9月22日(木) 晴れ 午前中に激しく雨 午後は雨がつづく
台風一過、夕べは赤みがかった半月が煌々と辺りを照らしていた。朝になれば青空が広がり清々しい台風一過と信じていたが ・ ・ ・
瞬間的な日乃出の光線だけで直ぐに上州の山々を隠す雲に光を閉ざされた。上空にも黒い曇が西から張り出し、太陽の照る青空は望めそうもない。
湿り気のある庭を歩いてみるとエゴの樹にはだいぶ数が少なくなった実が僅かの風に揺れていた、地面を見ても白い実が落ちているわけでもなく、台風も木を揺らすほどの風は吹かなかった。鳥が啄むにはまだ熟していない実、観察眼を磨く必要があるようだ。
花壇の外れでは鈴蘭の葉はさび色に変わり、一つだけオレンジ色の実が着いてた。完熟して種となれるのだろうか ・ ・ ・
蕗の葉も弱々しく、そこにいるヤマトシジミも一頭だけ、辺りに蝶の姿は見えない。激しい雨が降り続いたなか、彼女たちはどこで過ごしていたのだろう。
湿って嵩が低くなった枯れ草の山を長靴でギュッと踏んでみるとしみ出て来た水分と同時にコオロギが飛び出してきた。彼の身体は濡れていないずぶずぶに水分を吸い込んでいる枯れ草の中では雨にぬれない部屋があるのだろう。
朝飯を終えてから環境フェアの打合せに社協や仲間のスタッフを訪ねた。一通り段取りを済ませて家に入ると同時にものすごい勢いで雨が降り出した。スタッフのIさんは松の木剪定をしていたが ・ ・ ・
午後はたてしなエコ・クラブのIさんがソーラーグッズの雨対策アイテムの試作を持って訪ねてくれた。イベントで太陽がでないときのソーラークッカーや太陽光を使った玩具などは全く立場がない。これを解消してくれるお助けグッズができるとクラブの評価も高くなる。
5時を過ぎると浅間山に続く山々の肌を照らし出した。秋の風情を表しているのは、手前の千曲川沿いに立ち昇る川霧だろう。
時間を追うごとに西陽が低い位置から照らすの解る。台風のもたらした澄んだ空気のおかで山の襞がしっかりと見える。
川から昇った霧は上空に吸い上げられ横に広がった。東の窓に陣取り静かに観察する。