ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

変節の公明党は「建設業法改正案」の審議を「高齢者住宅セーフティー法」より優先した

2024年05月15日 16時55分06秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
 筆者にはさみしい情報が来て、私が15歳の夏に1カ月寄せてもらった「カリフォルニアン・ママ、パパ」ホームステイ先のホスト父母が、49年住んだサンディエゴを引き払い、長男が住む中西部イリノイ州シカゴに、移住しました。長男はシカゴの交響楽団でおそらく専業の団員として家庭を築いています。あちらは転職が頻繁なイメージがありますが、奥さんはなんと48年間同じ法律事務所に勤め上げました。息の長い弁護士さんと巡り合え、所員一同の食事会で送り出されたようです。夫は、サンディエゴ市・サンディエゴ郡という300万超の大都市の教育委員会を60歳で定年退職。59歳の年には集合知で「ティーチャー・オブ・ザ・イヤー」に選出されていました。あちらの教師は「先生」とは呼ばれず週給が年9か月しかでないので、夏休みは、仲間との音楽活動で、レストランのチップを得ていました。建売の同じ間取りの1戸建てが林立する郊外に35年間余り住んでいました。壁に作り付けのオーブン、観音開きの巨大冷蔵庫のキッチンを出ると、庭がU字で、卓球台とバーベキューセットがあり、小径を抜けるとブランコがあり、Uターンして木々を愛でると応接間に帰るという「奥さまは魔女」に出てくるような豪邸でした。洗濯は、地下1階のドラム缶式で、白系統、色系統を分けて入れて、週1日2回やれば完了しました。玄関から入った応接間が1・2階吹き抜け構造なので、間取りは意外と、5LDKぐらいなのかもしれません。公立学校教員兼レストランミュージシャン、法律事務所事務員の共働きという民主党員の「上位中産階級」の生活を半世紀維持するには、全米でも住宅ローンと物価(ガソリンを除く)が高い地域で大変だったと思います。全米第8位の都市圏なのに、日本のテレビで見ることは少なく、サマーズの「リゾート番組」が写す海岸も、NHKニュースが報じる山火事で困る有色人種の労働者も、自分の中のイメージとはいつも違いました。違う年の団員の既婚女性2人が数回再訪しうち1回は同じ年のゲイの仲間と3人でロサンゼルス空港でワゴン車をレンタカーして数日かけて南下したこともあります。私は、円安だと海外に行かない原則は自分の美学なので、当時も今も体は弱いし、ホテルに泊まっても見える姿も違うだろうからサンディエゴに行くことはありません。音楽仲間たちも、家を引き払ってシカゴに向かう仲間を「今生の別れ」という覚悟で送り出したようです。あちらは、定年前の2年間本社勤務で東海岸に住むのが、ベトナム戦争に行くよりも怖いという感覚です。プログラムの証書は、「修了証」かと思いきやよく見ると「参加証」なのですが、セサミストリートはウィキペディアではニューヨークにあるという設定のようですが、私はセサミストリートはサンディエゴにあると信じて死ぬまで日本で生きたいと思います。

【参・本会議 きょう令和6年2024年5月15日(水)】
 「デジタル社会形成基本法改正案」(213閣法40号)が参・本で審議入りしました。きょねんの河野太郎大臣とマイナンバー医療保険証の問題は、首相の「自治体が資格証明書をプッシュ式で郵送する」政治判断で収束しました。共同会派「立憲・社民」の福島みずほ社民党党首が質問しました。残り5週間で、いじわるな戦術をとり、厚労相、財務・金融相、公正取引委員長にも質問し、その時間は衆の委員会が遅れました。鳩山内閣からの離脱は早かった福島党首ですが、きょうは伝統的な手法で、「大臣の体をとって衆の委員会を遅らせる」戦術を披露しました。

 「金商法などを改正する法律」(213閣法56号)が可決し、成立しました。大手町にある小規模の投資会社には、早稲田政経卒の輝く女性が子育てと両立させて務めたり、役員に連なったりしていますが、そういう会社の間接部門を専門業者に業務委託できるような条項が盛り込まれました。

 「二拠点生活推進法」(213閣法12号)も可決し、成立しました。きのうの記事で委員会で採決・可決したことを漏らしていました。

【衆・国土交通委員会】
 審議入りが大幅に遅れた「建設業法改正案」(213閣法51号)が、参議院から送られた「高齢者住宅セーフティーネット法案」(213閣法52号参先議)を飛び越して、国交委で審議入りしました。先月末の日本建設業協会の会合には、斉藤鉄夫大臣(公明党副代表兼務)・山口那津男代表・国重徹大阪5区議員らが大挙して挨拶。公明党員・公明新聞が知らない場で、岡本三成さん、西田実仁さんらが建設業者を招いた資金集めパーティーをしています。このため、公明党としては建設業法改正案が成立しない限り、今国会での首相の解散を容認できないと考えられます。内容は、労務単価の基準を国が作ったり、資材高の転嫁の情報の開示を元請けに義務付けたり、公共工事に必要な台帳を簡素化したりする法案です。

【参・憲法審査会】
 実質2回目の開催。衆は、緊急事態条項の衆議院議員任期延長をめぐり、起草委員会を作るか作らないかで発足以来最大の混乱状態にありますが、参では現行憲法の緊急事態条項、参議院の緊急集会を超党派で勉強する「護憲モード」となっています。参・法制局長らの論点整理に対して、占領軍マッカーサー草案に日本人が追加できた数少ない条項とされる「衆の解散中の政令などを審議する参の緊急集会」を尊重すべきだという雰囲気が醸し出されました。

【衆・法務委】
 「入管法2法案」(213閣法58・59号)と「立憲対案」(213衆法10号)の対総理質疑があり、採決は先送りとなりました。論点として、受け入れ先企業が、予定にない仕事につけたり転職を拒んだりできないようにする制度となります。首相は「育成就労制度を創設する今回の法律(案)で永住者は最終的に増加する」としつつ国税の未納での永住取り消しで日本生まれの人間との差別があるとの指摘に、「未納がありうる」としつつとくに統計をとっていないことが分かりました。野党議員は「立法事実がない」と批判しました。

【衆・経済産業委】
 4月26日に公正取引委員会が追加で提出した、スマホのアプリのプラットフォーマーの優位を規制する新法「スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律案 」(213閣法62号)が趣旨説明され、審議入りしました。自見はなこ担当相と古谷公取委員長が答弁することになります。

【衆・厚生労働委】
 「再生医療等の安全性の確保等に関する法律及び臨床研究法を改正する法案」(213閣法41号)を全会一致で可決すべきだと決めました。この時期の厚労委としては日程に余裕があることもあり、能登に1泊2日で委員を派遣することを決めました。

【衆・農林水産委】
 「食料増産命令法案」(213閣法27号)「農地法改正案」(213閣法28号)「スマート農業推進法案」(213閣法48号)の対政府質疑が続きました。

【衆・外務委】
 今国会に提出された条約承認案が、きょうですべて審議入りしました。「日独ACSA」(213条約2号)「日・クロアチア航空協定」(213条約6号)「日・オーストリア社会保障協定」(213条約7号)「日・ブラジル刑事共助協定」(213条約8号)の4案が上川陽子外相から趣旨説明されました。質疑は次回。
 このうち、日・クロアチア航空協定は、きょねんの通常国会に提出予定議案としながら、提出できませんでした。きょねん4月に当ニュースサイトがスクープで報じました。相手がある二国間協議で署名が遅れたのが理由ですが、取材電話がたらいまわしで最後は社会条約官が直接電話に出て署名が遅れて国会に提出できないと認めたのですが、そこまでピリピリすることなのかという感想を正直持ちました。現場のキャリア・ノンキャリアの官僚の奮闘には感謝します。

【衆・文部科学委】
 一般質疑だけでした。なお、「給特法の廃止」に関しては存続させて基本給の4%から10%に引き上げる政策が固まりつつあります。また、東海で美容師専門学校を運営する法人が倒産して、5月末で閉鎖し学費を返さない方針だというニュースも報じられています。統一教会はとくに大きな変化は報じられていません。

【参・3つの調査会】
 開かれました。

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Ⓒ2024年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
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離婚後共同親権民法改正案で「NHKあさイチで再び取り上げられた」に法相「懸念広がっている」と認める、亀井あきこ政倫審新幹事「3分の1超で裏金議員の説明を求めたい」自民も賛成して議決

2024年05月14日 18時47分07秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]日立製作所本社前で資本主義を批判する山添拓・共産党政策委員長、きょねん10月、宮崎信行撮影。

 「離婚後共同親権」の法案は、あさって午後2時以降に委員会で採決される見通しとなりました。

 亀井亜紀子さんら3名の勝利で、野党が3分の1以上となった政倫審では、裏金議員の弁明の申し立てを、自民党も賛成して決めました。

【参議院法務委員会 きょう令和6年2024年5月14日(火)】
 国会正門前抗議運動もおきている「離婚後共同親権の民法改正案」(213閣法47号衆議院修正は、あさって4時間コースの質疑をすることで与野党が合意。その朝の理事会で、自民党が採決を提案することが確実となりました。反対論をにらんで、与党が来週に採決を持ち越す展開が予想されますが、廃案は難しそうです。

 きょうの審議も4時間コースでした。共産党の山添拓政策委員長は「NHKのあさイチできのうも(再び)離婚後共同親権が取り上げられました。博多大吉さんは、こどもの気持ちを伝える場所がない状態でこの話が進んでいる。こどものために作ると専門家は言うがスタート地点が違うような気がする」と発言し、審議が進めば進むほど懸念の声が広がっていると指摘しました。小泉龍司法相は「様々な方々がご関心を持っていただきその中でご懸念を示される方も少なからずいらっしゃる。そういう状況だと理解をしております」と認めました。

