物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

続・『予備校のノリで学ぶ大学数学』

2024-07-20 18:03:42 | 数学
『予備校のノリで学ぶ大学数学』(東京図書)を最後まで読んだ。

アマゾンコムでもいろいろな書評があるが、これはこれで一定の評価がされていい本であろう。

大体私は数学の本を読み通したことがないが、この本は読み終えてしまった。ページ数の割には早く読み終えることができる。

本を買って読むよりもYou Tubeで講義を聞いたらよいという、アマゾンコムの評もあった。そうかもしれない。ただ、本は自分のペースで読めるからいいと思う。

ヨビノリたくみさんがどういう風にいろいろな数学を解きほぐしてくれるのかは楽しみでもある。

数学のよくできる人には無用の書ではあろうが、私のような物わかりのわるい者には無用の書ではない。もっと他の分野も知りたいという欲求も生じてくるのだが。



『予備校のノリで学ぶ大学数学』

2024-07-20 10:24:48 | 数学
ヨビノリたくみ『予備校のノリで学ぶ大学数学』(東京図書)を読んでいる。

もっとも読んだのは19の章のうちで12であるからまだ7つも残っている。これらを読むことができるのかどうかもわからない。

ベクトル空間の話が出ていたなと思って引っ張り出してきて昨夜読んだ。うまく書かれているのだが、私のベクトル空間についてひっかかっているのは彼が書いたようなことではない。なかなか難しいものだ。

ベクトル解析のdiv, grad, rotのところはうまく書けている。私は小著『数学散歩』(国土社)にベクトル積の成分表示、ベクトル三重積の導出、rot rotの公式の導出について書いたが、これよりも基本的なことについて書かれている。

ガウスの定理やストークスの定理の証明も書いて下さるといいのだが。

一方、テイラー展開、デルタ関数の書き方がわるいとは思わないが、私ならもうちょっと違った書き方をしたいと思うところがあった。というかもっと直接的な要点の述べ方があるのではなかろうか。

しかし、それにもかかわらず『予備校のノリで学ぶ大学数学』はなかなか良い本である。