宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

全閣法審議入り、政倫審で清和会公募で統一教会の家庭観を押しつける柴山昌彦さんは自民党がこんなだと思わなかったと20年間を振り返る

2024年12月18日 17時30分02秒 | 第216回臨時国会
 ホンダと日産が合併すると報道。ホンダの年商が21兆円、日産が14兆円で、知らぬ間にホンダが凌駕していました。フォードが25兆円ということです。経団連の会長に筒井・日本生命社長が決まりました。

 麻生太郎・自民党最高顧問が、実の妹の義理の母である、三笠宮妃のお通夜で肺炎になり入院したことが、週刊文春の報道で分かりました。

 4日間の延長が決まった国会では、衆参とも政倫審で落ち武者狩りとなりました。衆議院各委員会は一般質疑で来年につなげました。

【衆議院総務委員会 きょう令和6年2024年12月18日(水)】
 「地方公務員育児休業法改正案」(216閣法6号)が趣旨説明されました。

【衆議院地域・こども・デジタル特別委員会】
 「情報通信技術を活用した行政の推進等に関する法律の改正案」(216閣法4号)が趣旨説明されました。これに先立つ一般質疑で、立憲の柚木道義さんから、自民党都連のパーティーで800万円の裏金があると指摘され、平デジタル相は、自らはノルマを達成しているが、不記載はないと啖呵を切りました。

【参議院政治改革特別委員会】
 衆院から送られた3法案に加えて、共産党が参議院に単独で出した2法案も議題となりました。
 立憲主導で政策活動費を完全に廃止する「政治資金規正法改正案」(216衆法2号)
 自民主導で政治資金収支報告書のオンライン・データベース化をはかる「政治資金規正法改正案」(216衆法6号衆議院修正)
 国民、公明両党提出の「政治資金監視委員会設置法案」(216衆法7号)
 そして、参・共の井上哲士さんが趣旨説明し「政活費・企業献金廃止の政治資金規正法改正案」(216参法1号)「政党助成法廃止法案」(216参法2号)も遡上に載りました。衆院送付通りに議決・成立する見通し。 

【衆議院政治倫理審査会】
【参議院政治倫理審査会】
 自民党の「おおむね70議席減」につながった裏金問題は、政活費の再改正と政倫審での年内幕引きを図ります。が、大卒の職業議員は知りませんが、「人は死んでも金は死なない」ので、パー券購入者に恨みを買ったり、「私は裏金総選挙で初当選した議員です」と向こう半世紀間言われたりするでしょう。

 柴山さんは次のように語りました。「今回多くの同僚議員がこの問題で落選をしているわけですからやはり重みというものを、十分理解をしていただいて派閥の、様々な問題について決定をしたり指示をしたりした方々にはしっかりと究明というか明らかな正直なかたちで証言をしてほしい」と述べました。公募議員で自民党愛が強いとされる柴山さんは「違法性の認識があったのかというお問い合わせですけれども、確定的な違法性の認識はありませんでした。というのは、2005年当時、政府の杉浦正健官房副長官が、派閥からもらっていたお金を、あの方も弁護士でしたので、ご自分の収支報告書に寄付受領という形で掲載をしたんです。ところが派閥の方には、それを寄付をしたという記載がなかった」とし、それを政策活動費だと偽ったことを信じてしまったとしました。柴山さんはまさか自民党の方で全ての所属議員に関わるようなことで違法な処理をするはずはないというふうに思っていました」と述べました。2005年頃から認識のゆがみを持ち続けていたことが分かりました。

 参議院では、政治倫理綱領ができてから、そもそも政倫審というものが開かれたことが長くありませんでした。山谷えり子さんは、「期数が違うので率直に語り合う機会がなかった」と派内分断をなげきました。

【衆議院内閣委員会】
 給与法の処理に続き、各大臣に対する一般質疑が開催されました。次回は3月で、能動的サイバー防衛など忙しい通常国会となります。
 
 きょうは水沼秀幸さんが質問に立ちました。まず、官邸に部屋がある赤澤亮正大臣が誕生日だと指摘しました。そのうえで、平成生まれの日本人は3000万人いると強調し、衆議院には2%しかおらず「平成生まれで子育て中」は自分だけだとしました。

