水道方式で有名になった民間教育団体「数学教育協議会」のモットーは「一般から特殊へ」であった。数を教えるのでも1,2, 3,・・・の後で特殊な0を教えるのが普通である。
外国語を学ぶ場合には英語でいうbe動詞とかhave動詞をまず学ぶ。英語ではbe動詞はともかくとしてhave動詞はhaveとhasしかない。
しかし、ドイツ語にしてもフランス語にしてもhaveにあたる動詞の変化は各人称ごとに変わっている。たとえば、
ドイツ語なら、ich habe, du hast, er hat, wir haben, Ihr habt, sie haben
フランス語なら、j'ai, tu as, il a, nous avons, vous avez, ils ont
である。
要するに、特殊の動詞から学び始めて一般の変化する動詞を学ぶのが普通である。
この違いをどうしたらいいのか。外国語を学ぶ際に水道方式に類似した方式はできないものだろうか。
(2021.12.21 注)ドイツ語のもつhabenの人称変化を書いていたら、いつまにかseinの変化を終わりの方で書いていた。恥ずかしい。さっき気がついてようやく直した。