元厚生省次官とその妻の殺人事件があった。そして先日その殺人を犯したという男が警察に出頭してきた。どうもこの殺人と関係がありそうだが、まだ彼の犯行とは警察も断定してはいない。それでいつも思うのだが、こういう犯罪がおこるとそれほど連絡のない自分の子どもがこういう犯罪の犯人なのでないかと密かに心配する親は多いのではないかと思う。
ある程度事態が明らかになってくるとどうも通常の意識からはこういう犯罪を犯すのは難しいことはわかるが、親はいつでも自分の子どもが変な狂気に駆られて殺人とかいうような犯罪を犯してはいないかと心配になるものだ。
別に自分の子どもを信用していないわけではないが、人間はいつでも環境によっては変な狂気に駆られてもおかしくはない。普段連絡を密にしていればそれほど心配はしないが、連絡がおろそかになると要らぬ心配をするようにもなる。これはどの親も多分にそうなのではなかろうかと思う。
子どもをもった親の心とはそのようなものである。