スーパーシティの勉強会が昨日zoomで行われた。
ある方の1時間ほどのレーポートのあとでフリーな議論があったのだが、議論が深まったという気はしなかった。
ことがことであるだけにそれほど皆さんの考察が深まったということはなかったのだろう。
私自身が関心をもっているのはそういうスーパーシティの防災上の備えがどうであるかという点にある。日本国において災害をまぬかれる都市をうまくつくれるというのはかなり幻想に近いだろう。
もちろん、スーパーシティの自治制度や民主主義とかプライバシーとかの問題はもちろんある。しかし、そういうことはある意味で当然のことであるが、それに加えて防災上の備えがどうであるかに私の大きな関心がある。
経産省かどこかの構想ではもちろん防災のことは10いくつかの重点項目のうちに入ってはいる。しかし、たぶんこれが最重要とは考えられていないと思う。
アベノミクスと言われている経済政策の一番の要点はゆるやかなインフレを起こして、経済を活性化させ、国の財政赤字を軽減しようという考えである。
そしてあわよくば、世界の各地に散らばっている、日本の投資のいくつかをもう一度国内にもどすという考えもそこには潜んでいる。
お金を市場にじゃぶじゃぶ出しても投資にはほとんど回らない現状をスーパーシティに投資をすることによって経済を救おうという構想が見られるように思われるのである。
資本主義もここまで行って行き詰っているという感がつよい。