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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

狭い空間を愛してしまうけど・・・(月を解釈する 5/10)

2016-07-17 | 第二章「五感と体感」

 狭い空間はなにか母体回帰なのか落ち着くところがある。かつては日本人の住まいはウサギ小屋とか、揶揄されたりしたが、どうも、それで良しとするDNAが流れているように最近思う(文化的な意味で)。押入れの中の何となく不思議な空間。時には屋根裏・・は少年時代のわくわくする活動の場所であり、青年になってからも喫茶店なる狭い空間は愛すべき場所であった。

 縄文時代の竪穴住居は、そんな空間の原型のようだ。祭壇があり囲炉裏がある。囲炉裏はイザナミがカグツチ(火の神)を産んで亡くなったことをどこかで象徴しているようだ。そして、竪穴住居には囲炉裏で食事を用意したりする母が居なくてはならない。当然ながら母の味は鍋であり、カレーライスが国民的食事になったのも鍋と関係があると思う。縄文時代にはすでに竪穴住居のほかに高床式などがすでにあり倉庫などで使われていたが、どういうわけか住居は竪穴だった。

 そして、昨日から考えていることだが(田中基氏の縄文のメデゥーサを読みつつ)、この竪穴住居はもともと女神、特に月を象徴しているのではないかと。

 さて、今日はこれから府中で勉強会。狭い家で縄文を妄想していたりするのも良いが、気の合う仲間に会って楽しい時を過ごすのは至福の時。他者との会話の中から、一人では始まらないことが始まるというのも確かだと思う。黄泉の国に住むイザナミとは別の、この世のイザナギの世界というのだろうか。

月を解釈する 5/10

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