イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

自分の中の「ゆがみ」を意識してみる!(分かりやすいって何?5/10)

2017-09-22 | 第一章「意識と知覚」

 ものごとを分かりにくくしている原因のひとつには、自分自身のゆがみの問題があると思う。それは所謂こころの傷であったり、周りの近しい人たちとの関係からくるものであったりする。

 私は眼も耳も、年をとり、その物理的ゆがみは増えていると思うが、幸いなことに、生き甲斐の心理学を学ぶことにより、こころのゆがみは以前と比べ減少しているように思う。それは本当に幸せである。

 自分のゆがみを正すのは、至難なことではあると思うが、あることを意識すると良いように思う。その一つは「自分と他者は別の存在、自他混同があるか?」。もちろん自他混同を私を含めて皆さん楽しんでいると思うが、重要な判断をしたり、時には健康的に暮らすために(へんな悩みなく)、この自問自答は大事なように思う。

 今朝は、たまたま持統天皇が天武天皇が崩御したときの挽歌を読んでいた。有名な長歌とちょっと意味不明な短歌、そして次の歌だ。

北山に たなびく雲の 青雲の 星離れいき 月を離れて 

 北は北極星を暗示させ、北山にたなびく雲は、亡くなった天武天皇の魂のように想像してしまう。そこから星と月が離れていく。何となく持統天皇の孤独感を想ってしまうが、一方に、持統天皇のこの世での決意、もう私は天武天皇に囚われない。そんな意気込みが感じてならない。まあ、これは私の勝手な解釈であり、専門家からおしかりを受けそうであるが、自他分離は健康に生きる上でしばしば大事な働きをするようだ。

 因みに、この歌を歌った持統天皇は、その後政治家として、敵対する勢力を制圧し、律令国家を藤原一族とともに築いていく。いろいろな解釈があるが、天武天皇とは全く違うタイプの政治家だったように思う。

分かりやすいって何? 5/10

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本当に役立つ情報は、より身体的!(分かりやすいって何? 4/10)

2017-09-21 | 第十章「今ここでの恩寵」

 先日、芋峠に行きたいとブログに書いたが、ある方から高取城址から芋峠に通じる道があることを教えてもらった。高取城址は、持統天皇と関係が深いと思われる壷阪寺から近い場所で、今年の3月に草壁皇子の古墳と壷阪寺に寄った時に行った。しかし、芋峠がそこから歩いても十分行けるところとは知らなった。今地図を見て初めて知った。飛鳥的な世界(持統天皇の時代は都的世界)が吉野・宮滝的な世界(こころの故郷、祖母の斉明天皇が愛した世界)に五感・体感で変わる場所だという。次回は、何としても行きたいものだ。

 五感・体感の重要なことは、それが<今ここ>の情報であるということである。勿論、思い出して・・・ということがあるかもしれないが、基本は<今ここ>であろう。生命体は、私が好きな過去や未来をベースにした妄想の世界に本来存在するのではなく、<今ここ>の世界に存在する。そして、五感・体感で世界のありようを知覚し、思考し行動する。生きる現場は、まさしく過去でもなく、未来でもなく、<今ここ>なのであろう。

 <今ここ>は宗教・哲学に最も関係深い世界だ。大宗教家が神仏と出会った所は<今ここ>であろう。空海の明星もパウロの鱗も・・・そして、それは結構身体的である。

 私は大宗教家ではないただの人だが、人生の変曲点を考えると、その時々に身体的な情報(五感・体感)により気づきを得、変わっていることに気づく。

 宗教の他にも、芸術も<今ここ>が大事だ。音楽は、まさしく人の感情と同期する芸術だと思うし、文芸もそういう要素はある。アロマや香道などの臭覚も興味のある分野だ。視覚は音楽と違い、時間軸が不得意な芸術だが、逆に時間を越えた世界が一望できるのかもしれない。味覚は素晴らしい料理とか、ワイン・酒・・の世界だと思う。

 私は縄文時代に興味を持っているが、陶芸の世界は超一流芸術もあり有名だが、私はひそかに、料理や酒、香の芸術もあったのではないかと想像している。楽器があるのは証明されているが。

 さて、芋峠はどうか?視覚の変化、聴覚の変化、臭覚の変化、触覚の変化、味覚の変化・・そうだ、芋峠でお弁当を食べよう(笑)。できれば縄文弁当!

