物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

城山散歩

2012-10-15 11:02:12 | 日記・エッセイ・コラム

先週の土曜日の午後ポントリャーギンの「数概念の拡張」(森北出版)の四元数の章を読もうかと思ったが、どうも頭がそのときは受けつけてくれそうになかったので、気分転換を兼ねて本当に久しぶりに松山城の城山に登ることにした。

午後2時少し前に歩いて出かけたが、東雲神社の階段を上がるのがちょっと大変に思えたので、その横の坂を本当にゆっくりと上がっていった。なにせ平地でも歩くことをほとんどしないので、ましてや坂をあがることはかなりきつい。

カタツムリのようなのろさで上がっていった。隣を黒いシャツを着た若い人が登っていく。私がのろのろ行くので、いつのまにか見えなくなった。

途中、市街を展望できるところで市街を見下ろした後で、いくつかの門を潜り抜けてようやく頂上の広場に着いた。観光客は城の天守閣に登る窓口の方へ行っていたが、私は別に天守閣に登る訳ではないので、天守閣の周りを一回りして帰ることとした。

裏側の北の方へ回ると日陰となっていて、涼しくかつ人もほとんどいない。大学に勤めていたときには研究室の窓からほぼ毎日天守閣の上の方だけを眺めていた、下のほうは城山の木で見えなかったからである。

逆に愛媛大学が城山からは木々が繁ってきてあまりよく見えなかった。昔は見える場所があったはずだが、特に見たいとも思わなかったので、そういう愛媛大学が見える場所を探すことまではしなかった。

それで、天守閣の周りを一回りして広場に出たら、観光客のために3人のマドンナの服装をした若い女性が日傘をさして立っていた。彼女らの前を通り過ぎようとしたとき、マドンナ嬢の一人から気をつけてお帰りくださいと声をかけられた。よほどよたよたと危なつかしく歩いていると思えたのであろう。サービス精神がさすがに旺盛である。「有難う」と簡単に返事をしてそこを離れた。

坂をゆっくりと下りていたら、私の登りのときに後ろから追い越していった若い黒シャツの若い人が下から登って来るのに出会った。何回目ですかと声をかけたら、「3回目です」と答えがあった。