物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

数学・物理通信2巻5号

2012-10-06 18:40:24 | 数学

数学・物理通信2巻5号の発行がようやくできそうな段階に到った。

昨日友人の数学者Nさんから編集後記が届いたので、編集を行ったが、式の番号が正しくないので、それを今日仕事場に来て直していたが、おおよそ修正ができたと思われる。特に問題がなければ、週明けの10月8日(月)に発行の予定である。

これは4号の原稿の積み残しの一部を5号として発行するものである。それでもMさんの投稿は図の入力ができていないし、式の入力もできていないので、6号まで積み残しとなった。これは12月発行予定である。

もっともつぎの号への投稿予定の私の原稿というか、仕事の都合ではまだもっと先にMさんの投稿分は延ばされるかもしれない。これはMさんには申し訳ないことではあるが、やはり自分の仕事が優先となる。

そして、「四元数と回転」が5号に掲載予定のシリーズ2で終わりかと思っていたが、どうもつづきののシリーズ3を書く必要ができたようである。それにまだ回転の表し方にはベクトルによるもの、およびマトリックスによるものもあるので、それらの説明をする必要がある。

それらを終えると、四元数の関係のエッセイは終わりとなるのだが、どこまで続くのかは自分でもわからない。シリーズを始める前には一応の書く内容の予想はしていたのだが、どうもだんだんと書きたい内容が膨らんでいくのである。


政治的意見

2012-10-06 11:49:14 | 国際・政治

私のブログは政治的意見を述べないので、ブログの読者には私が政治的意見をもっていないかのごとく思われるかも知れない。しかし、もちろん政治的な意見をもっている。

だが、それをいろいろとここで披露をすると、その政治的な意見に反対の人から洪水のような攻撃を受けるかも知れない。そうすると、このブログの廃止にせざるを得ない事態にも発展しかねない。

それは私としては困るので、あえて政治的な発言はしないことにしている。だから、私が政治的な意見をもっていないというふうにはとらないでほしい。

どういう話題があるかというと最近では東日本震災復興問題、領土問題、原発問題、経済問題、昨日辺りなら、女性宮家問題等もある。しかし、それらについては触れないという保守的な態度を貫いていきたい。

それに付けても思い出すのは湯川秀樹が彼の著作「天才の世界」で政治家と軍人は取り上げないと言明していた、その態度がとてもよかったという風に思っている。

この「天才の世界」のシリーズは3冊あったと思うが、この態度は保持されていたと思う。石川啄木や空海を天才としてとり上げていたと思うが、山本五十六などはもちろんのことだが、取り上げてはいない。西郷隆盛なども取り上げはしなかった。

そういう態度にはもちろん限界が感じられるかもしれないが、それにもかかわらずそのために彼の「天才の世界」はおもしろい。

湯川が政治的な意見を持たなかったとは思わない。近くに居られる、心を許した物理研究者の方々にはむしろ彼の率直な意見を表明することが多かったかもしれない。だが、社会的にはよほどのことでなければ、発言を自重をされていたのではないかと思う。

その点は湯川より自由に、科学や技術および政治に対する意見表明や批判をされていた、坂田、武谷両氏とはあくまで社会から見たときの重みが違っていたと思われる。または、それぞれの方々の役割分担ということもあるいは意識をしていたのかなと、いま考えている。