物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

行列の積はどのようにして導入されたのだろうか

2021-11-08 17:23:05 | 本と雑誌
歴史的に行列(マトリックス)の積はどのようにして導入されたのだろうか。どこかにこのことに触れた文献はないのだろうか。

線形変換を2度するとか3度するとかして、行列の積の計算がされるようになったと私は思っているのだが、それが本当に歴史的にも正しいのかどうかは知らない。

行列の積はベクトルのスカラ積の拡張だとするテクストもあるが、本当のところを知りたい。

数学教育では複数の商品の価格とか、売れた個数とかのかけ算から行列の積の導入をするテクストもあるし、これは内積とかスカラー積とか言われる積とも関係がつく。

また、行列の積の定義の出所だけでなく、元に帰って行列そのものが考えられたいきさつも知りたい。

そういうことを書いた数学史の本があるのだろうか。

(2021.11.9付記) こう書いた後で私の持っている少ない数学史の書籍を見たが、行列(マトリックス)の数学的歴史について書いてあるものはなかった。とはいっても3種類の本を見ただけだが。




武谷三男の科学史資料

2021-11-08 11:21:13 | 本と雑誌
12月が近づいて来たので、そろそろ「数学・物理通信」の12月発行分に原稿を用意する必要が出てきた。

前から用意されている武谷三男の資料に加えて、私が大学院生のころに読んだ、武谷三男ともう一人の研究者が彼らの研究グループに配布した文書をもう歴史的文書としていずれかの号に掲載をしたいと思っている。

それでその文書を探したら、すぐに出てくると思ったのだが、それがどこにいったのかわからない。ファイルキャビネットを総点検してでもこの文書を12月発行の「数学・物理通信」に掲載したいと思っている。

この文書の武谷さん以外の著者であった、もう一人の研究者も最近亡くなっているので、科学史的資料として残しておきたいと考えている。この文書が配布された時代には関連した研究に私自身も携わっていた。

このブログを書いた後で武谷三男と書いたファイルを調べたら、その中から文書が出て来た。これでこの文書を記録に残せる。もっともこの文書は一般に公表されることを意図していない。本当に内輪の文書なので、歴史的文書とはいえ、公表することにためらいがないでもない。