物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

投稿論文

2023-03-29 16:08:00 | 科学・技術

先日、投稿論文への返事というブログを書いたが、このブログを読んでいただいている方で、かつ、数学・物理通信への投稿者となってくださっている方が少なくとも2名はいる。

どちらの方も熱心な方であることはまちがいがないのだが、それを読んで掲載できるかどうか判定する人にはとても負担がかかっている。どなたかの論文を読むとそれをどうするかはなかなか責任が重いのである。

普通の雑誌ではある程度は投稿論文の質は保たれている。それで具合がわるいと思えば、簡単に掲載不可が出せるが、私たちの雑誌ではそういう一定の質が保証はされては一般にはいないのである。

これは最近の話ではないが、数学史のある論文と称するものが投稿になった。結局、掲載可には私はしなかったのだが、ある科学史関係の雑誌に紹介したら、そこでは掲載可となり(その雑誌は査読性がないから)、そしてその投稿者はその論文を英訳して、外国の雑誌に投稿された。その外国雑誌では日本の雑誌で掲載されたことの保証が必要だったから、その雑誌の主任編集者がそれを保証したら、外国雑誌にも掲載になったといういきさつがある。

ただ、私は自分がその論文を掲載しなかったことを間違っていたとはまったく思わない。この方は査読のある雑誌への投稿歴にある方ではあったが、数学・物理通信にはふさわしくはないと判断したのである。しかし、なかなかこういう判断は難しいところがあり、論文の価値の判断は人にもよるし、雑誌にもよるとは思う。

もう一つそのような経験はあるが、こちらの方の論文も外国の雑誌に掲載されたと思う。それもノーベル物理学賞を受賞されたあるアメリカ人がレフェリーとなられていた。そういういきさつがあるが、こちらも私自身は判断を間違っていたとは思っていない。しかし、どちらのケースも外国の雑誌に掲載可となった論文である。

ということは数学・物理通信で掲載拒否となってもめげる必要はないということでもあろうか。なかなか論文の価値の判断は難しい。それに論文を読む人はまったくのボランティアである。報酬も何もないのである。願わくば論争のあまり起こるような論文の投稿はご遠慮願いたいとしか言いようがない。

 

 


数学・物理通信13巻2号の編集

2023-03-29 15:53:44 | 数学

数学・物理通信13巻2号の編集が佳境に入ってきた。すくなくとも私の手を一度離れたと思う。もっとも編集自身はむしろこれからであろうか。それでも3月中の発行は無理でも4月上旬の発行ができそうになってきた。

実際に発行はどうなるかはもちろんわからないが、まったく見込みが立たないという状態からは脱したと思う。一号一号の編集はどれも楽な仕事ではないが、積み上げていくしかない。幸い、どこか体が痛いというようなところはなく、それだけでも幸せだと思っている。

もしか、体のどこかが具合がわるかったり、痛くてその痛みに耐えかねているようなら、こういうことはできないだろう。 

妻と二人でそういうしばしの幸せを喜んでいる。今の状態がいつまで続くかはわからないないので。 


国産量子コンピュータの完成

2023-03-29 12:14:09 | 物理学

国産量子コンピュータが完成したとの報道が昨日の新聞であった。すぐに昨日取りあげるつもりであったが、すぐに忘れてしまった。

 

普通のコンピュータは0と1の状態で計算をするが、量子状態では0と1との重ね合わせも実現するらしいので、もっと可能性があるという。今回の量子ビット数は64だという。世界に実存する量子コンピュータも量子ビット数が数十から数百だというからまだ発展途上だと思う。

 

実際にいろいろなことが実現するのは数百万の量子ビットだというからどういう風に発展していくのかわからない。一個一個の量子ビットをどういう風に作るのか知らないが、量産体制にはまだなじんでいないということだろうか。

 

新しい創薬の可能性があるだとかいろいろの可能性がありそうである。