先日来、このブログでも話題にしている「他人から見た武谷三男3」である。これは「徳島科学史雑誌」という雑誌に投稿した。この雑誌はもう30年以上の歴史をもった雑誌である。
数人の熱心なオーガナイザー(世話人)がいるので、つづいている。私が投稿したのは36号へである。ということはこの雑誌はすでに創刊以来35年を経ているということである。
なんでも数人でも熱心な方がいるとできるといういい例でもあろう。地方で科学史の雑誌を出しているのは私が知っているのは、あと愛知県を中心として「東海の科学史」が出されている。これも地方で科学史の雑誌を出しているいい例であろう。もっともこれは名古屋大学に科学史の専門家がいたので、そのことを考えると不思議ではない。
だが、「徳島科学史雑誌」はそういう基盤がほとんどないところからできているので、本当に珍しい例であろう。中心人物は西條敏美先生である。彼は多くの科学史的な著書もお持ちである。