物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

楽譜と数式

2016-06-17 13:27:12 | 日記
「歌声エコーズ」という月に1回行う一種の音楽喫茶的な行事の世話人をしている妻が、いつも歌う歌の楽譜をファイルしてもっている。今朝も食卓の上に楽譜と歌詞とが山のようになっていた。

その楽譜を見て、楽譜はそれを解読できる人には大切な表現法であるのだと思った。ところでよく似た状況に数式がある。

数式は一種の言語だという人もあるが、これの意味が一般の人には分かりにくい。数式を読み解ける人にはとても簡便な表現法であるけれどもそれを解することのできない人には目で見るのも嫌なものであるにちがいない。

最近では2次方程式でもそれを図形に表して、直観的にわかりやすくしたいという教育的な配慮もされている。因数分解の公式だってそれを図形に表すことができる。数式を直観的にある種のモデルにおきかえて何時でも理解をするなんてファインマンという物理学の天才もいた。

しかし、そういう人は珍しい。世の中の多くの人は数式音痴である。そんなことを昨日の朝食後に妻と話したら、音楽の場合にはそれを演奏してくれる人がいれば、自分では楽譜の意味するところがわからなくても、自分で体感することができるのが数式と違うと言われた。

もちろん、数式の意味するところを読み解いて、それを実験として示すことができたりするけれども、音楽の場合ほど数式の演奏家にあたる方はいない。

数式の演奏家にあたる仕事をする人がもっといてもいいのだが、あまりいるとは思えない。それでも優れた学者とか研究者の方で、その分野のことがよく分かっている人の講義を聞いたりするとその講師の理解して研究をしている世界のイメージまでちょっと窺い知れるというような気がする場合がある。

もっともそういう方には出会うことが、あまり頻繁にはないのが、残念である。

「歌声エコーズ」に話題をもどすと、毎回の会合で歌の伴奏でキーボードを引いてくださる声楽家の T 先生のご尽力で楽譜が参加者に配られたり、いつも新しい曲の紹介がなされたりしている。「歌声エコーズ」が自然発生的にできてからもう数年にもなるのにますます隆盛をきわめているのは、ボランティア同然にいつもご尽力下さる、この T 先生のおかげである。指導者がよければ、会は滅びないというよい例である。

4527

2016-06-17 10:53:12 | 日記
とはイチロー選手が今までに打ったヒットの数である。この数は前人未到のものである。もちろん、これをピート・ローズの4526本のヒットと比べることはよくないことだが、それでも生きている人間がどれくらい生涯で野球のヒットを重ねることができるかという指標にはなるだろう。

イチロー選手がインタビューに語っているように、彼の記録を塗り替えるプレヤーが彼の生きているうちに出て来たら彼は大いに喜ぶであろう。

どこまでが人間業なのか、それともそうではないのか。記録は破られるためにある。