物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

エ―レンフェストの定理

2016-06-21 14:45:45 | 日記
というと量子力学でその位置の期待値から波束が古典力学の運動方程式の形をみたすという定理である。この定理が難しいと思ったことはなかった。が、私自身はこの定理の意義を軽視してきたが、このところその意義に目覚めている。

もっともこの計算は学生のときにも苦手だったが、どうもいまでも苦手であることを発見した。学部の4年生になって量子力学のセミナーがはじまり、その初めごろにセミナーでこの計算で立ち往生してしまい、S 先生から叱られたことがあった。その後のセミナーではその汚名を挽回するように努めたけれども。

その思い出よみがえってきたのだが、何十年もたってこれくらいの計算はなんてことはないはずなのにやはり苦手である。もっともきちんとやればなんてこともないはずだ。だが、どうも逃げ腰なのがいけないのではないかと思う。

きちんと落ち着いてやれば、なんてことはないはずだが、ちょろちょろしてしまう。この姿勢がよくない。

経済学の他の可能性はないのか

2016-06-21 12:14:50 | 日記
アメリカ人の投資家がシンガポールに移住してアジアの投資家となった人がいる。その人へのインタビューが今朝の朝日新聞に載っていた。詳しく読んだわけではないが、どうも日本の経済というか政治家の改革の欠如を憂いていた。

移民政策を活発に取り入れるべきだとか言っている。これは日本人の等質的な思考に愛想をつかしているのだが、それだけだろうか。移民政策はたしかに異なったバックグラウンドを持って人たちを受け入れることになるのだが、日本だって例外なく、従来の日本国民の虐げられている人たちや下層の収入しか得ていない人たちの反発を受けるであろう。

そのことはまちがいがない。それに正社員を少なくしてあとは非正規社員としてしか雇用しないというのは本当にいいのだろうか。第一、国家財政にしか依存しない資本主義はやはり限界があると思う。それは資本主義の末期症状であるはずだ。

この投資家は日本の既得権益層(エスタブリシュメント)からの権益をとりあげることが発展の元となるとでも言いたげであるが、ほんとうのところはどうなんであろう。

日本円の価値がある程度あがることなくして、救いはないという。それで、彼は日本関係の株式等は全部売り払ったと言っていた。安倍首相が辞任するか、彼が新しい政策を本当にとるまでは日本には投資しないという。

産業の構造改革とかそういうものが必要なのであろう。私の子ども一人はIT産業に関わっているが、彼は大学生に内定を出しても大企業に学生が行く傾向は続いていて、なかなか定着してくれないといつもこぼしている。