いくつかの書きかけの数学エッセイを取り出してきて、少し整理をしている。
また、すでに発表済みのものも原稿のプリントが残っていないものをプリントした。もちろん、パソコンにファイルが残っていれば、プリントしなくてもいいのだが、パソコンはいつ不具合が起こすかもしれない。また、バックアップをこまめにとっているつもりだが、それでも大事なファイルを誤って消去することもままある。
いつだったかはパソコンのディスクのファイルのみならず、フラシュメモリーに入れていた分まで消去してしまった。思いこみというか勘違いをいろいろなところで人間は起こす。
ずっと以前だが、ゴールドスタインの古典力学のある章の訳が出来上がっていたのに、パソコンがこわれたのか、ファイルを間違って消去したのか忘れたが、ファイルがなくなってしましい、どこにもバックアップがなかったので、結局泣く泣く再度訳したことがあった。
もちろん、一度目よりは時間的に短い期間で訳せたが、それでもその訳のファイルがなくならなければ、少なくとも3週間くらいは時間の節約ができていたことは間違いがない。
これはやはり非常勤で行っていた、M大学の講義のプリントのLatexの原稿を誤って消してしまって古いヴァージョンしか残っていなかったので、2週間ぐらいのロスをしたことがある。これはプリントは残っていたので、入力の手間だけではあったが、2週間のロスですめばまだ軽症だったといえよう。
「平方根の近似値」の求め方をまとめようと思っているが、その1がまだ完成していない。このシリーズはいくらまでつづきそうか。予想がつかない。また、2項定理の証明のいろいろもまだ完全には原稿が出来上がっていない。
それと数学・物理通信2号に書いたエッセイの続きを書いておきたいのだが、まだ手がつけられない。このエッセイはどこかに書き出しの部分があるはずだと思って昨日からファイルキャビネットや押入れを探しているが、いっこうに見つけられない。
大学に勤めていたときには、一日中探し物をして、仕事にならないこともあった。退職したときに台車で何台分も文書を捨てたが、それでも自宅に持ち帰ったものもあり、退職して5年以上たった今に至るも完全には整理がされていない。
私の自宅に持ち帰った文書等は段ボール箱にして30箱くらいであり、友人のKさんの200箱くらいだったのと比べると格段に少ない。そしていまも整理がされていないのは5箱か6箱くらい残っているだろう。妻はもうあきらめ顔だが、私としてはまだ整理をあきらめてしまっているわけではない。