分かりやすいって何? 4/10

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本当に役にたつ内的な情報!(分かりやすいって何? 3/10)

2017-09-18 | 第一章「意識と知覚」

 有用な情報というと、殆どの人は理知的なもの、文章や論理、外的なものに眼を向けがちである。

 しかし、最近私が重視しているのは自分の内部の情動、感情。特にストレス曲線である。

 何、それと思われる方も多いと思うが。ストレス曲線について、私は10年以上生き甲斐の心理学で学んできた。生き甲斐の心理学のテキストには、ストレス曲線(暗い感情)に関する様々な有用な理論が載っている。有用にもかかわらず、残念ながら日本では、殆ど知られていない。

 ところで、折口信夫の死者の書を、最近熟読してきたが、私が注目してきたのは、日本人の情動である。大津皇子の情動、中将姫の情動、・・・

 U先生が、臨床心理学で病理かそうでないかを見極めるために、日本の文化を知らねばならないと良く言われる。そして、そのエッセンスとして、①祓いと禊、②恥の文化、③甘えの構造、④幽玄の美、⑤もののあはれ、⑥侘びと寂、を挙げられている。異なる文化圏の欧米の臨床心理学を異文化の日本に適用するとき、これらの要素を知らないと間違えるということのようだ。

 ところで、私は、大学生のころから、創造性開発の分野にもずっと興味を持っているが、ロケットの開発で有名な、糸川英夫さんの本を大事にしてきている。そして、最近読み直しているのだが、不思議なことに、日本文化の特長をかなり取り入れている創造理論なのだ。創造行為も最近は個人というよりチームが中心になっていることは明確だ(科学関係のノーベル賞の受賞者も単独というよりチーム的になっている)。それを、かなり昔から取り込んでおられる。甘えの構造的な人間観かがどこかにあると思う。

 糸川先生は主に工学の世界ではあるが、情動を重視しているのも面白い。また、糸川先生の人間観も、U先生とは違う、人間=A+BXという式を使っているが、その考えはU先生に似ている。身体(遺伝子)と成育史+αと考えていらっしゃるようだ。

 臨床心理学と創造理論は、全く違う方向をめざしているようで、意外に中身は同じなのかなと思う。

 今日は、いろいろ話が飛んだが、最近私にとって重要な情報を得たのだが、それはストレス曲線であった。しばらく、それが何であるかよくわからなかったが、熟考して閃き、それで行動した。結果は、今のところ良い方向に向かっているように感じている。

 蛇足だが、自分の情動・感情を見極めるのは、かなりの時間をかけて自分をレファレンスに理論を身につけていき、生きた理論としていくことだと思うが、なかなか良き師がいないと難しいものだと思っている。しかし、縄文時代の祖先などはどうだったのだろう。文字がないので当時の文化等は良くわからないまでも、今以上に情動理解は進んでいたのではないかと想像している。分かりにくい自分の感情・情動を認知しうまく理解するのは、かなりの文化力と繋がる。火炎土器などを見るとそう思う。

分かりやすいって何? 3/10

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本当に役にたつ情報を得るためには?(分かりやすいって何?2/10)

2017-09-17 | 旅・雑記帳

 世の中には、何でこんなに難解なのだろうかと首をかしげざるを得ないものがある。心理学でもロジャースの19の命題(人格形成理論)というのがあって、勉強会で取り上げたりすると、必ず、原文まで戻って訳が何とかならないだろうかと悩む人が現れる。私もかつてそうだったから気持ちも、良くわかる。

 日本語でもわかりにくいので、例えば命題10の原文を記すと、次のとおりである

The values attached to experiences, and the values that are a part of the self-structure, in some instances, are values experienced directly by the organism, and in some instances are values introjected or taken over from others, but perceived in distorted fashion, as if they had been experienced directly.

 何となく難しいと思われる方も多いと思うが、この中の言葉には幾つかの学術用語が含まれていて、その説明ということになると、この何十倍の文章でも説明がつかないかもしれない。特に心理学の言葉は、本人の体験等に根差すような学術用語なので、説明がさらに難しい。従って、もし誰かが超人的な訳、簡単で分かりやすく誤解のない訳があれば、私は間違いなくそれを使うだろうが、現実には、そんな訳はないだろう。それで今の私は、嫌がれながらも使いつづけている。

 この文章に出会ってから、もう16年は経過した。そして、恐らく何百回となく読んだと思う。読書百篇義自・・とう諺があるが、確かに最近は抵抗がなくなってきた。しかも、読めば読むほど味があり、自分のさまざまな生の経験とつながりつつ、新しい視点が加わったりで飽きない。

