”Birds and Frogs”は最近亡くなったF. J. Dysonの晩年のCollected Papersである。2015年の発行なので、もう数年前に発行されたものである。もっと若いときのCollected Papersは別にある。
これをいつ購入したか覚えてはいないが、World Scientificから購入してもっていたが、あまり読んだことはなかった。
昨日は大雨ということで一日家にいたので、なにか面白い本はないかと2階の書棚を探していたらこれが目についた。
それで本のタイトルになっているエッセイ”Birds and Frogs”を読み始めたら、はじめの方は辞書なしにするする読めるので、階下のテレビの前の椅子に座って読み始めたが、すぐには読み終えることができなかった。
昨夜の深夜の3時くらいまでこれを読んだ。もっとも前半とちがって後半は知らない単語が頻出するようになったので、どれくらいほんとうに読めているかはあやしい。
だが、細かなところはどうでもいいので、およそはわかった。
Dysonは自分自身はFrogだと言っている。Birdは物事を俯瞰して見ることのできる学者であり、数学者のWeylとか物理学者のC. N. Yangとかを指して言っている。ただDysonは数学者のvon Neumanを自分と同じFrogだと言っており、そこいらの見方が面白いと感じた。
von Neumannは晩年の数年間はコンピューターに一番大きな関心を抱いていたという。Chaosという数学の発見を、もしNeumannが知っていたら、どういう数学の展開を与えただろうという風な話も書かれている。
Chaosの頻出する現象は気象学であると言っている。現にカオス現象の発見はいろいろな分野でなされたが、その一つは気象学においてであった。