 自民党とNHKの距離感が長年問題になりますが、昭和のNHKなら、大臣が自ら進んで生出演という展開になった気もします。

 採決も近そうなので、自分で学んだことを書いておくと、昭和22年ごろまでの民法。

[写真]「旧法令集」有斐閣。

 「親権は父が行う」としていますが「父母のいずれかが家を去ったら親権を行使できない」とあるので、単独親権です。「父が持つ」は男女差別ですが、母は親子関係を分娩出産を通じて認識するのに対して、父は母の説明を信じるしかないわけで、一概に性差(ジェンダー、セックスとも)による差別だと一刀両断にできないと思います。輿石東さんが「東京の若者にうける」との見立てで、蓮舫さんが民進党代表になった当時に「古い家族観」と切り捨てることが気になっていましたが、昭和23年までの民法にも良い点はあったと考えます。

 きょうの審議でも、「先取特権」が改正されるという、民法全体にとっても大きな改正について、執行力が低いのではないかとの当然の懸念が示されました。が、この議員も「先取特権」を「せんしゅとっけん」と発音し、その後「さきどりとっけん」と発音したので、委員会の場で同僚が教えてくれた程度の理解で質疑をしていると思います。

 採決が近そうなので、この間、私が知った話では、3人こどもがいる母が単独親権を持ちつつ、父との面会交流を一人だけ絶対拒むこどもがいる。そういえば、仕事を終えて、夜遅く帰宅したら、その子の顔に青あざがあった。当時は学校でできたという本人の説明を信じて疑わなかったが、今思うと、先に帰宅した夫による児童虐待だったのではないか。長期にわたった調停・裁判もとっくに終わって離婚した後で、いまさら証拠もないので、面会交流はこどもの意見表明権に従うしかない。こういう様々な事例があるのだなと知りました。衆議院の結論は「5年後に見直す」ですが、国権の最高機関として与野党の国会議員におごりがあります。5年間事例が積み重なれば、国会が変えられない。まずは、法制審議会に差し戻すしかないと思います。私も個人的には、廃案一択だと思います。

【衆・政治倫理審査会】
 政治改革特別委員会と車の両輪となった政倫審が開かれ、亀井あきこ新幹事が、裏金議員を呼ぶよう提案し、自民党も含めた賛成で議決しました。

【衆・本会議】
 委員会で議了した「上がり法案」の採決のみ。
 なお、当ニュースサイトでは今国会から負担軽減のため会派ごとの賛否はとくに示していません。
 「都市緑地法改正案」(213閣法18号)が可決し、参議院に送られました。
 「公益法人法を改正する法律」(213閣法44号参議院先議「公益信託法」(213閣法45号参議院先議)が可決し、成立しました。岸田文雄首相はきょねん新しい資本主義に関連して発言した内容が45号となりました。名前の近い現行法は、廃止されませんが、今後は、公益信託法というと、45号をさすことになりそうです。現行法でも、「定年退職してこどものいない夫婦2名が5000万円前後の公益信託で後輩1名の奨学金を毎年出す」とみられる基金を設立していることが、官報でたびたび告示されています。
 条約承認案としては久しぶりに本会議登壇議案となった「GIGO設立条約」(213条約1号)が承認され、参議院での審議待ちとなりました。コロナ明けで世界が再び動き出したので、条約も増えそうです。

【衆・総務委】
 こちらも「指示権」で異論が出ている「地方自治法改正案」(213閣法31号)の対政府質疑が行われ、採決は次回以降に持ち越しました。
【衆・法務委】
 「入管法改正2法案」(213閣法58号・59号)と「立憲対案」(213衆法10号)の質疑が続きました。対象の外国出身者の給料が非常に低いとの指摘があり「政府は賃上げしようとしているのに、賃金を下げる要因をつくってどうする」というもっともな批判が出ました。
【衆・財務金融委】
 「動産担保融資法案」(213閣法57号)で参考人の話を聞きました。
【衆・地域こどもデジタル特別委】
 追加提出された「日本版DBS法案」(213閣法61号)で、加藤鮎子大臣(山形3区)と立憲の早稲田ゆきさん(神奈川4区)が対決しました。早稲田さんは予算委の基本的質疑で「こども子育て支援金」を頭出しするお手柄をあげており、次の衆院選で大きな争点となることが確実。
衆の厚生労働、安全保障の両委員会の理事懇談会と、議院運営委員会の理事会や委員会が開かれました。

【参・財政金融委】
 「金商法改正案」(213閣法56号)が可決すべきだと決まりました。採決日程は、朝の理事会協議になっている事例が目立っており、参議院野党も戦闘モードになってきたようです。立憲民主党は、党内で、参議院国対と執行部が極めて円滑に意思疎通ができる状況になっています。
【参・総務委】 「放送法改正案」(213閣法32号)が趣旨説明。
【参・厚生労働委】「育児・介護休業法改正案」(213閣法54号)が趣旨説明。
【参・内閣委】「道交法改正案」「車庫法改正案」(213閣法38・39号)を松村国家公安委員長が趣旨説明。
【参・外交防衛委】「風力発電設備の設置等による電波の伝搬障害を回避し電波を用いた自衛隊等の円滑かつ安全な活動を確保するための措置に関する法律案」(213閣法37号)が趣旨説明されました。防衛省が民間に対して罰則をかけられる法規定は異例。また防衛省の協議で2年間資本主義の時計がとめられて、売上増・納税・融資・成長が2年遅れる株式会社と銀行が出てくるかもしれないので、もう少し与野党の国会議員は、資本主義の成長の時計を止めないよう配慮して審議にのぞんでほしいところです。
【参・農林水産委】「食料・農業・農村基本法改正案」(213閣法26号衆議院修正で参考人質疑がありました。また、成立を見越して「基本計画」で農業者所得が増える新しい改正法律案を検討することが、首相本会議答弁や森山裕議員、農相らの発言で流れができつつあります。
【参・国土交通委】「二拠点生活法案」(213閣法12号)の趣旨説明。
【参・経済産業、環境連合審査会】「水素社会法案」(213閣法16号)「CCS二酸化炭素貯蔵法案」(213閣法17号)の2つの新法をめぐって議論されました。

【立憲・国民政治改革実行本部協議体】立憲民主党の政治改革実行本部(岡田克也本部長、落合貴之事務局長)は、国民民主党の古川元久国対委員長ら合計2党4議員で実務者協議を行い、「政治資金規正法改正案」を共同提出する物の、「政治資金パーティー廃止条項」は立憲単独で提出する方向性を固めました。

 以上です。
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離婚後共同親権の民法改正案は、あさって5月16日(木)午後2時過ぎに採決の公算

2024年05月14日 17時51分16秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]きょうの法務委員会で、「NHKあさイチで再び取り上げられ、博多大吉さんもこどもの意見表明で批判的」だとして審議を延ばすよう求めた、共産党の山添拓政策委員長、きょねん2023年10月、宮崎信行撮影。

 離婚後共同親権を初めて導入する「民法の一部を改正する法律案」(213閣法47号衆議院修正)は、あさって木曜日(2024年5月16日)の午後2時過ぎに法務委員会で採決される公算が高まりました。その後、金曜日(17日)午前10時からの本会議で可決し成立。閣議決定で天皇の国事行為として今月中に公布され、再来年2026年前半の閣議で「施行日を定める政令」が決定されると思われます。但し、施行前の離婚も今回の改正の対象になります。

 あさっては4時間の対政府質疑をすることで、与野党が合意しました。与党は同日朝9時50分の理事会で「採決したい」と提案し、野党は拒むと考えられます。内閣支持率が低迷し、国会前抗議行動などが盛り上がっていることから、与党はあさっての採決を断念して、来週火曜日の法務委員会に先送りすることも念頭にスケジュールを組んでいると考えられます。

 きょうの法務委員会では共産党の山添拓政策委員長がのっけから「きょうは質問を法務委員会でさせていただきます。よろしくお願いします。NHKのあさイチで、きのうも離婚後共同親権が取り上げられました。博多大吉さんはこどもの気持ちを伝える場所がない状態でこの話が進んでいる。こどものために作ると専門家は言うが、スタート地点が違うような気がするとコメントし、その通りだという視聴者の反応がSNSにも見られます。大臣に伺いますがこの審議が進めば進むほど、懸念の声が広がっている。この状況については、今どう認識されていますか」と質問。

 小泉龍司法相は「様々な方々がご関心を持っていただきその中でご懸念を示される方も少なからずいらっしゃる。そういう状況だと理解をしております。様々なご夫婦、ご不安に対して我々は様々なまたご説明を国会の場でさせていただいているわけでありましてこの説明をさらにより詳しくわかりやすくお伝えをしていく」と語り、懸念が広がっていることを認めました。

 以上です。
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官房機密費で首相が主催したパーティーに両親をつれて参加した親孝行息子の宮崎信行の「東京だよおっかさん」(実家から永田町への交通費片道200円未満ですが)

2024年05月13日 20時09分17秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
 1歳上だけど、親友というより戦友の、ライター・畠山理仁さんが、伊勢新聞の講演会に前後して、杉並、名古屋、福井各地をトークして回っていて、自分のことのようにうれしいです。一切の嫉妬はなく、親友が映画スターになったことを喜んでいます。投票率アップ系のトークは、私には無理だと自覚し始めたので、逆に、投票率ダウン系に転向します。

 こちらの写真は平成10年1998年1月1日。官房機密費(報償費)で、首相が開くパーティー「公邸開き」に、日本経済新聞社政治部の命令で、私の両親と3人で参加した後に「2・26事件」の銃痕が生々しい首相公邸)前での記念撮影。父は1994年にクモ膜下出血の大病をしており、63歳にしては老けていました。事前の名簿提出はなく、単に「内閣記者会の宮崎と、両親です」と言えば、金属探知機すらなく入れました。官邸の右奥の小道を行くと、官房長官公邸(当時から廃屋、現存せず)を左折して、首相公邸(現存しない)に。さすがに、橋本龍太郎さんではなく。主催者として「総理秘書官です」と江田憲司さんが一人で立ち、客人をもてなしました。私は「両親です」と言っても、「はいはい」というそっけない態度で、父と私の身長はおおよそ162センチで、江田さんが177センチ前後ですから、岡山県警署長の父の遺伝なのか、国立東大入学後に伸びたのか、長野県立高校卒の百姓出身の両親はみすぼらしいように感じました。父は慣れていなかったようで、ひそひそと「首相はどこ」と言いました。非常にどうでもいい話ですが、こういう際は「総理はどこ」というのが普通です。

