数か月前に「数学・物理通信」に投稿された論文についての意見の返事をなかなか書けなかったが、ようやく書いた。投稿くださった方には申し訳なかったが、なかなか返事を書けなかった。
数式の部分には別に異論はないのだが、その周りに書かれた文章が一々ひっかかるのである。私も若いころにお前は哲学好みでいかんとか言われたことがあるのでそういういい方はしたくなかった。しかし、しかたがなかった。ただの表現の問題だとは思っていない。
これは論文の価値がないということとは違うような気がする。しかし、感性が違うということはあるだろう。32ページの大論文であるので、それの全体が価値がないというのではなかろうが、なかなか難しい。ただ、短くすれば、OKという話でもない。たくさんの文献を参照して書き上げられた論文であり、どこかで発表できればいいのだがとは思っている。
論文の中の参考文献のかなり部分の本は私ももっているが、それらを参照して評価すべきだったかもしれないが、そういう気は起らなかった。あまりいい返事を書けなかったことは自分でもいい気がしていない。
(2023.4.12付記)ここに書いた論文の著者からの要請で以下のサイトのアドレスを載せておく。関心のある方は参照されたい。
「ネイピア数eの導入を読み解く」というタイトルの記事は下のアドレスで見ることができる。断っておくが、ブログの著者としては特に推奨をしているわけではない。あくまで著者の要請にしたがっている。