1999年から3年間にわたって、「電気電子工学科ミニマム」というよく使う数学のまとめの小冊子をつくった。
2001年に第3版を出した。この第3版はその1冊を国会図書館にも納めてもらった。1年目は32ページだったが、2年目には59ページになり、3年目には83ページになった。
その後、改訂はされず、発行もしなかった。ただ、第3版の配布残りがあったので、4年生とか大学院生の希望者には配布(もちろん無料で)したりした。
1年生にはこの小冊子は評判がいまいちだったが、4年生とか大学院生には圧倒的に評判がよかった。
電気電子工学科のある非常勤講師の先生はその当時は企業にお勤めだったが、徳島大学で学位をとられて、詫間電波高専に勤められたその方からはこちらが恥ずかしくなるようなお褒めの言葉まで頂いた。
その小冊子を改訂したいと思うようになった。それで線形代数の勉強をする必要ができた。
もちろん、タイトルも変える必要があるだろうが、まだ追加の原稿がなにもできていないのだから、タイトルもゆっくり考えたので十分である。
『四元数の発見』(海鳴社)の作成に取りかかるずっと以前にはe-Learningのコンテンツの作成に関心があった。それでその作業を一年くらいの期間にわたって、進めていたが、その中で三角関数についてはまったく触れなかった。
その三角関数の部分も書く必要がある。もっとも短いながら、「電気電子工学科ミニマム」には三角関数についても書いてある。
全体は13章立てである。内容は
第2章 三角関数
第3章 指数関数と対数関数
第4章 微分と積分
第5章 Taylor展開
第6章 ベクトル解析
第7章 フーリエ解析
第8章 微分方程式
第9章 複素数
第10章 線形代数の有用な定理と公式
第11章 偏微分
第12章 双曲線関数
第13章 デルタ関数
A1 定数表
A2 ギリシア文字
A3 逆双曲線関数
あとは「はじめに」と「編集後記」である。
(2014.10.11付記)『電気電子工学科ミニマム』は検索をして下さると現状のものはそれに到達できる。もっともOCNのホームページは来年の2月くらいでなくなるので、どこかのサイトに引っ越しをしなくてはならない。
関心のある方はインターネットで検索をしてみてください。
(2016.10.6付記)『電気工学科ミニマム』は現在私のホームページがなくなったので、検索してもそれを閲覧できない。ホームページをつくるつもりであったが、なかなかつくることができない。自分ではなかなかの力作とは思ってきたが、これは自画自賛であるから、本当の客観的な評価はわからない。いまでは愛媛大学の電気電子工学科のホーム・ページでも見ることができないだろう。一般の人がそれを見たいと思ったら、私のところへメールでもして下さるぐらいしか方法がなかろう。