 そして、テントにはホテルニューオータニから出張したケータリング。情報開示はしていませんが、おそらく随意契約だと思われます。自民党から総理と同じ派閥で当選5回で初入閣した鈴木宗男大臣。当選1回生はほとんどいませんが、渡辺喜美議員が来ていました。ちなみに、私の両親はまさに「下町の太陽」ともいえる抜きん出た経済的成功をおさめており、500円玉が発行された1980年当時は、多額納税法人経営者であると同時に、渡辺美智雄大蔵大臣と容姿が似ているため「大蔵大臣」とあだ名がついていました。私は幼少期から父が40歳年上で、同級生の父より余命が短いということがコンプレックスでしたが、千代田生命というその後倒産する会社の外交員女性(雇用の地位は不明)が「大蔵大臣、50歳の誕生日おめでとうございます」とわざと数歳年上の掛け声とともに花束を持ってきた姿を偶然に見かけたことがあり、その怒りを腹の中にため込んで今日まで生きてきました。

 1998年1月1日は、山一・拓銀ショック・第一勧業銀行事件の後で、私にとっては結党大会より前のボランティアから参画した我が最愛の新進党が解党した(法律的に)翌日となりました。そのため、父、母、私は、陰気な顔をして写っています。官房機密費で開催されているとしても、お金はもらえないし、むしろ私は「睡眠時間をよこせ」と法律すれすれの脅迫に出たかもしれませんが、そんなことはありません。この写真を見て、私たちは地域社会で尊敬され、没交渉といえども愛された存在だったと認識しており、間違いではありません。が、私たちはその後の不況を前に、同業他社が資金繰りに困窮して倒産して多摩川を渡って神奈川県に移住し(て東京地裁管外に逃れ)たり、50代半ばで非業の癌死を遂げたりする未来で、平然と見捨て、「分母が一つ減りシェアが数%上がる」との覚悟を既に持っていて、80年代のアメリカに、14歳で単身渡米した日の私とは違った表情に、既になっていた、むしろ私たちの方が陰湿だったという気もします。きょう、私は期末に法人としてアパートを買ったことで貸借対照表が大きく変わったにもかかわらず、例年より数日早く、法人税・消費税を納税しました。さて、官房機密費ですが、2009年秋に書いた有料ブログ「宮崎信行の今後の政治日程(有料版)」で「たかり」という許しがたい暴言をコメントされ、15年間、官房機密費に関する情報報道を抑制することになりました。大実業家の実子の私がなぜたかりなどと呼ばれなければいけないのか、地球の裏側まで追いかけまわして液化鉛を3億年点眼し続けたいほど、今でも怒っています。

 江田秘書官よりかなり身長が低い私たちですが、母が鈴木宗男さんについて述べた感想は、その6年後、2004年の彼に降りかかる「ムネオハウス」問題を予見するものでした。

 で、まとめですが、園遊会は私は記者の立場で1回遠巻きに中に入っただけです。院・内閣・党でお役目がない衆参両院議員も4回に1回(2年に1回)は参加できるシステムになっています。宮内庁主催の園遊会にご祝儀を持っていく人なんでいませんよね。だったら、なぜ公邸開きに家族同伴でご祝儀を持っていかないパーティーは批判されたのかは、今思えば不思議なんですが公邸開きの慣習は20年ほど前に完全に廃止されました。

【衆議院決算行政監視委員会 きょう令和6年2024年5月13日(月)】
 「令和2、3、4年度決算案」の分科会が第一、第二、第三、第四、で開かれました。このうち、立憲の青柳陽一郎さんが岡田憲治衆議院事務総長に質問。岡田総長は「請願文書表の廃止で年660万円、委員会報告書620万円、本会議速記録で215万円」の予算が削減されたとしました。

【参議院決算委員会 同日】
 「令和4年度決算承認案」省庁別審査5日目、文部科学省、農林水産省、国土交通省。

【参議院行政監視委員会 同日】
 「国と地方の役割分担に関する件」で質疑がありました。


[写真]首相公邸開きで、当選1回生ながら参加した渡辺喜美代議士とスリーショットをとる筆者の両親。後方の白いテントは、ホテルニューオータニが出生してのケータリング、1998年1月1日。


[写真]首相公邸開きで、江田憲司首相秘書官(中央)を囲んで記念写真に納まる各社の政治総理番記者、左端は、「ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記」の主催者の宮崎信行、1998年1月1日。

[写真]「2・26事件」の銃痕が生々しい首相官邸(現・首相公邸)で記念撮影する母と私、1998年1月1日。

[写真]「2・26事件」の銃痕が生々しい首相官邸(現・首相公邸)で記念撮影する母と父、1998年1月1日。

[写真]「2・26事件」の銃痕が生々しい首相官邸(現・首相公邸)で記念撮影する私、1998年1月1日。
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政治改革国会、羽田孜「普通の言葉の通じる政治」森喜朗「磔にされ拷問に遭ってもないものをあるとは言えません」

2024年05月10日 22時13分08秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
 「ミスター政治改革」羽田孜首相は所信表明演説で「私の出身地信州の文豪、島崎藤村が郷里、馬籠で語った中に「血につながるふるさと、心につながるふるさと、言葉につながるふるさと」という味わい深い言葉があります。私はかねてこの言葉を言いかえまして、「血につながる政治、心につながる政治、普通の言葉の通じる政治」を心がけてまいり幸した。改革を進めるに当たって、私が大切にしたいのは、お互いに普通の言葉で率直に議論し、理解を深め、ともに歩んでいくことであろうと思います」と語りました。

 時代は変わりました。1943年に没した島崎藤村さんが、平成の市町村合併で、岐阜県出身の人物となりました。が、「普通の言葉の通じる政治」は、歳費をもらって生活している国会議員全員が心がけるべき姿勢です。

 けさ発売の文藝春秋の内容は、発売前に全文を読んだ永田町イチ有名のフォトジャーナリスト・堀田喬さんから全部聞いていました。

 森喜朗さんは「私自身、仮に国会の証人喚問に呼ばれても、知らないものを知っているとは言えない。磔にされ、拷問に遭っても、ないものをあるとは言えません。むしろ、もし国会に呼ばれたら、「森が裏金作りを始めたと言っているのはいったい誰なんだ」と言いたいです」

 「磔にされ、拷問に遭っても、ないものをあるとは言えません」は普通の言葉ではありません。

【参・政治改革特別委 きょう令和6年2024年5月10日(金)】
 豊田俊郎委員長は「本委員会は、去る4月12日の本会議におきまして、その目的を政治改革に関する調査のためと、また名称を政治改革に関する特別委員会と改められました」と宣言しました。

 そして、「本日は政治資金規正法改正に関する考え方について各会派の意見表明を10分以内で行います。意見のある方は順次ご発言を願います」として、岸田内閣で初代の参院枠官房副長官だった磯崎仁彦さんが発言しました。

 磯崎さんは「与党の実務者協議を精力的に行い、きのう5月9日、政治資金制度の改革に関する取りまとめを行いました。今国会において、政治資金規正法改正案の成立に万全を期していく決意でございます」と語りました。
 概要は次の通り。

(1)代表者、政治家の責任強化です。政治家が収支報告書について、会計責任者が法律に基づき、事務処理を行っていくことを監督する責務を有することを明確にします。そして確認したときは、その旨の確認書を会計責任者に交付しなければならない。政治資金収支報告書を提出するときは、会計責任者はこの確認書を併せて提出しなければならないものとします。政治家に罰則を課し、公民権の停止を行うこととします。そして不記載収入は相当する額を国に納付させるための措置を講ずるものといたします。

(2)外部監査の強化です=当サイトでは以下略。
(3)国会議員関係政治団体の政治資金はオンライン提出を義務化します。
(4)政治資金パーティーの公開基準の引き下げです。政治資金パーティーの支払い者氏名等の公開基準は現行の20万円超から引き下げるものとし、改正法案に盛り込んでまいります=当サイト注・金額は明示せず。
(5)政治資金パーティーの対価の支払い方法の制限です。
(6)いわゆる政策活動費の使途公開です。いわゆる政策活動費については、支払いを受けた者が報告し、収支報告書に記載することといたします=当サイト注・詳述はなし。
(7)国会議員関係政治団体から寄付を受けたその他の政治団体の透明性確保
です。特定の国会議員に係る国会議員関係団体から年間で1000万円以上の寄付を受けたその他の政治団体は、その寄付を受けたとし、およびその翌年において、国会議員関係大臣と同等の支出公開に係る規制の適用を受けるものと
します。
(8)個人寄付者等の個人情報、プライバシーの保護
(9)第三者機関の活用等、政治資金の透明性を確保する措置についての検討ーーの9項目を説明しました。衆議院より先に参議院での公開となりました。

【参・本会議】
 「プロ責法及び発信者情報開示法を改正する法律」(213閣法34号)は衆議院修正通りに可決し、成立しました。
 「雇用保険法を改正する法律」(213閣法10号)は衆議院修正通りに可決し、成立しました。
 「防衛省設置法及び自衛隊法を改正する法律」(213閣法14号)は政府原案通り可決し、成立しました。なお、自衛隊法のドイツの相互融通の実施規定の前提になる条約承認案はいまだに衆議院で審議入りしていませんので、それを待ってから魂が入ります。
 セキュリティークリアランス身辺調査2法。「重要経済安保情報の保護及び活用に関する法律」(213閣法24号)は衆議院修正通り、「経済安保推進法」(213閣法25号)は政府原案通りに可決し、成立しました。
 これに先立ち「育児・介護休業法改正案」(213閣法54号)が審議入りしました。橋本行革法施行後の厚生労働省では参議院出身の大臣が2名います。一人は尾辻秀久現議長で、もう一人の現職大臣の武見敬三さんが答弁に当たりました。

