9月に入ってから準備してきた12巻5号の発行の準備ができた。週明けに発行する。
今回は編集委員のSさんのアディアの球面線形補間の導出を、私のエッセイの付録で述べた。これは私の書いたエッセイを読んで、こんな面倒なことをしなくても球面線形補間の式は導出できますとコメントされたのである。
気がつけば簡単であるが、そういう導出法を私は知らなかった。このエッセイの主題は「金谷の方法」による球面線形補間の導出であったのだが。小著『四元数の発見』の中にも少なくとも4つの方法を書いたのだが、ここで導出法は急に2つ増えたわけである。導出法は少なくとも6つになった。
頭のいい人がいるものだと思うが、Sさんにしたらなんでもなさそうにされているから、謙虚な人である。本当に賢い人は謙虚でもある。
私などは自己顕示欲が強いと思うが、謙虚さのお手本を示されたような気がしている。しかし、これは真似ができない。