物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

フランス語とドイツ語の間

2015-02-21 10:49:59 | 日記
先日、ドイツ語のクラスで階段教室というか大講義室とか講堂というのが出てきた。der H"orsalとかdie Aulaだとかdas Auditoriumである。(この3つの単語がそれぞれほとんど同じ意味なのに性がちがっているのがおもしろい)

そこで私の知っているdas Amphitheather(アンフィテアーター)というのがあると口をはさんだら、このAmphitheatherには階段教室といった意味がドイツ語ではないということだった。もちろん、R氏はフランス語も知っているのでフランス語にはそういう意味があるかも知れないとつけ加えた。

そうか。階段教室という意味だと思ったのはフランス語だったのか。フランス語の辞書を後で調べたら、やはり階段教室という意味が載っていた。やれやれ。英和辞典にはamphi-というのは接頭語であり、「あらゆる側に」の意味だとある。

そういえば、ドイツ語ではdas Amphitheather円形の野外劇場を指すとR氏も言っていた。ローマのコロシウムとかがこの範疇に入るのだろう。

話はちょっと変わるが、40年ほど前になるが、フライブルクのゲーテ・インスティチュートでドイツ語を2か月ほど学んでいたときに、ベルギーから来た女子学生が講師の先生にprofesseurと呼びかけたら、先生がIch bin nicht so titelsu"chtig(肩書にはそんなにこだわらないよ)と言って、自分の名前をWagensonnerと書かれた(注)。

私にはこのprofesseurというフランス語では日本語の「先生」という語にあたるので、それほど重たい言葉ではないことを知っていたが、ドイツでは大学の先生にしかつかわない。Professerは敬称語であり、その辺の感じ方がドイツ人の先生には違うのだなとわかったが、黙ってそのやりとりを聞いていた。

ちなみに、フランスでも小学校の先生はprofesseurとはいわないらしいが、中学校や高校にあたる学校の先生はprofesseurとよばれる。もっとも生徒は学校ではmonsieur ~とかmadame ~とか先生の名を呼んでいると思う。これは多分英語でもそうなのだと思う。

(注)-su"chtigのつく語でいま思いつく語はeifersu"chtig(嫉妬深い)という語がある。もっともこの語を知ってはいるが、一度も会話ではつかったことがない。