【衆・内閣委】
 「公益法人認定法改正案」(213閣法44号参先議)と「公益信託に関する法律案」(213閣法45号参先議)を政府原案通りに可決すべきだと決定しました。45号の採決時に、立憲の筆頭理事や委員がやや立ち遅れました。

【衆・外務委】
 「GIGO設置条約」(213条約1号)を承認すべきだと決めました。討論で、日本共産党の宮本徹さんが「死の商人国家に堕落する」と批判しました。

【衆・財務金融委】
 「事業性担保融資法案」(213閣法57号)の対政府質疑を行い、次回も続けることにしました。

【衆・国土交通委】
 「都市緑地法改正案」(213閣法18号)を可決すべきだと決めました。公明党が集会を開いた建設業法はまだ審議入りしていません。

【衆・環境委】
 「温対法改正案」(213閣法42号)に関して質疑終局が宣言されました。採決は次回へ。

【衆・法務、厚生労働連合審査会】
 「入管法改正2法案」(213閣法58・59号)と「それに対する立憲対案」(213衆法10号)を審議しました。

 以上です。
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【離婚後共同親権】福山哲郎「家族に関する法案は内閣支持率20%政権なら先送りすべし」福島みずほ「金子みすゞは子を連れて家を出ても親権を得られないから自さつした」

2024年05月09日 18時47分57秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]「私たち普通の女の子に戻りたい」とキャンディーズ(渡辺プロとソニーレコード所属)が夏の全国ツアー初日の締めくくりの挨拶で突然発言したことで有名な日比谷野外音楽堂の外壁とそこから見た霞が関、4年前、宮崎信行撮影=写真と本文はとくに関係ありません=。

 「ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記」は、17年来、元日経新聞政治部総理番記者のジャーナリスト・宮崎信行がすべて一人で取材し、一人で書いています。

 今の日本には「論壇」がなく、私もその編集力・経営力もありませんから、私は一方的に持論を滔々と述べ続けようと思います。但し、NHKの「あさイチ」が取り上げたこともあり、国会前集会や、「X」で廃案を求める声が急拡大しました。

【参議院第1種常任委員会 きょう令和6年2二024年5月9日(木)】
 省庁別に設けられ(外務、防衛両省は一括)、参院議員が一つずつ属する第一種常任委員会は、文教科学をのぞいてすべて開かれました。きょう審議された法案10領域のうち「衆議院で政府原案を修正して議決した」のが4領域と高率で、「修正国会」となっています。自公以外の組み合わせは様々です。

 ●参議院法務委員会では「離婚後共同親権の民法改正案」(213閣法47号衆議院修正)を審議しました。
 共同会派「立憲・社民」からは慎重派超党派議連を組織する福山哲郎さん(元外務副大臣)と福島みずほさん(社民党党首)が立ちました。福山さんは衆議院の審議をなぞり「衆で枝野(幸男)先生が質問した、こども修学旅行で海外に行くことになった場合のパスポートの申請について」質問し、外務省は「親権を持つどちらかの親から不同意書が出ていればパスポートは発行されない」としつつ、改正法が成立して原則共同親権となった場合について、法務省から事前に話があったとしつつ、答弁は要領をえないものでした。福山さんは「内閣支持率20%の政権が押し通す法案でなく、与野党が合意してからだ」と先送りをうながしました。福島さんは「弁護士仲間に聞くと、今、家庭裁判所は次の期日が2か月後に入るような忙しさだ」としました。DV防止法を所管する内閣府男女共同参画局は、離婚後共同親権とDVについては特に影響がないとしました。福島さんは「金子みすゞさん(童謡詩人、1930年没)は親権が得られないから自さつした。お前は実子を勝手に連れて家を出られないから我慢しろ、離婚するなという離婚防止法だ」とし、福山さんと歩調を合わせました。ところで、2011年3月11日以降、テレビで金子みすゞの童謡を盛り込んだ公共CMがヘビーローテーションで放送されました。枝野、福山正副官房長官(当時)は知らないでしょう。この際、官邸内の総理番記者のあいだで「漏れていない?っていうと、漏れていない!っていう。こだまでしょうか。いいえ、枝野です」という替え歌が非常に流行しました。このことについてかなり有名なニュース雑誌にノンクレジットで私の解説が載りました。私は「30歳前後の各社の総理番記者たちは長時間一緒にいて、あたかも徹夜麻雀明けのようなテンションで放射能漏れと避妊具をかけあわせた究極の下ネタを言う種の保存本能が高まっている」と解説。私の名がノンクレジットの記事では私にとって最高額の情報提供料が出版社から振り込まれました。こういった究極の本能下にあったころを思い出し、こどもを儲けるかどうかにも影響するでしょう。

●農林水産委員会では「食料・農業・農村基本法案」(213閣法26号衆議院修正)が審議されました。ともに元農相の子である、田名部匡代さん、羽田次郎さんが登場しました。田名部さんは、「過去30年間で今の農政が良くないと思うからもっと話を聞くべきだ」とし、食料安全保障を掲げながら「畑地化」をわざわざ法文に盛り込むことは矛盾しているとの持論を述べました。羽田次郎さんは45分間で25問の質問を通告しました。国民民主党の舟山康江さんは「田名部さんからも言及があった」と共同歩調をとりました。ただし、私が指摘していることですが、きょうだけでも「農業所得はあまり増えていない、いやむしろ、減った」というように、農業所得に関する統計があやふやで、委員会室にい与野党委員もクビをかしげたかもしれません。

●内閣委員会では、重要広範議案「セキュリティークリアランス2法案」(213閣法24号衆修正と25号)の対総理質疑をしました。その後、可決すべきだと決めました。あす午前10時からの本会議で可決し成立のはこび。

●総務委員会は「プロ責法及び発信者情報開示法改正案」(213閣法34号衆修正)を、衆での政府原案の修正通りに可決すべきだと決めました。

●外交防衛委員会はきのうの本会議で審議入りしたばかりの登壇議案「防衛省設置法改正案」(213閣法14号)の趣旨説明を木原稔防衛大臣から聞きました。その後、10議員が登場。とくに「沖縄の風」に55分間を渡して、伊波洋一、高良鉄美両議員が質問しました。この後、採決。政府原案通り可決すべきだと決めました。

●財政金融委員会は「金商法改正案」(213閣法56号)の趣旨説明。
●厚生労働委員会は「雇用保険法改正案」(213閣法10号)で「れいわ新選組」(令)が単独で提出した修正案を否決して、政府原案を可決すべきだと決めました。
●経済産業委員会は「水素社会推進など2法案」(213閣法16号・17号)を審議し、環境委との連合審査のてはずもととのえました。
●国土交通委員会は「二拠点生活推進法案」(213閣法12号)の趣旨説明。
●環境委員会は理事会が遅れて始まり、「再資源化促進法案」(213閣法60号)を審議し、最後に三原じゅん子委員長が「質疑終局」を宣言。が、採決は次回に持ち越しました。

【衆議院本会議】
 「日本版DBS法案」(213閣法61号)が審議入りしました。今国会の登壇案件はラスト。昨秋の臨時国会では、加藤鮎子・こども家庭庁担当相の答弁不安で先送りしたとの噂が出ていましたが省庁間の調整にてまどったことで3月19日(火)の閣議で今国会に提出しました。民間の進学塾の6割以上が自主的に参加する見通しだとの調査もあります。

 きょうは伊藤信太郎環境大臣に対する質疑答弁もありました。伊藤環境相は「5月1日の水俣病関係団体との懇談において、時間を超過した一部の方について発言の途中でマイクの音量を切るという運営をしたことについては大変遺憾であり、発言されていた方に対して大変申し訳ない思いでございます。昨日私自身が再び水俣に出向き、7つの団体の10名以上の方々とお会いして、謝罪」「また発言中にマイクの音量を切られてしまった方の人については、奥様のご位牌にご焼香させていただいた」と語りました。当事者の環境省室長は厚労省医官から出向しているようです。立憲は昼に「環境省水俣病懇談会マイク音切り問題国対ヒアリング」を立ち上げ、第1回会合を、本会議散会後に開きました。新・宮城4区は、伊藤信太郎大臣、安住淳元財務大臣、維新の新人の佐藤雄一元石巻市議の3氏の争いになります。

【衆・憲法審査会】
 憲法と国民投票改正の自由討議4回目。集団的自衛権の解釈改憲・法制化を「岸田外相・中谷元防衛相コンビ」で実現した中谷筆頭幹事は「憲法記念日にあわせた朝日新聞の世論調査によると」とのんびりムードでスタート。維新・国会議員団の三木圭恵幹事長代理は起草委員会の立ち上げを求めその前段階として「国民投票法の改正の広告規制では時代の流れに合わせてプラットフォーマー規制も検討すべきだ」と矢継ぎ早に提案しました。10年前の自公協議(高村正彦・北側一雄両氏)の主役だった公明党・北側さんは「選挙期日の延期条項を検討すべきだ」としましたが、10年前は岡田克也さんの政策担当秘書(元外務、副総理の政務担当大臣秘書官)の本庄知史さんは「選挙期日の繰り延べで足りる」と改憲の必要はないと強調しました。30年前は岡田さんをしのぐスター議員だった自民・岩屋毅さんは「おおむねの一致点をみすえてとりまとめるべき」と主張しました。森英介会長は最後に長島昭久さんを指名したものの11時35分を過ぎていたので「もし、あれなら、次回で」とうながして、発言せずに散会させました。

