物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

電気電子工学科ミニマム2

2015-10-08 17:28:38 | 日記
昨年の今日か昨日に「電気電子工学科ミニマム」というテーマでブログを書いたが、その後私のホームページで一般に提供されていた、唯一の「電気電子工学科ミニマム」も OCN のホームページの閉鎖によってなくなってしまった。

新しいホーム・ページを開設する必要があるのだが、なかなか果たせていない。忙しいせいもあるが、もう一つ気が乗らないことにも原因がある。

しかし、こういうサイトはやはり必要だと思う。だが、ホームページをなかなかつくれないのである。それとは別に三角関数の e-Learning のコンテンツをそろそろつくってはどうかと考えているが、現在は私の先生の量子力学のノートの図を作成することに頭がいっている。

この講義ノートを 3 つの部分に分けて発表する予定だが、その第一部が大幅に予定から遅れている。それがすまないとホームページ云々はとりかかれない。だから、全体を素粒子論研究の電子版に出すことができるのは大分先のことであろう。

大村智さんの研究体制

2015-10-08 12:11:53 | 日記
今年のノーベル賞医学生理学賞の大村さんは産学研究が珍しい時代にアメリカの製薬会社と契約して研究費を出してもらい、その天然の微生物がつくる化学化合物から医薬品になるものを見出したという。昨夕のNHKのクローズアップ現代番組でいろいろなことを聞いた。

年間予算は2500万円くらいというから彼は東京大学の教授でも200~300万円くらいの予算のときにその8倍くらいの予算を使って研究体制を整えていたということになる。4つの教室くらいの規模だという。

この教室という意味がよくわからなかったが、大学の講座が4つくらいの意味であろうか。それでいろいろな体制がきちんと整備されているというから、もちろん地中から土を採取してその中にあった菌を培養してというような手間も暇もかかっているが、その体制をつくったという手腕も大いに評価すべきであろう。

はじめは家畜の寄生虫を駆除する薬を見つけるということからはじめて、それでお金を稼ぎさらに人間がかかるオンコルセ症の薬の開発へと進めたというから、戦略家でもある。もちろんこれには製薬会社の方針もあったかもしれないが、なかなかいい戦略であったと思う。

そして、いまではアフリカで3億人に無料で薬を配布して、これらの人々が失明する危険を防いでいるという。ノーベル平和賞をもらってもいいくらいであったという評価はまったく正しい。

ただ、天然の化学合成物から薬をつくり出すのはあまり効率のいい方法ではないとも言われている。人工的に化学合成物をつくり、それをいろいろな症状の病気に対してテストして薬をつくるという方法がむしろ現在の主な方法だという。

ただ、効率はわるいが、天然の化学化合物は副作用が少なくて、人工の化学合成物は副作用が大きいかもしれない。そこらあたりは十分正しい見解かどうかは分からないが、先入観的にはそういうことが期待される。