自分の書いた文章を読みなおしている。これは「ガウスの数値積分」について昔書いたエッセイを最近になって付録を書き加えたのだが、プリンターが使えなかったので、そのままにしていたのをようやくプリントしたのを紙の上で見直している。
そうするとわからないところが出てきたので、自分で昨日計算してみようとしたが、なかなかうまくフォローできない。それで、前にも見たことのある遠山啓『微分と積分』(日本評論社)を見たところとてもうまく書かれている。多分、スプライン補間のエッセイの改訂版を書いたときにもこの本を読んだのだが、内容は忘れてしまっていた。遠山さんの記述が標準的なものだかどうかは知らない。そのことは元の森口繁一先生の書いた本を見て見ればわかるのだろうが、その本がどこにいったかわからない。
また、前には気にならなかったところが、その説明を付録に書いておいた方がいいのではないかと思っている。要するに結果だけを書いておくことに、私はいつでも後ろめたさを感じるのである。発見的に結果を導くやり方を示すべきではなかろうかと思いはじめている。