【衆・総務委】
 一般質疑だけで散会しました。立憲民主党の質疑者も「地方自治法改正案」(213閣法31号)を先取りした質問はいっさい話題にせずに、審議入りを先送りさせました。同党の政調部会は、最有力支援団体「自治労」のみならず同党所属・推薦の地方議員の組織「自治体議員フォーラム」からのヒアリングも始めました。

【衆・農林水産委】
 「食料増産命令法案」(213閣法27号)「農地法など改正案」(213閣法28号)「スマート農業推進法案」(213閣法48号)の審議が続きました。

【衆・地域こどもデジタル特別委】
 「日本版DBS法案」(213閣法61号)が衆本散会後に速やかに審議入りして与党質疑までしました。

【衆・政治倫理審査会幹事懇談会】
 立憲が示した44議員の弁明の申立てを、与野党とも議決するはこびで内諾しました。

以上です。
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参・憲法審が実質スタートも公明党「衆では緊急事態条項の議員延長を話しているが、参では現行憲法の参議院の緊急集会について話そう」

2024年05月08日 18時06分26秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]西田実仁(西田まこと)公明党参議院会長、おととし、埼玉県内で、宮崎信行撮影。

 岸田文雄さんにとっての黄金の3年間で、総裁選前の改憲発議のシナリオもなくはありません。参・憲法審が実質初めて開かれましたが、きょねん同様に公明党が衆参でいうことが違う現象が、ここでだけ現れ、先行きは不透明となりました。

 5月、6月に追うべき協議体は3つ。(1)皇室制度では額賀福志郎さんら衆参正副議長が与野党の実務者から話を聞く協議体(2)衆参の政倫審と政治改革特別委による政治資金規正法の改正に先立つ鈴木馨祐さんら自公実務者協議体(3)衆・憲法審査会の改憲4党が構想している条文起草委員会ーーとなります。(3)の設置は不透明。1月に提出した逢沢一郎座長の衆議院選挙制度抜本改革の額賀議長直属の協議体は当面先送りになりそうです。もちろん、与党議員は経済財政諮問会議が6月にまとめる骨太の方針の与党審査。

【参・憲法審査会 きょう令和6年2024年5月8日(水)】
 事実上の1回目となります。中曽根弘文会長が示した議題は「憲法に関する考え方」で、衆側にある国民投票法改正を含むの部分は議題から省かれました。

 自民党の佐藤正久さんが「憲法第54条第2項の参院の緊急集会をまず議論して、緊急事態条項を検討すべきだ」という趣旨の頭出しをして、のっけから衆と違う展開となりました。立憲の辻元清美さんは「憲法は総理大臣や国会議員が守る規範だ」として裏金議員の汚れた手で憲法を触るなとする議論の前提が整っていないとしました。

 そして、軽減税率とインボイスで世の中を複雑する公明党の実力者、西田実仁さんが登場。西田さんは「衆では緊急事態条項として議員任期の延長が議論されているが、参では憲法に位置付けられた参の緊急集会を議論すべきだ」と語りました。ちなみに、衆では北側一雄、国重徹両氏が前回までに「緊急事態における国会機能の維持は、これまで活発な議論が行われ、論点はすでに出尽くした感があります。今後は具体的な条文案のたたき台を作成し、それをもとに議論を深めていくべきだ」としており、まったく違う展開です。埼玉4人区で公明1人の楽な選挙で通り続ける西田参院会長、石井啓一幹事長(埼玉14区予定)ら「埼玉組」と、楽でない選挙を続ける北側、国重の大阪小選挙区組との違いで、ちょっと組織の体をなしていないのが公明党の国会議員団というところでしょう。

【参・本会議】
 「防衛省設置法改正案」(213閣法14号)が審議入りしました。立憲の水野もとこさんは「自衛隊法の改正条項では、日独ACSA協定(213条約2号=衆でいまだ審議入りせず)による武器提供が含まれるが、弾薬は含まれるのか」と問いました。ところで、水野さんは立候補した理由で「保育園から学童に移って延長を武蔵野市議会に要望したら意外とすんなり通った」という趣旨のことを話していると思いますが、同僚議員によると、東京大学法学部の同級生である自民党の女性国会議員から平和安全法制による自衛隊員の成り手不足について「私たちのこどもは行かなくていいのよ」と言われたことに反発して国会をめざすようになったとの情報もあります。

【衆・国土交通委員会】
 広島3区の小選挙区議席維持が有力となりつつある公明党の斉藤鉄夫大臣が「都市緑地法改正案」(213閣法18号)を趣旨説明して、次回質疑することになりました。

 なお、「高齢者住宅セーフティーネット法案」(213閣法52号参先議)の審議入りは見送られました。さらに「建設業法改正案」(213閣法51号)も審議入りが見送られています。公明党は建設業法改正をえさに公明新聞にすら非公開で関係業者だけを集めた政治資金パーティーを繰り返し開いてきました。213閣法51号の審議入り遅れは、野党側になんらかの思惑があるのかもしれません。

【衆・法務委】
 「入管難民法改正2法案」(213閣法58号・59号)の審議に先立ち、立憲民主党の階猛さんが「立憲対案」(213衆法10号)を趣旨説明し、3案が同時に質疑されました。2年連続の入管審議のきっかけとなった、古川禎久元法相のおととしの勉強会の法案への反映を野党議員が確認しました。

 ちなみに、古川さんの宮崎3区はいまだに他に名乗りを上げる人がおらず、立憲民主党の新人・渡辺創さんが前回当選した1区、国民民主党の長友慎治さんが健闘し比例復活した延岡など2区とで県内すみわけムードとなっているようです。
 それはさておき、法制審議会は共同親権と同じ日に「刑事訴訟デジタル化法案」と「区分所有法改正案」の要綱を決定して国会に「提出を検討中だ」と報告していますが、延長がない限りは、法案提出はなさそうです。

【衆・農林水産委】
 「食料供給困難事態対策法案」(213閣法27号)「農地法や農業振興地域整備法などの改正案」(213閣法28号)」、そして「スマート農業技術法案」(213閣法48号)の対政府質疑が続きました。なお、48号について、きのう、参・農水委が散会後に栃木県を委員視察しました。ところで、農水は「漁業法及び特定水産動植物の国内流通の適正化等に関する法律の改正案」(213閣法49号)が審議入りしていません。

【衆・外務委】
 本会議での代表質問を経て付託された条約承認案「GIGOグローバル戦闘機航空プログラム政府間機関設置条約」(213条約1号)が審議入りしました。上述の内容を含めて合計4議案がまだ審議入りしません。4議案は日独ACSA・日クロアチア航空・日ブラジル刑事共助・日オーストリア社会保障で、当初会期内での衆参議了は絶望的な状況となっています。

【衆・内閣委】
 「公益法人法改正案」(213閣法44号参先議)と「公益信託法案」(213閣法45号参先議)が審議入りしました。

【衆・財務金融委】
 知的財産権など動産担保の「事業性融資の推進に関する法律案」(213閣法57号)が鈴木金融相から趣旨説明されました。

【衆・厚生労働委】
 「再生医療安全性確保法改正案」(213閣法41号)が審議入りしました。

【衆・地域こどもデジタル特別委】
 一般質疑で地ならし。登壇議案ラストとなる「日本版DBS法案」(213閣法61号)が本会議で審議後に、こちらの委員会に付託されることになると思います。

【参・決算委】
 定例日は月曜日と水曜日です。令和4年度決算案の省庁別審査4回目、財務、経済産業省、金融庁、政策金融機関でした。

●あす(5/9)午後4時頃からは、参議院内閣委員会で重要広範議案セキュリティークリアランスの対総理質疑。3年前の総裁選をたたかった、岸田文雄、高市早苗両氏が席を並べます。

以上です。
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延長もありそう、残り47日間の国会、共同親権の参考人質疑「月刊誌・世界によると、先生が論文で書いている子連れ別居の裁判所の積み重ねは改正でどうなりますか」

2024年05月07日 18時47分59秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[画像]新議員として紹介され立憲の同僚や維新議員から拍手と歓声をあびる、東京15区補選の酒井なつみさん、きょう令和6年2024年5月7日の衆議院インターネット審議中継から宮崎信行がスクリーンショット。

 連休が明けて、残り会期は48日間。が、農林水産省、外務、防衛両省のどちらかの議案は会期にはまらない公算がでてきました。立憲の岡田克也幹事長はきょうの定例記者会見で、「私は先週、岸田文雄首相にとっての唯一の道は6月の解散だと申し上げましたが、訂正をさせていただきます。この国会会期中の解散が唯一の道である」と述べ、会期延長をして、9月末の総裁任期切れに近づけた解散もありうるとしました。衆側の役員と良好な関係を持つ旧立憲発足以来の水岡俊一議員会長と、参議院自民党の石井準一国対委員長がキーパーソンとなりそうです。

 憲法改正国民投票の発議案も、改憲4党の数合わせで間に合うかもしれません。

【野党国対委員長会談】
 政倫審に44人の申し立てをすることを決定しました。維新は東京15区の政治団体「つばさの党」根本良輔候補(当時)と黒川敦彦代表を念頭にした公職選挙法の自由妨害罪の改正の骨子を示しました。

【衆議院本会議】
 酒井なつみさん、亀井亜紀子さんの両氏が「新議員」として紹介され、野党側のボルテージが連休明け初日から高まりました。あさって告示の静岡県知事選は前副知事対前浜松市長の与野党一騎打ちとなります。2019年4月の枝野幸男・福山哲郎「りっけんブルー」の「当事者」として初当選した市区議会議員の国会議員は「看護師」「がんサバイバー」の当事者・酒井さんが第1号となります。再選後に区長選で落選していました。2019年の「当事者」では、次期衆院選に公認されている人はおらず、国政進出のメドである「2期目途中」を過ぎてから身の振り方が注目されます。酒井さんは、自民支持層2割、無党派層2割しかとれておらず、間もない第50回衆院選の当落が、旧りっけん地方議員にとって関心事となりそうです。

