していた仕事を忘れていた。これは前に入力していた原稿があるのを忘れていたという話である。あるファイルを探していたら、図の入力ができていないファイルがあることに気がついた。それで「ああ、これがなかなか仕事ができないと思った原因だったな」と思って仕事場に来たら、このファイルですでにすこし図の入力をしているファイルがあることに気がついた。
そういう仕事をしていたことも忘れていたのである。いろいろ多くのフィルをつくっているので、それらを探しているうちに、できていないと思っていた仕事の一部をすませていたことに気がついた。
こういうことだから、私自身は懸命に生きているのだが、なかなか自分の思ったようには仕事がはかどらない。まあ、生きているということは幸せなことだから、生きているうちは懸命に努力をしてみようと思っている。
大学を退職した後に1,2年くらいの間、そのころまだ大学に在職しいた友人と数学のe-Learningのデータをワードでつくった時期があった。高校数学の代数的な部分のコースをほぼつくったのだが、三角関数の部分が欠けていた。一方、大学退職前の3年ほど「電気電子工学科ミニマム」という小冊子を編集した。その中に三角関数についても書いたが、それを敷衍してe-Learningの三角関数の章にできないかと考えているのだ。新しく見つけたファイルに少し既に図の入力をしていたが、なかなか完成をしていない。
これを完成させたいと今は考えている。たった一人の孫が今年小学校1年に入学するが、彼女が高校生なったときに祖父のつくったe-Learningで学ぶことがあるかもしれないなどと思い始めた。そう思うと仮想の話ではあるが、なかなかリアルに感じられることである。
私はあまり数学のよくできる方ではなかったから、数学のできない人の気持ちは痛いほどわかる。だから、そういう資料をぜひつくっておきたいと考えている。実際には孫が私のつくったe-Learningの資料で勉強するなどということはないだろう。それに普通に考えたら、彼女が高校生になったころまで私が生きていることもないだろう。だが、祖父である私からの遺産になればよいと考えている。