このところ県立図書館には足が遠のいていたが、『日本の最終講義』(角川書店)を借りにいった。あまり碩学の最終講義などというものにあまり関心のないほうだが、実は遠山啓の最終講義がこの中に再録されているとのことだったので、借用してきた。
もう長い間「遠山啓著作目録」を準備してきたが、『数学・物理通信」号外号(12月発行予定)に遠山さんの著作目録を発表しようと思って国会図書館のOPACを検索したら、この本が出て来た(注)。
もちろん最近の発行だから、目録の中には入っていなかった。他の本も数冊出ているが、近くの大学図書館とか県立図書館にはない本が多い。
それに収録していない書籍があるからといって、いつまでも引き延ばしていてもなかなかこういうものは完成ということはない。だから、どこかで見切り発車で発表しなければならない。
それに『数学・物理通信」に発表すると名古屋大学の谷村先生の努力によって彼のホームページに載るので、インターネットで一般の人が検索できるようになる。
前にも書いたかもしれないが、いまのところ用意されている原稿は41ページにも及ぶものである。
(注)国会図書館のOPACは使えるが、これは詳しいデータがほしいときにはあまり使えない。ページ数とか発行日とかの詳しいデータがほしいときには少なくともOPACでは不十分である。その辺が微妙である。