ベクトル空間の数学と書いたが、公理論的なベクトル空間にかかわる数学というつもりである。
これがもうひとつわかっていない。というかポントリャーギンの書いたベクトル空間の説明がもう一つわからないということである。
一つは小著『四元数の発見』の第六章の説明がもうひとつすっきりしないということでこの章を書きなおした新しい原稿を数か月前に「数学・物理通信」に投稿した。
第六章の説明のつながりのわるさを少しは改善したのだが、ベクトル空間に関する私のわからなさを全部解消したわけではない。
そういうことでE大学の付属図書館に出かけて梶原健さんの線形代数の本を2冊借りて来た。これで私のモヤモヤが解消するとは考えていないが、藁にも縋る思いである。
四元数に関してはフルビッツの論文の内容を理解したいと考えている。これは私の理解を越えているのであろうか。太田浩一さんの本の中にこのことに関した記述を見つけてはいるのだが、まだ詳しくは読んでいない。