幸福曲線の世界)は、私などは「生き甲斐の心理学」等、臨床心理学の知識を得て、初めて気がついたものである。きっと心が自由で、楽しく自己実現の道を歩んだ鑑真和尚。胸が熱くなる。

 生き甲斐 2/10

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