『戸坂潤全集未収録論文集』(こぶし書房)を8月20日の徳島科学史研究会で購入した。この書を編纂した香川大学教授の北林さんから直接に購入したのである。この本の定価は3800円であるが、編著者割引の3000円で購入した。
北林さんは戸坂潤の研究者であると前に伺ったことがある。戸坂潤の研究者など全国にもあまりたくさんはおられないと思うので、貴重な研究者である。今回は香川大学での徳島科学史研究会は彼のお世話で行われたのであった。
彼は大学院は東京工業大学である。が、大学は弘前大学の出身であると研究会での講演で言われていた。実は私の亡くなった母の従兄が弘前大学に長らく勤めており、私が学生のころは弘前大学の文理学部長をしていたので、弘前大学は私にとって全くなじみのない大学ではない。
もっとも北林さんが学生のころにはすでに退職をしていたであろうから、北林さんが母の従兄を知っているはずがない。だが、弘前大学と聞くとなんだか古い友達に会ったような気がしたものである。
実は私もちょっと似たような意図をもっていて、武谷三男の著作集とか現代論集とかに載っていない、武谷三男の論文を集めて出版したいという気持ちがあるのである。だが、その作業はまったく進んでいない。
北林さんから『戸坂潤全集』は勁草書房から出されているので、勁草書房にはじめに相談したのだが、出版社の方針がいま変わってしまい、戸坂の全集を補完するような論文集を出すことはできないと言われたと講演で述べられていた。
勁草書房は戸坂潤だとか小倉金之助だとか武谷三男の著作集を出されている特徴のある出版社であったが、現在はあまりその特徴がはっきりしなくなってしまった。これはみすず書房にも同じようなことが大なり小なり言えることであるが、みすず書房の方は勁草書房ほどは顕著に方向転換はしていない。みすず書房は過去も現在も物理学者の朝永振一郎さんの著作を一手に発行してきた出版社として知られている。
みすず書房の場合には翻訳本の発行の割合が多くて、『20世紀の資本』のようなベストセラーを最近でも出している。過去には勁草書房には羽仁五郎の『都市の論理』のようなベストセラーを出したが、そのことはもう覚えている人ももう多くはないだろうか。
北林さんは戸坂潤の研究者であると前に伺ったことがある。戸坂潤の研究者など全国にもあまりたくさんはおられないと思うので、貴重な研究者である。今回は香川大学での徳島科学史研究会は彼のお世話で行われたのであった。
彼は大学院は東京工業大学である。が、大学は弘前大学の出身であると研究会での講演で言われていた。実は私の亡くなった母の従兄が弘前大学に長らく勤めており、私が学生のころは弘前大学の文理学部長をしていたので、弘前大学は私にとって全くなじみのない大学ではない。
もっとも北林さんが学生のころにはすでに退職をしていたであろうから、北林さんが母の従兄を知っているはずがない。だが、弘前大学と聞くとなんだか古い友達に会ったような気がしたものである。
実は私もちょっと似たような意図をもっていて、武谷三男の著作集とか現代論集とかに載っていない、武谷三男の論文を集めて出版したいという気持ちがあるのである。だが、その作業はまったく進んでいない。
北林さんから『戸坂潤全集』は勁草書房から出されているので、勁草書房にはじめに相談したのだが、出版社の方針がいま変わってしまい、戸坂の全集を補完するような論文集を出すことはできないと言われたと講演で述べられていた。
勁草書房は戸坂潤だとか小倉金之助だとか武谷三男の著作集を出されている特徴のある出版社であったが、現在はあまりその特徴がはっきりしなくなってしまった。これはみすず書房にも同じようなことが大なり小なり言えることであるが、みすず書房の方は勁草書房ほどは顕著に方向転換はしていない。みすず書房は過去も現在も物理学者の朝永振一郎さんの著作を一手に発行してきた出版社として知られている。
みすず書房の場合には翻訳本の発行の割合が多くて、『20世紀の資本』のようなベストセラーを最近でも出している。過去には勁草書房には羽仁五郎の『都市の論理』のようなベストセラーを出したが、そのことはもう覚えている人ももう多くはないだろうか。