歴史的に行列(マトリックス)の積はどのようにして導入されたのだろうか。どこかにこのことに触れた文献はないのだろうか。
線形変換を2度するとか3度するとかして、行列の積の計算がされるようになったと私は思っているのだが、それが本当に歴史的にも正しいのかどうかは知らない。
行列の積はベクトルのスカラ積の拡張だとするテクストもあるが、本当のところを知りたい。
数学教育では複数の商品の価格とか、売れた個数とかのかけ算から行列の積の導入をするテクストもあるし、これは内積とかスカラー積とか言われる積とも関係がつく。
また、行列の積の定義の出所だけでなく、元に帰って行列そのものが考えられたいきさつも知りたい。
そういうことを書いた数学史の本があるのだろうか。
(2021.11.9付記) こう書いた後で私の持っている少ない数学史の書籍を見たが、行列(マトリックス)の数学的歴史について書いてあるものはなかった。とはいっても3種類の本を見ただけだが。