現状の日本をどう打開するのかについての、いいアディアがあるわけではない。
だが、まだ日本の人口はけっこう多いので、それらの人々の潜在能力を最大限に生かす方法はないか。
一つの人材は老齢の引退生活を送っている方々の活用であろう。もちろん静かに趣味とか、読書とかボランティアの生活を送りたいと思っている人に無理やり引き出そうというのではない。
だが、もっと社会貢献をしたいと考えている人々にもっと生きがいのある生活を送ってもらえないかと促すことはできるのではないか。
私の知人、友人にも大学退職後も研究に励んでいる方も一人、二人にとどまらない。こういう方にその能力を生かせる方法を考えるような政策をとれないだろうか。
その2の政策は、これはその実情は政府のどこの省も把握をしていないだろうが、引きこもりの人たちである。40万とも50万とも言われる人が日本全国では引きこもっておられるとも聞く。
それらの方々の引きこもりの要因をカウンセラー職を充実させて、一人二人と相談に乗って、解きほぐしていけば、彼らは再生することは可能だと信じている。そのためには地道な努力が厚生省ほかの部署で必要であろうが、それらの人を生かすことができれば、社会のために大いに役立つであろう。
もし、これらの方々が社会で働くことができるようになれば、彼らはタックスぺイヤーともなれるのだから、お荷物とは逆のいいを果たすことになる。
だが、そういうことを政策に掲げる政党はほとんどないので、じり貧の日本の経済的、技術的現状である。
過去の日本の栄光をいつまでも懐かしんでいるべきときではない。積極的な施策が必要である。