 「放送法改正案」(213閣法32号)「デジタル社会形成基本法改正案」(213閣法40号)「育児・介護休業法改正案」(213閣法54号)「IBRD国際復興開発銀行設置協定の改正」(213条約9号)「EBRD欧州復興開発銀行同」(213条約10号)「廃棄物海洋投棄ロンドン条約の改正」(213条約11号)「金商法など改正案」(213閣法56号)「産業競争力強化法改正案」(213閣法23号)が可決・承認され、参議院に送られました。

 第33次地方制度調査会でのコロナ禍の教訓を踏まえて国の指示権を盛り込んだ「地方自治法改正案」(213閣法31号)が総務相から趣旨説明され、代表質問がありました。衆議院本会議での法案審議入りは今週で打ち止めとなりそうです。

【参議院第1種常任委員会】
連休明けから、いきなり7委員会が開かれ、うち6委員会が参考人質疑となりました。

●共同親権はオピニオン誌「世界」の木村草太論文で「論壇」が一瞬復活
 参議院法務委員会は「離婚後共同親権法案」(213閣法47号衆議院修正)。参考人4人かける2部制となりました。そのうち、第1部は筆者が知る人が2人いて、熊谷信太郎弁護士と木村草太東京都立大学教授。ここ最近、参考人が知らない人ばかりになってきたのは「論壇」と言われた月刊オピニオン雑誌が振るわず、それでインターネット論壇は散漫になっているからだと思います。「5年後見直し」が結論だった衆議院から送られてきた法案で、共産党の仁比聡平さんが懐かしいフレーズ。「木村参考人の、月刊紙・世界への論文を拝見をいたしまして、子連れ別居に対して、違法な実子誘拐だあるいは不当な連れ去りだというような裁判所への申し立てがされた場合に、裁判所はどのような審査をすべきなのか、そして、どんな基準が裁判所にあるのか、そして今回の法案によって、これまでの積み重ねは変わるのか」と問いました。

 木村さんは「誘拐罪が適用されるのが教科書的な答えだと思う」としつつ、「日本のDV(親、配偶者、子の間の暴力)対策は遅れているということばかりが指摘されるのですけれども、DV殺人で率というのは日本は非常に低い。フランス、アメリカにしても日本より遥かに高い数値が出ております」と世界の情勢を説明しました。そして「そのうえで、今回の法律(案)ですが今回の法律は要するに窮迫の事情がない限りは子連れ別居ができないという条文にすることによって、子連れ別居がしにくくなるのではないかということを皆さん指摘されていますが、家庭裁判所は条文だけを見ますので、指摘されている危険は決して大げさではない」としました。原則、世界との比較を経て、法成立後の家裁の運用まで見通したうえで、「いわゆる共同親権反対派」の指摘に軍配を上げました。
 「世界」は映画で経済的に大学進学がかなわなかった東京の印刷工の愛読月刊誌という設定もされてきました。「世界」は左翼的だとして「ディス・イズ・読売」「ボイス」「中央公論」なども出ましたが今は「ハナダ」「月刊日本」「リベラルタイム」のようなネット右翼が知的ぶるアイテムと堕してしまいました。そもそもアジアの他の国で製本された月刊誌はもともとありませんから、文藝春秋も含め「論壇」復活の芽はないでしょう。

●参・農林水産委は「農業基本法改正案」(213閣法26号衆議院修正)が趣旨説明されました。衆で審議中の「増産命令法案」などは間に合わないかもしれません。

●参内閣委は「セキュリティークリアランス2法案」(213閣法24号衆修正と25号)、厚生労働は「雇用保険法改正案」(213閣法10号衆修正)、総務は「プロ責法及び発信者情報開示法改正案」(213閣法34号衆修正)経済産業では「水素社会推進法案」(213閣法16号)と「二酸化炭素貯蔵法案」(213閣法17号)、環境委員会では「資源循環の促進のための再資源化事業等の高度化に関する法律案」(213閣法60号)参考人質疑がたっぷり開かれました。また、経済産業と環境が連合審査会をひらくてはずもととのえました。

●あすは参議院憲法審査会の自由討議が初めて開かれ、辻元清美さんら党を代表した意見を述べます。きょねんは、公明党が衆参で違う珍現象がおきましたので、ここもチェックポイントとなります。

【衆・議院運営委】
 立憲が99議席となり、政治倫理審査会・常任委員会の配分の見直しがあったと思います。立憲は、山田勝彦さんに代わり川内博史さんが当選し、小選挙区で山田さん、酒井なつみさん、亀井亜紀子さんが当選したので、3増となりました。海江田万里さんを入れると希望の党騒ぎ以降で初めての3桁。

 以上です。
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【岡田克也】裏金国会は大どんでん返し、補選3増で政倫審25名中野党9名(1増)となり「3分の1」到達、岡田「森喜朗氏の裏金の認識、政倫審+特別委+予算委の役割分担できっちり説明求める」猛攻宣言

2024年04月30日 20時45分56秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]定例記者会見する立憲民主党幹事長の岡田克也さん、きょう令和6年2024年4月30日、衆議院第二議員会館で、宮崎信行撮影。

 きょうは連休の谷間でしたが、おそらく半数以上の自民党国会議員が上京していて、スマホを操作しながら午後2時に、議員会館を出て行った議員もいました。広島県連かつ旧宏池会の寺田稔議員室も新聞記者が上がり込んで情勢分析ないしは今後のことを考えて雑談していたようですし、ベテランの議員はどこも秘書が出て来て情報を集めていたようです。林芳正さんも官房長官なのに会館事務所も通常営業。旧宏池会事務総長だった小野寺五典さんは逆にドアをシャットアウトして「岸田さんへの忠誠心」を見せたようです。

 衆議院事務局は、当ニュースサイトの取材で、補選で、立憲民主党が3議席(山田勝彦氏自動失職→川内博史氏繰上当選、酒井なつみ、亀井亜紀子、山田勝彦氏当選)増えたことで、政治倫理審査会の割り当てが1議席増えると明言しました。来週5月7日(火)の衆・議院運営委理事会で決まる見通し。

 政倫審規程は「審査の申立てをするには、審査会の委員の三分の一以上からすることを要する」と定めます。

 25名中、野党が8議席から9議席に増え、「3分の1以上」になります。裏金国会は劇的などんでん返しとなりました。

 立憲民主党の岡田克也幹事長はきょうの定例記者会見で「その議員が増えたことによって、やりやすくなった部分もあると思います。今後は、政治改革特別委、政倫審、予算委が役割分担して、しっかり説明をしていただきたい」としました。

 そのうえで、岸田文雄さんによる記録なし立会人なしの電話ヒアリングで森喜朗元首相が、派閥パーティー券キックバック不記載「いわゆる裏金」を知らないとしていることについて、総合誌(月刊文藝春秋)で森さんのインタビューを載せると聞いていますけども少なくとも、キックバックはご存知だったはずなんですね」とし、清和会のキックバック開始の経緯を解明する意気込みを示しました。

 岡田さんは6月23日(日)の当初会期内に、政治資金規正法の改正法を成立できなければ、首相は解散か総辞職すべきだとの考えを示しています。衆参の法制局がチェックして、5月7日の政倫審構成変更以降に衆参の特別委で超党派の法律を成立させるには綱渡りの日程に近づきますが、項目は少ないです。裏金に限れば「検討使」ではなく決断を続ける岸田さんに対して、さらに決断を迫る展開となりそうです。

 以上です。
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GW前、市井紗耶香さん短期辞職、衆・政治改革特別委は各党意見表明から

2024年04月27日 08時50分16秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
 日を越して、9時間ほどたち、そろそろ、旧立憲発足以降で初めて、泉健太代表が登壇する第95回メーデー(連合の東京)が始まりますが、この間、友好的なTikTokerが、2つの委員会の動画で「4月26日の国会まとめ」と初めて題した動画を午前2時ごろ上げていて、油断も隙もないといったところです。50歳2か月となり、これからは対個人ビジネスも含めてもっと開放的な私に生まれ変わりますが、この無料ニュースサイトの優位性は死守していくのが私にとって基本であることは変わりありません。

 10年以上ぶりの「伯仲国会」へ補選が大きな潮目の変化となりそうです。市井紗耶香さんが繰り上げ当選ですぐ辞任。衆では政治改革特別委員会が開かれました。

【参・本会議 令和6年2024年4月26日(金)】
 残り1年半の須藤元気議員の東京15区補選(日曜投票)出馬のため、繰り上げ当選した市井紗耶香さんが辞退し、再び中央選挙管理会が開かれる見通しです。史上初のケースで、市井さんは、新議員の紹介、議席の指定は省かれ、また議員会館の指定も省かれました。このため、きょうの議長の読み原稿は次のようになりました。


 「これより会議を開きます。この際、議員の辞職についてをお諮りいたします。本日、わたなべ・紗耶香くんから議員辞職願が提出されました。参事に朗読させます。辞職願 このたび一身上の都合により議員を辞職いたしたいので、ご許可がくださるようお願い申し上げます。令和6年4月26日参議院議員わたなべ・紗耶香。参議院議長、尾辻秀久殿。わたなべ・紗耶香くんの議員辞職を許可することにご異議ございませんか。ご異議ないと認めます。よって許可することに決しました」。

 ところで、前議員で現事務所入り芸能人の市井さんですが、2019年参院選で、ある情報を私は聞きました。
[写真]市井紗耶香さん、5年前の2019年、宮崎信行撮影。

 市井候補は、右耳を出し、左耳を髪で隠す、「ワンレングス・ショートヘア」。そして枝野幸男代表の近くに寄り添う市井候補の左耳を見たら、情報通りタトゥーがあることを現認しました。本人に直接取材したわけではありませんが、なんらかのパートナーが、市井さんの左耳に近づいた人物が、特定のパートナーの存在に気づく効果があるようです。ウィキペディアによると、市井さんは2004年に結婚して2児を出産し、2011年に離婚。2012年に「5年前に知り合った男性」と再婚し、2児を儲けています。そうすると、出馬した2019年時点で、左耳のタトゥーについては、経緯はよく分かりません。入れたのはもちろん、市井さん本人の意思でしょう。が、国会での家族法制の議論が要を得ない印象の昨今、市井さんにも「当事者」としての知見があったかもしれませんが、選挙中の耳隠しのように、1年半の任期で打ち返せるような軽重ではなかったと思います。現在、事務所入りの芸能人の方ですので、そのことを書きました。

