Lieber rot als tot は直訳すれば、「死よりも赤を好む」とでもなろうか。
しかし、それでは意味が通じない。これはイギリスの有名な哲学者だったバートランド・ラッセルの発言だと言われている。
ラッセルはイギリス人だから、(I hope) rather red than deadとでも言ったのだろうか。真意は「貧乏で死ぬくらいならば、社会主義のほうを望む」とか選ぶとか言った意味だろう。
英語のversinonならredとdeadとdの音で終わっているし、ドイツ語のversionならrotととtotとtの音で終わっているところがヨーロッパの言語らしい。
ドイツの教会かどこかで会ったドイツ人に
Sprechen Sie lieber Englisch als Deutsch ?
とか聞かれたことがある。即座に
(Ich spreche) lieber Deutsch (als Englisch). (注)
と答えられたかどうかは覚えがないが、たぶんそう答えたのだろう。
英語を使った記憶はないから。これは別にきざなわけではなく、英語は話せないからである。
(注) 会話ではカッコ内は省いてもいいだろう。