物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

技術の定義

2017-09-07 12:34:40 | 日記

哲学者の中村雄二郎に『術語集』という岩波新書がある。ひょっとしてこの書の中に技術の定義が書かれていないかと思って調べてみたが、残念ながら載っていなかった。

それでしかたなく、岩波『国語辞典』第3版を開いてみたら、「科学を実際に応用し、人間生活に役立てるわざ」とあった。

もう一つ『広辞苑』第5版を引いてみると、「科学を実地に応用して自然の事物を改変・加工し、人間生活に役立てるわざ」とある。

どちらも似たような語義である。なかなかわかったようなわからないような。だが、これがやはり技術の定義なのであろう。

武谷三男の『物理学入門』(季節社)に『自然科学辞典』(霞書房)所載の用語の説明のうちに、武谷が執筆したものが採録されていることを思い出した。それで調べてみると、技術という用語の定義は載っていないが、「技術論」は説明があった。

この冒頭には技術の用語の説明がある。「技術は人間の合目的的行動を可能にする原理的な要素であるが」、「社会と自然とにまたがる、人間の実践の基本的な概念である」との説明があった。

用語「技術論」の説明によると武谷氏は自分の技術論の定義ばかりではなく、「労働手段の体系説」についても紹介がされている。


非正規社員を減少させること

2017-09-07 11:57:55 | 日記

が、国の重要な政策に入っていない。これが国力を疲弊させることは多分確かだと思うのだが。いま日本人の1/4から1/3が年金生活者だということは高齢者にあまり消費に活性化をすることが期待できない。

そうすると若者の購買意欲が大きくなることが必要だが、どうも若者の大部分が非常勤社員であることによって、企業は自分たちの人件費を節約できたとともに社会の活性化に失敗しつつあるとも言える。

1億総活躍社会だと安倍首相はいうが、一億総活躍できる経済的な環境は整っていない。第一、私自身が年金生活者であるが、モノを買うだけの経済的な余裕がない。もちろん高齢者だから、購買意欲が若いときよりも減退していることもあるが、それだけではなく、何かを買うという財政的な裏づけがもうないので、何かを購入するということを控えてしまうことがある。

それでも何年かに1回はパソコンの更新が必要だが、それすらも難しきなっている。ましてや車を買うことなどできない。本を買うことだって、仕事に必要なものでもできるだけ図書館で借りられるものなら、図書館で借りようとしている。

それでも公共図書館や大学の図書館にもないことがあって、場合によっては遠隔借用を図書館で頼まなければならない。

これは私などとはスケールがまったく違うが、マルクスが大英博物館の図書館に通って、資本論を書いたとかいうことをどこかで読んだ気がする。