 今回のブログのサブテーマもこの命題10を眺めていて出てきたので、ご存じの方は、私の理解の裏を読み取ることができると思う。

 今の世の中は、情報に接したときに、多くの情報が分かりやすくなっている。また、情報発信をする側も、極力分かるように発信している。あるいは分かった気になるように発信している。従って、一日のうちで、悩むような情報(マスメディアやネット情報など公に向けて発信した情報を今回主に取り上げている)に出会うことは稀だ。

 ところで、最近多様性という言葉が世界的に重視されてきたが、多様性という観点から情報を考えると、縄文時代などは多様性の極致の時代だったように思う。食物も数百種類の植物、数十種類の陸上動物、その他多様な水際の動物や魚などもあっただろう。さらに森や海に行けば、それ以上に人に害を与えるような動物や植物で溢れている。その中で、豊かに生きるとは、五感・体感で感知する情報に対する現実吟味の力そのものが勝負なのだ。単一的な情報(しかも怪しげな)だけで動くと、時には生死の問題にまでいきついてしまう。

 命題10の現実吟味の話として、一般的で分かりやすいものに、私は3.11のときの特に原発の問題があると思う。今でも覚えているが、3.11のときには、BBC等のニュース番組だけでなく日常的な番組はテレビから消えた。報道番組ばかりだが、皆同じようである。東京に住んでいた私だが、あわてて地方に避難する人は稀であったように思う。後日に公開された情報によると、本当は実に危機的であった。自分も含めてあわてて東京脱失をしてもおかしくなかった。結果的には、たまたまよかったが。

 情報は、今の世、表面的に聞きながすのが一般的であるが、生死が決まるような深刻な時、あるいは自分の道といった大きな判断をするとき、深刻でないまでも日常の中で目的に向かって無駄なく活動しているとき。本当に重要な情報を得て的確に行動し、つまらない情報に振り回されず暮らす。これが理想だろうが、どうもうまくできていないようだ。

 どうしたら、現実吟味力を高めることができるのだろうか?私は本当に自分を大切にすることは何か、他者を大切にするのは何か。そんな哲学的な自問自答と関係があるように思う。関係ないようである、愛とか慈悲の訓練なのであろう。

分かりやすいって何? 1/10

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情報社会てこんなの?(分かりやすいって何? 1/10)

2017-09-13 | 第二章「五感と体感」

 電車に乗ると、殆どの人がスマホをいじくっている。それを見て、ああ、これが情報社会なんだなと、つくづく思う。

 世の中に情報は溢れ、分かりやすくいろいろ説明されている。お蔭で、かつてのように良くわからない難しい本を高いお金で買って読み、悪戦苦闘するような冒険家は減ってきたようだ。

 グルメも直観で知らない店入っていい店だったと発見するのではなく、リスクを避けて、ネットで調べて評価が高い店に入ったりするのが普通になりつつある。しかし、ネットのお蔭で、とんでもないところが外国人の名所になったり、逆にネット社会では話題にならないところが素晴らしかったもする。

 学校もコンビニ化しているようだ。かつて無かったシラバスというものがあり、受講すると、こうしたメリットがあるなどが簡単に分かる。受講して勉強し、変化した自分が簡単に見渡せる(本当だろうか?)。そして、学校まで含めてネットで評価されたものを買う人が多くなったようだ(私も自戒をこめて、その一人だなと思う)。

 しかし、どうだろうか?私が行っていた高校や大学は、ネットで検索するとメニュー化されたりして分かりやすが、実際に私が経験した某高校、某大学は、決してそんなに分かりやすいものではないと断言できる。経験してはじめて触れた何か、が鍵なのだ。そして、それは私固有の何かなのだ。例えば、卒業して40年とか経ってから、私の拙い小説を読んでくれた恩師や友人がいて、しかも時間をかけて感想まで送ってくるなどは、私にとってはかけがいのないものだが、それを簡単に言語化することはできない。もちろん、こうした情報は情報社会では、まず目にとまらない。

 少し整理しよう。今、自分が生きている世界は、他人から刷り込まれた世界(他人の分かりやすい情報をある程度信じる)が殆どのように見える。しかし、実際は自分が汗水たらして経験した世界が実に大切だし、それを簡単に語れといわれてもできない。しかし、そんな中で、私はネット社会の恩恵をうけてもいるし、自分の直接経験した世界も大事にしている。

分かりやすいって何? 1/10

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