今年のノーベル物理学賞の受賞者アロシュ氏とワインランド氏は量子的な重ね合わせの状態をつくり、それを操作できるようにしたという。
重ね合わせの状態をつくることも、それを操作することもすばらしいと思うが、操作するとその状態が壊れはしないのだろうか。
これは、今日の朝日新聞の解説記事で知ったことだが、そこらへんを知りたいという気がする。この記事の導入部にシュレディンガーの猫の思考実験の話があるが、これは人間が観察するまで猫の生と死の重ね合わせであるはずはないので、パラドックスは見かけのことだと思う。
しかし、量子力学的レベルでの重ね合わせの実現とその操作による、その重ね合わせの状態の壊れの様子の観測とか、また、もともと重ね合わせの状態となっているということをどうやって知るのだろうか。そういう疑問がわく。
重ね合わせの状態の操作とは何を意味するのか。さらに、二つの状態の重ね合わせが実現するのなら、3つとか4つとかの重ね合わせも原理的には実現できるということだろうが、そういうことも可能になっているのであろうか。
私の子どもの学生時代の友達に森田君という人がいて、彼はそういう量子力学の観測問題についての本を書いているらしい。だが、これまでそういう話に関心を持ったことがなかったが、購入してよんでみようかと思い始めた。