 参議院本会議は「食料・農業・農村基本法改正案」(213閣法26号衆修正)が首相入りで質疑されました。

 森山派が解散届を総務省に郵送しましたが、森山裕総務会長の9年先輩の尾辻秀久議長も鹿児島の隆盛と軌を一にしているのでしょうか。

 「この際日程に追加して食料農業農村基本法の一部を棄損する法律案について。失礼しました。私の発音が少し悪かったようでございますので、誤解のないように、もう一度読み直させていただきます。この際、日程に追加して、食料農業農村基本法の一部を改正する法律案について提出者の趣旨説明を求めたいと存じますが、ご異議ございませんか?ご異議ないと認めます。坂本哲史農林水産大臣」と、こちらもあまり過去に例がない発言となりました。

 「旅費法を改正する法律」(213閣法8号)が成立しました。施行は来年4月。
 「陸上物流2024年問題の一括改正法」(213閣法19号)が成立しました。人手不足ですが事業者の運転手でない配車の社員にペーパーをつくらせる規定があります。

【衆・財務金融委】
 「金商法及び投資信託法改正案」(213閣法56号)を可決すべきだと決めました。立憲からは「新しい資本主義ではなく古い資本主義だ」と批判が出ました。小規模な投資信託会社が間接部門を専門業者に委託しやすくする規定があります。筆者の早稲田大学の政治学科・経済学科の知人で育児を終えて丸の内のワンフロアの投資会社に勤めている人は数人います。近況は知りませんが、転職もなく働きやすい環境だと思いますので、投資会社の存在そのものを悪く言うようなのは、あまりよくないかな、という感想は持ちます。

【衆・法務委】
 「入管難民法改正2法案」(213閣法58号・213閣法59号)。
【衆・外務委】
 「IBRD国際復興開発銀行協定の改正の受諾」(213条約9号)「EBRD欧州復興開発銀行設立協定の改正の受諾」(213条約10号)「ロンドン条約」(213条約11号)が「承認すべきだ」と決まりました。
【衆・厚生労働委】
 「育児介護休業法改正案」(213閣法54号)を全会一致で可決すべきだとしました。「育児はゴールが見えるが介護はゴールが見えないから現物給付が大事だ」ということを、参考人質疑で初めて気づいた公明党委員もいたようです。私も在宅介護8年やりましたから、そういう私生活も「言語化」できる50代をめざします。
【衆・経済産業委】
 「産業競争力強化法改正案」(213閣法23号)が可決しました。租税特別措置透明化法にもとづく数字をしんぶん赤旗が報じましたが、法人減税の総額はまあ許せる範囲かなという印象です。自由競争をゆがめている部分は排除すえきで、2009年政権交代時の「ナフサの減税」なども含めていったんリセットに近くなるような政権交代があればいいと思います。
【衆・環境委】
 「温対法改正案」(213閣法42号)の参考人質疑。今回もまったく有識者のお名前を知りませんでした。「中央公論」「ディスイズ読売」「ボイス」などの月刊オピニオン誌がなくなったことで「オピニオン・リーダー」というものがなくなったのかもしれません。
【参・災害特別委】【参・拉致問題特別委】派遣報告と一般質疑。
【衆議院政治改革特別委員会 同日】
 閣法がかからない大型委員会。第一委員室でなく第十六委員室で開かれました。発足ではなく「改組」の第1回となります。
 石田真敏委員長は次のように語りました。
 「これより会議を開きます。この際一言ご報告申し上げます。本委員会は去る4月11日の本会議においてその設置目的が政治改革に関する調査を行うためとなりました。また本委員会の名称につきましても、政治改革に関する特別委員会となりましたのでご報告申し上げます」。「政治改革に関する件とくに政治資金規正法改正に関する考え方について調査を進めます。本日は各会派を代表して1名ずつ大会派順に10分以内で発言していただきたいと存じます。それでは各会派の代表者から発言の申し出がありますので順次これを許します」としました。

 自民は「まず冒頭、政治資金はその出し手、受け手双方にとって政治活動の自由を保障するものであって、民主主義にとって重要な要素でありますから、その政治資金の運用の信頼が失われれば、わが国、民主主義の基盤が揺らぐと認識をしております。今回まさにそうした事態を我が党内部が引き起こしました。極めて遺憾であると同時に、党所属議員の一人として国民の皆様に深くお詫びを申し上げる次第でございます。我が党としては真摯に謙虚に、そして深刻に反省をし、国民の皆様には再度信頼をお寄せいただけるよう、責任を持って改革に邁進してまいります。その第一歩目が再発防止に向けた改革であり、今国会中に制度改正を必ず実現します」と述べました。

 各会派の意見をすり合わせて、法案の起草作業に入ります。

 以上です。
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4月26日分の更新は、27日午前にずれ込みます

2024年04月26日 23時28分31秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
4月26日分の更新は、27日午前にずれ込みます
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国会も反知性主義のかおり「食料有事増産命令法案」「離婚後共同親権」が審議入り、憲法審で「先に進むかだらだらやるか決めろ」

2024年04月25日 18時35分49秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]日の並びが悪いゴールデンウィークは、横浜みなとみらい・中華街・山下公園地区がおすすめ。1989横浜博覧会の「コスモクロック21」でおなじみ「よこはまコスモワールド」は、山田社長が自民党国会議員秘書をやめて創業した会社(観覧車メーカー、運営会社とも)が経営。きょう写真を見て偶然気づきましたが、左上のの横浜グランドインターコンチネンタルホテルも建設時は堤清二さんが経営する会社ですから、ともに自民党の衆議院議長の元秘書がつくった会社となります。桜木町駅から歩いて、みなとみらい、山下公園、中華街は2万歩かかるので、子どもを肩車して日帰りはちょっとむりかも。

 国会ウォッチャーも追い切れなくなってきたようですが、くらいついていきます。衆は基本法が通過したのに、「食料増産命令法案」が審議入り。参では「離婚後共同親権法案」が審議入り。発足以来最大にぐらついた衆・憲法審は維新が自民に「先に進むか、だらだらやるか決めろ」と迫りました。

【衆・農林水産委員会 きょう令和6年2024年4月25日(木)】
 基本法が通過。前触れ報道がずっと出ていた「食料増産命令法案」(213閣法27号)「農地法など改正法案」(213閣法28号)「スマート農業法案」(213閣法48号)の3本が審議入り。
 農相の趣旨説明では、食料供給困難事態が宣言された際に、事業者は取り組みの報告書を出して、出さないと罰せられるとのこと。晴れた日は土日も農作業したまの雨の日は休まずに役所文書を書かされることになります。農地法改正では、農地転用後の農業委員会への定時報告を求めますが、なんで転用後も毎年報告しなければならないのでしょう。スマート農業は認定を受けると政策金融公庫から融資を受けられるしくみ。このほか、県庁に追加の文書提出を求める改正条項もあるようです。農林水産省は暇なのか。

【参・法務委】
 「離婚後共同親権法案」(213閣法47号衆議院修正)が審議入りしました。無所属の鈴木宗男さんは、刑事局長と民事局長を並べて、大臣をゆさぶりました。衆の全会一致の結論の一つは「家裁の職員を増やせ」(附帯決議)。衆参与野党とも、あるいは賛成派・反対派の弁護士さんたちも「頭の良い人たち」が世の中を複雑にしていると、2016年トランプ大統領登場のときの「反知性主義ブーム」が日本でもおきるかもしれません。当時日本のインテリたちは「私たちに見えていなかったアメリカ(ラストベルト)があった」と評していましたが、海外メディアにそういう特集をされそうな兆しです。

【衆・憲法審査会】
 4回目で、同じタイトルの自由討議3回目。前回は「起草委員会をつくれ」(維新・三木圭恵氏)「時間を延ばせ」(自民・石破茂氏)「NHKで中継しろ」と、改憲派が混乱して収集がつかない状態となりました。町内会やマンション管理組合なら次回開催不能なくらいだと思いますが、そこは国権の最高機関ですから、玉木雄一郎さんらが1時間半なんとか形にしました。が、維新から岸田文雄総裁の姿勢へのいら立ちが表面化。自民党の山田賢司さんも緊急事態条項以外に、9条のいじくり方も提案しましたが、効力は今と変わらないと強調しており、なら改憲する必要がないと屋台骨が崩れた議論となりました。この惨状で、NHK中継ができるのでしょうか。やはり、総選挙後に、中川正春・立憲民主党憲法調査会長(今期で勇退)の「日本がウクライナになったらどうするかと言っているが、日本にプーチンが生まれないようにするのが憲法だ」との指針が後々まで効いてきたと思います。

【衆・本会議】
 川内博史さんが繰り上げ当選したことが、額賀福志郎議長から紹介されました。宮沢博行さんの辞職が了承されました。
 「二拠点生活推進法案」(213閣法12号)が可決し、参に送られました。
 「銃刀法改正案」(213閣法30号)が可決し、参に送付。
 「学校教育法改正案」(213閣法35号)が可決し、参送付。文科はこれで終わりで、盛山正仁大臣は続投が確実となりました。先日は、ホテルニューオータニの娘さんの結婚式に、首相も参加したようです。
 「衆議院規則の改正案」が山口俊一・議運委員長から趣旨弁明されました。委員会報告書と請願文書表のペーパレス化が議決されました。
 
 この後、「GCAPグローバル戦闘航空プログラム政府機関設立条約の承認案」(213条約1号)を上川陽子外相が趣旨説明。外相は「初代首席行政官は日本人がつとめる」などと防衛相とともに答弁しました。