 第50回衆院選では、筆者・宮崎信行の出身母体である早稲田大学鳳志会のOBGの水沼秀幸さん、宗野創さんが立憲民主党公認で初出馬初小選挙区当選しました。ちなみに「最年少議員」は他の方です。鵬志会は早大1年生しか入会を認めない排他的な大学サークルです。学生が納める会費だけで収支がととのう理想的な運営が続いています。私も最近は、松原仁名誉会員の事務所で、数ヶ月に1回、党内政局と都内選挙情勢の情報交換をした際に学生がいたら紹介されるくらいしか関わりがありません。が、40代前半のママさん現職国会議員が4月下旬の夕食会に来てくれるような段階になっています。そんな環境、唯一無二です。高校3年生・浪人生で早大に合格した人はぜひ4月、SNS等で新入生歓迎イベントの情報にアクセスしてください。

【衆議院国土交通委員会】
 一般質疑が行われました。
 立憲の森山浩行さんは、2009年の初当選(2回落選)以来、初めて国土交通委員になりました。きょうはちょうど、大東文化大学弁論部出身の秋元司元IR担当副大臣の実刑が最高裁で決定されました。明治大学弁論部出身の森山さんは全く逆で、一度もスキャンダルがありませんから、今期は地元の陳情を丁寧につなぐ腰の落ち着けた大阪16区にたつ代議士の活動をしたいとの希望で初めて国交になりました。同時に国対では4人いる1期生担当班長で、水沼議員が担当になりましたので、私が「やらかしたらよろしく守ってやってください」というと「えーやらかすの」と驚くので、「いや、鵬志会OBG会で十年以上付き合っていますが、同級生でないから分かりません」と答えました。減点主義の政党なので長期的な視野で安定飛行をしていってほしいです。

 大臣は近畿では初当選後輩の公明党・中野洋昌さんに交代しました。森山さんは、9月まで、岡田克也幹事長のしたで副幹事長・災害局長をして、今回、同期の近藤和也さんにバトンタッチしました。森山さんは質疑で「いろんな現場に行きましたけれども、ここまで水道がズタズタ、液状化してぐちゃぐちゃになってしまって大変な状況」としました。そのうえで「この春から水道が厚生労働省から国土交通省に移したが、改善をされた点についてお聞きをしたい」と述べました。中野大臣は「水道行政の移管を受けまして、国交省は地方整備局の現場の技術力を活用しまして強靭で持続可能な水道システムの構築を進めていく」「水道の事業者関係団体との意見交換もして、きめ細かなコミュニケーションも図っている」「奥能登豪雨では、北陸整備局がそのために道路啓開をした」と答弁しました。

【衆議院農林水産委員会】
 一般質疑の後、年末恒例の畜産価格の安定決議をしました。3月3日まで国民民主党代表を役職停止となっている玉木雄一郎さんは「3年半ぶりの質問だ」と自ら大物ぶりをアピール。基礎・所得控除年178万円までに引き上げに「123万円」と回答した宮澤洋一さんとの自公国税調会長会談を切り上げて予算反対をちらつかせる意気軒昂ぶりを農政でも発揮しました。

【衆議院財務金融委員会】
 一般質疑で、階猛さんが、あすの日銀決定次第で、閉会中審査をすべきだと要求しました。三菱UFJ銀行貸金庫十数億円窃盗や、中古車販売と損保の不正による保険業法改正など、久しぶりに金融担当大臣への質疑が来年は増えそうです。

【衆議院経済産業委員会】
 一般質疑。3年に1度のエネルギー基本計画も大詰め。在職34年目にして初めて所属した岡田克也委員(昭和51年通産省入省)は今回も質問せず。いったい何の目的で自ら志願して所属したのか現役官僚にはベールに包まれたまま年を越します。

【衆・法務委】【文部科学委】【厚生労働委】【外務委】
 各々、一般質疑がありました。

●衆・環境委理事懇はあすの委員会を決めました。

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Ⓒ2024年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
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