物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

忘れたようでも

2015-10-27 10:29:18 | 日記
昔、私の物理学の先生の一人である、Oさんがご自身で前に言われたことを忘れたのだろうが、まったく同じことを自分で再発見したというべきだろうか。前にはそんなことを学生の私たちに言ったことなど忘れたのだろうが、数か月を経て、さも新しい見解、発見に至ったというように、以前と同じことを言われていたことがあった。

「Oさん、それは前にも同じことを言われていましたよ」と言ったことがある。ところがそういうことを自分も経験するようになった。

「三角関数の還元公式」というテーマでのエッセイを前に書きかけていたのだが、その内容を忘れてしまい、同じようなことを日曜の夜に考えてメモしておいたが、月曜日になって仕事場に来たら、その内容と同じことがすでにパソコン入力をしてあった。

上のテーマのエッセイの重要な部分はまだ書いてはいないので、なかなか完成はしないのだが、それ以外の図を描いての説明が必要でない部分はほぼできあがっていた。

図を描くことがいまの私にはなかなか難しいので、その図を描いての説明が必要な部分は構想は前からあるけれどもなかなか完成しない。しかし、それ以外の式と文章で説明できるところはほとんどできあがっていた。

同じことを前にも考えていたのだが、それを忘れてまた同じような考えに至ったのだ。それは内容的にもそうだったし、図の入力のないところは内容を先に仕上げることができるという点も全く同じだった。

だから、記憶の一部がまた自然と戻ってくるのだろうか。そしてそのことを以前に考え、かつそのことを実行したなどとは思わないで。