毎月、子規の俳句を一首書いている。
これはE大学校友会の配布のカレンダーに載っているものである。
苔の上にこぼれて赤しゆすらの実 子規 (1900)
red nankin-cherries
drop onto
the moss
まだ子どものころといっても6歳にもなっていないころだが、赤いゆすらの実を食べたことがある。
これは私の実家の庭にゆすらの樹があったから、たぶん5月か6月だが、それがざるいっぱいにとれたのである。
それを洗って母が食べさせてくれた。記憶ではそれは1945年のことでその年の8月には日本の敗戦がくる。食物もあまりないころで、ゆすらは貴重なおやつでもあったろう。