9月8日(木) 晴れ 秋らしい一日 風は冷たく乾き心地よい
二日間の晴れ間で 地面も乾き、斜面の草刈りでも滑ることはない。北側の土手に登り草刈り機のエンジンを掛けると辺りからヒカゲチョウやシジミチョウが飛び出した。彼らはこの草に身を隠しているのだろうと思うと草刈りができない。この土手には黄色や白の花、しかも小さな花が多い。コオゾリナ(顔剃菜)と漢字表記がおもしろいの名前を覚えているが、下の写真はナシラズの花だ、
涼しくなったととはいえ一時間も続けると、機械を握っている手が痺れてくる。小さな花が咲いているとこの花を刈るか生かすか、しばし、エンジンを止めて考える。気になる花にであうとカメラを向ける。少しの風があっても、Upで写すのは難しい。花の芯がどうなっているのか見定めようとするが、今日は涼しさを優先させて花の揺れを止めるのはやめた。
遅めの昼飯を摂り、昼の休憩がてらに裏山に登ってみた。ここでは山椒の実が未だ残っていた。毎年この実が弾けるのを見たいと思っていたが、いつも鳥に先を越されるのか、弾けた実を見ることが出来なかった。
浅い緑から濃い色に変わり、夏の終わりには赤くなって茶色に変化する。その後がなかなか見ることが出来ないのは、鳥が啄むのだろう。この裏山にも至る所に実生があることは、鳥が食べて糞に種を残す。または、こぼれた種を蟻が運んで実生となるのだろう。
今日見た山椒の実は殻が弾け中から黒く艶のある実がかろうじて殻に着いていた。カメラに収めてからそっと手でてとろうとするとポロッと落ちた。幸い直ぐに見つけられたので三秒ルールよろしく、瞬間的に拾い口に入れてみた。軽いカラっと割れる音と香よりも舌の先にピリッと感じた。
午後は道路沿いの草を刈り東側を一廻りして庭の草を刈って終わりとした。秋の野草と言うと黄色が目立つが、同じ花がまとまっているところは少しだけ残したあとは狩払った。
今日の草刈りで今年最後となるだろうか?前回は8月の上旬?とすれば一ヶ月たっている。これからは夏のように草がどんどん生える季節ではない。モミジも秋の風情を見せているが、これは枝の先だけで、まだ紅葉には早いのではないか。
道具を片付けた時には南と東の空では曇が赤く染まっていた。東の浅間山も夕ぐれに沈むところだが、上空には曇の十字が記されている。
その昔、黄昏族と言う表現があった
夕暮れに吸い込まれる瞬きが嬉しい