もう2週間かもっと前だったろうか。夕方の7時のNHKのテレビのニュースで人気漫画の海賊版の摘発を出版社の集英社が行ったという話題が報じられていた。この被害が3億8千万円とか4億円とかいう話だった。
それほど大きな話ではないが、小著『数学散歩』『物理数学散歩』(国土社)も海賊版というのか無料のpdfが配布されている。『四元数の発見』(海鳴社)も出回っていた。それもいずれの本も高額の書ではない。3000円にも届かない書であるのに。
その後、出版社に申し出たせいか、『四元数の発見』の方は無料pdfはあまり見かけなくなったが、『数学散歩』『物理数学散歩』は出版社に申し出たのだが、法的処置をとってくれないらしい。
今朝も『数学散歩』『物理数学散歩』を読み返してみたら、自分の本があまり系統的なテクストにはならないが、それでも学習のヒント以上の役割をするだろうと思った。
自己満足になっているのかもしれないが、結構よく書けていると思うのだ。
最近も、ある元高校の数学の先生に『物理数学散歩』に送ってあげたのだが、その感想をもらうことができなかった。
その方が理解して、感想を下さるところまで行かないらしい。理解するのはそんなに難しくはないはずだが、それを読む意欲がわかないのなら、しかたがない。
私は数学者ではないから、数学が専門の方が感想をよせるような事柄ではないのだろう。
それに物理学関係の方からもあまりほめられたことはない。化学の研究者の方で昔の同僚だった方からは同感との手紙だったかメールはもらったことが一度あるだけである。この方は私と感覚がよく似ているが、私とは違って、優秀な化学者の方であった。