物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

digital native

2008-11-11 11:22:38 | 日記・エッセイ・コラム

昨夜、digital nativeというNHKの番組を見た。午後10時からの放送であった。インターネットが生まれたときからあってそれになじんできた世代は私たちの世代とは違うといういくつかの典型的な例を取材するものであった。

第一に取り上げられたのはアメリカの14歳か15歳の中学生で彼はElmenteoという教育ゲームの売り上げで業績をあげている。数年をかけて世界の化学元素についての知識を集め、その元素をキャラクターにしたゲームを考案した。その実現には3人のプロのデザイナーとかに協力をしてもらったという。プロの方たちはまさか自分のする仕事の発注をした者が中学生だとはかなり後まで知らなかったという。

第二には日本のハテナの創業者近藤潤也さんであった。彼は彼の会社を上場すると数十億の資産が入るのに上場をしないでアメリカに行ってしまう。また帰ってきているかもしれないが、少なくともお金儲けに関心はないという。これは現在の経済中心の世界をみれば、かなり特異な存在に写るであろう。

第三にはウガンダでインターネットを通じて世界とつながり、AIDSの防止に尽力をしている若者であった。

現在の経営者たちにもこういった世代を現在の社会にどう組み入れていくかと課題をつきつけているらしいが、いくつかの特色がこれらの世代にはあるらしい。

そのうちでインターネットの世界と現実世界との違いを認識していないというのが大きな特色である。それからいわゆる年齢とか身分とか所属とかそういうものから超越している。将来はそういった世代に後世を託すことになるのだが、願わくば彼らが知恵を持つようにと願わずにはいられない。

だが、古い世代としては私たちの世代の受け継がれるべき遺産を正しく継承してもらうことを切に望みたいと思いつつe-Learningの作成に従事している。