先刻、車で移動していたときに、ラジオからアリランという語が聞こえてきた。
アリランは韓国・北朝鮮とかに関係した言葉であろうが、妻も私も意味を知らなかった。それで妻がすぐに自分のスマホで検索をしてみたら、ハングルで峠という意味だった。
そういえば、日本語訳では「アリラン峠を越えて行く」という歌があるはずだ。
そういう言葉の意味を知らないことが多い。これはもう一昨日のことだが、朝食後に妻がアルデバランって何だろうとつぶやいていたので、「星のことではないの?」と答えた。その後、やはりスマホで調べた妻が牡牛座の星だとか言っていた。
星のことはあまり知らない。それで2回目の大学1年生のときに同級生となった、星などに詳しい Y 君とはそういうことで仲良くなった。まさに私の欠けていた分野に関心を持った男だった。なかなか個性の強い人ではあったが。
Y 君からあまり感化は受けなかったが、それでも Y 君から星のことを聞いたりした、夜空にひときわ明るく輝く星があるので、あれは何だろうというと、シリウスだろうと教えてくれた。マイナス一等星だとかも教えてくれた。
その後になって、知った星の名前というとオリオン座とかそのオリオン座の中のリゲルだとか、ペテルギウスとかである。これはプラネタリウムで知った星の名前である。
まだ数歳のころだが、朝鮮に住んでいたころ、親戚の家から帰宅の途中で見た星は多分オリオンの三ツ星であったろう。これは父に抱かれて自宅に帰る10分くらいの間に夜空に見た星座の星であった。
これはいまの韓国のチネ(鎮海)での経験である。理由があって、敗戦の半年前くらいに 生地の I 市に帰って来たのだが、それからまもなくアメリカ軍の空襲を受けるという経験をした。
1945年の敗戦を迎える月の数か月前の5月にようやく一月遅れで幼稚園に入ったのだが、あまりなじみができないうちに、たびたびの空襲とかその後の焼夷爆弾の攻撃で I 市は町中が焼け野原となってしまい、幼稚園も焼けてしまったことから、幼稚園の経験は2カ月とは経たないうちに終わってしまった。
それでも小学校に入ったときには幼稚園でみかけていた子を数人は知っていた。よく知っているというほどではなく、顔を覚えているという程度ではあったが。