物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

谷川俊太郎さんの死

2024-11-20 13:35:48 | 本と雑誌
昨日のNHKのテレビとか今日の新聞で谷川さんの死が伝えられた。

この詩人の優れたところは私などが言うまでもあるまい。朝日新聞に11月17日に谷川さんの詩が載っていたのだが、それより数日前に死去していたらしい。

最後の詩のタイトルは「感謝」であった。死を恐れるというよりも好奇心をもっていたという。

ただそういう優れた詩人の生存にもかかわらず、世にはロシアのウクライナ侵攻があり、イスラエルのガザ攻撃がある。

どうも権力的な政治家の行為とか思考が背景にあり、谷川さんのような優れた詩人の存在にも拘らず、戦争は一向になくならない。

羽仁五郎ではないが、そういう悲惨を防げない時代の文学とはなにかと問いたくなる。いや、文学がわるいわけではなかろうが、そう悪態もつきたくなるではないか。

人を支配したいとかわがままをしたいという、権力欲にはまったく困ったものだが、人にはそれを支えてしまう傾向もないわけではない。自戒すべきかもしれない。



球面三角法

2024-11-20 13:15:54 | 数学
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昨日このブログで球面三角法が分らないと書いた。球面三角法についてはもう何年も前からそのレヴユーを書こうと資料というか文献を集めてきた。すでにこの分野のファイルを3冊もつくっている。

そして、そのうちの短いものは自分で読むことを試みてきた。そしてその一部を理解しても来たらしい。ただ、それが自分ですらすらと文献を見ないで再現できるほどになっているかと言うとそうはなっていない。

中学生を対象とした本に岩波書店から出版された『数と図形の話』(岩波科学の本)の中に「地球儀の幾何学」という章があり、私もこの章を2章か3章を読んでみたことがある。ところが最後まで読み切れていない。

今調べて見ると全体でわずか64ページであるのに読み通せていないのだ。この本を書いた著者がまえがきで書いておられるところでは実際に中学生の方に読んでもらって意見を聞かれているという。私はその中学生よりも知力が劣っているらしい。

もっとも私はまだあきらめたわけではない。いつか球面三角法の書を書いてみたいと思っている。

単に事実を事実であることを確認するといった普通の数学書が採用している、書き方には私は満足できないので、『四元数の発見』で採用したようなできるだけ発見的な見方で本を書けたらと思っている。ただそれは言うは易いが書くのはとても難しい。

気持ちは別として私の生きているうちにこのことを達成できない可能性も大いにある。