【衆・地域こどもデジタル特別委】
 「デジタル社会形成基本法改正案」(213閣法40号)が可決すべきだと決まりました。河野太郎大臣と牧島かれん筆頭理事の選挙区には、野党は誰も名乗りを上げていません。広島6区の「コバヒストリー」こと小林史明さんの選挙区も野党の立候補希望者がいません。自民党内でもデジタル族は期数に限らず再選が濃厚となっています。

【衆・総務委】
 「放送法改正案」(213閣法32号)が可決しました。

【衆・災害対策特別委】。
 石川県への派遣の報告と一般質疑。

【参・財政金融委】
 「旅費法改正案」(213閣法8号)が可決すべきだと決まりました。いうまでもなく、全会一致です。

【参・内閣委】【参・内閣・経済産業連合審査会】
 「セキュリティークリアランス2法案」(213閣法24号衆修正・25号)。
【参・総務委】
 「プロバイダー責任法及び発信者情報開示法改正案」(213閣法34号)。
【参・厚生労働委】
 「雇用保険法改正案」(213閣法10号)。
【参・経済産業委】
 「水素社会推進法案」(213閣法16号)「CCS二酸化炭素貯蔵法案」(213閣法17号)。
【参・国土交通委】
 「陸上物流2024年問題の法案」(213閣法19号)を可決すべきだと決めました。森屋隆・私鉄総連バス部会組織内議員が附帯決議をつけました。

●あすは衆議院政治改革特別委員会が初開催。
●あさっては3補選。しあさっては祝日。火曜日4月30日は平日なので、自民党の悪いおじさんたちが密談。

以上です。



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【参・予算委など】自民党内混迷加速へ「政治改革の自民案」の効力が不明、静岡・宮澤博行議員は文春で「不倫同棲は裏金ではない」強調

2024年04月24日 18時27分27秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
[写真]自民党長期政権アベノミクスの「時間的な格差」を感じさせる東京15区のようす、奥のマンションは東京2区の区域、先々月、宮崎信行撮影。

 東京15区補選では政治団体「つばさの党」の選挙カーが野党が乱立した候補たちの妨害活動を続けて、混乱しています。きょねんは4カ月の夏休みで。秋の臨時国会で立ち上がりが遅い印象があった、野党の衆参議員ががんばっていて、重大法案の鍛錬をしています。裏金問題は、自民党不信ですが、政治不信というか、政治への低アクセスの隔靴掻痒を感じることがあります。地震、内外戦争、パンデミックのきっかけががあったら、現役世代の世論が暴発しそうな気配もあります。

【参・予算委 きょう令和6年2024年4月24日(水)】
 園遊会ブレイクをはさんで、おとといの衆に続き集中審議となりました。「政治資金等内外の諸課題」5時間コース。

●静岡・安倍派の宮澤博行議員の調査を要求
 まず蓮舫さんが週刊文春の「都内不倫同棲」が発覚した宮澤博行・衆院議員(静岡3区)が説明をしていないので、岸田さんに対して、いったん取り下げて説明や調査をするよう求めました。

 宮澤さんは、新宿区内に自宅があったようですが、私は6年前、2018年10月19日(金)、共通の友人を見舞った後に友人運転の車に乗り、新宿駅西口を通りかかったら、宮澤議員が交差点内でタクシーから降りて、別のタクシーに乗っていきました。私は「あの議員は、小選挙区の対抗馬をとてもよく知っている議員だ」とし、静岡県選出の議員が、新宿駅西口からタクシーに乗るのは不自然だという話をしていました。つまらない話ですが、降りてからの時間からして、駅から乗ったタクシーの方向が違うと気づいたけれどもワンメーター料金を払わないで降りたのではないかとも話しましたが、それはまったくわからないことです。ただ、友人と車に乗りながら国会議員を見たことで、「国会議員は基本的には変な人だ」「その中でも、あの議員は交差点でタクシーを乗り降りしたからより変な人だ」というのが常識だということを確認できた良い機会でした。今回の宮澤議員は、都内で妻ではない女性と同棲したが、1カ月で解消し、それにあたって引っ越し代金等の「誠意」は示したとの内容でした。静岡では5区比例の吉川赴さん、8区の塩谷立さんが現職議員なのに、宮澤さんが辞任するのは不可思議な気もします。自民党内政局があるのでしょうか。不透明です。

●政治改革自民案の温度差と森喜朗さんの聴取記録なし
 委員会に戻って、政治改革の自民党案が決まったことについて、自民党案に意欲を示した岸田さんと党内議員との温度差が漏れ出る答弁もありました。おとといの岡田克也幹事長の衆での質問で「森喜朗さんからの電話ヒアリングで記録を残していない」との発言を、杉尾秀哉さんは、岸田ノートを念頭に、政治姿勢をただしました。

 公明党の伊藤孝江さんは、自民党の不祥事だから、自民党が率先して政治資金規正法改正に取り組むべきだとの、1月からの主張を念押ししました。

●選挙制度と皇室制度
 1月の時点で、額賀福志郎・新衆議院議長は2つの諮問機関に意欲を示していました。一つは、衆と参の政治改革の特別委員会という形になりました。もう一つは、衆参正副議長の下に一つの「皇室制度の各党協議会」という形式になりそうです。維新の片山大介さんは、首相にスケジュール感を示すよう迫りましたが、国会の議論に期待して、政府も協力する旨を示すにとどまりました。

【参・本会議】
 尾辻秀久議長が採決。「日・アンゴラ投資協定」(213条約3号)「日・ギリシア租税協定」(213条約4号)「日・EUのEPAの個人情報など改定」(213条約5号)が両院で承認され、議了しました。
 これに先立ち「水素社会推進法案」(213閣法16号)と「CCS二酸化炭素貯留事業推進法案」(213閣法17号)が斎藤健経済産業大臣から趣旨説明され、審議入りしました。

【衆・外務委】
 「IBRD協定の改正の受諾」(213条約9号)「欧州復興開発銀行協定の改正の受諾」(213条約10号)「ロンドン条約の改正」(213条約11号)が審議入りしました。

【衆・法務委】
 「入管法改正案」(213閣法58号・59号)の審議が続きました。立憲は、法務・厚生労働合作の対案をあす出す見通し。

【衆・厚生労働委】
 「育児・介護休業法改正案」(213閣法54号)と立憲の対案の「訪問介護事業者」(213衆法6号)と「介護・障害施設従事者」(213衆法7号)の審議が続きました。尾辻議長以来の参出身大臣の武見敬三さんの専門性には野党議員も一目置いて信頼しているという空気になってきました。

【衆・経済産業委】
 「産業競争力強化法改正案」(213閣法23号)の対政府質疑。

【衆・国土交通委】
 一般質疑。

【衆・沖縄北方特別委】
 大臣所信に対する質疑が、ようやくありました。

【総務省・中央選挙管理会】
 川内博史さんの繰り上げ当選が決定。

●参議院憲法審査会は、水曜日の午前10時または本会議散会後が定例日だとされていますが、きょうは開催されませんでした。
●衆議院憲法審査会はあす開かれます。

国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2024年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。




 





 

 
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静岡・安倍派が辞職願で峠は「政治改革国会」リスタート、重要法案の峠は参議院に

2024年04月23日 20時29分30秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
 自民党安倍派静岡県連の8区塩谷立さんが離党し、3区宮澤博行さん=写真・宮崎信行撮影=が額賀議長に辞職願を出しました。あさっての本会議の冒頭で許可され、その後、静岡1区の上川陽子大臣が登壇して自分の議案で堂々とした説明・答弁をすることになります。金曜日から政治改革特別委員会がスタートします。参は重要法案の峠が来たばかりです。政局と関係なく、政府提出議案数本が当初会期を、ちょっと、はみ出すかもしれません。

【参議院第1種常任委員会 きょう令和6年2024年4月23日(火)】
 園遊会デイブレイクのため、予算委集中審議がなく、法案審査が続きました。
●法務委員会は開かれず。
●外交防衛委員会は「日アンゴラ投資協定」「日ギリシャ租税協定」「日EU・EPA改定」(213条約3・4・5号)を承認すべきだとし、あす10時からの本会議の終盤に両院承認のはこび。なお、「日独ACSA」」(213条約2号)はまだ衆で審議入りしていません。
●財政金融委員会は「旅費法改正案」(213閣法8号)の審議が始まりました。
●内閣委員会は「セキュリティークリアランス2法案」(213閣法24号衆修正)(213閣法25号)の1巡目の後半。
●厚生労働委員会は加入者を増やす「雇用保険法改正案」(213閣法10号)・
●国土交通委員会は「陸上物流2024年問題対策法案」(213閣法19号)の参考人質疑。
●環境委員会で「資源循環の促進のための再資源事業等の高度化に関する法律案」(213閣法60号)伊藤信太郎環境大臣(石巻など新・宮城4区で安住淳氏と激突予定)から趣旨説明されました。

●衆議院本会議は園遊会ブレイクで開催されませんでした。
【衆・法務委】
 きょねんに続く改正となる「入管法2法案」(213閣法59号・60号)が趣旨説明されました。
【衆・地域こどもデジタル特別委】
 河野太郎大臣(神奈川15区で野党候補予定者は現在セロ)が「デジタル社会形成基本法改正案」(213閣法40号)で答弁席に。
【衆・総務委】
 「放送法改正案」(213閣法32号)が趣旨説明され審議入りしました。NHKが放送でなくインターネットでニュース配信をするのは言語道断の蛮行であり、正義に近づく法改正となります。
【衆・厚生労働委】
 「育児介護休業法改正案」(213閣法54号)と立憲対案の「訪問介護事業者」「介護・障害福祉従事者」(213衆法6号・7号)の審議。5年に1度の財政検証にあわせた年金制度改革「在職高齢年金、遺族年金、納付の延長」も先取した攻防となります。
【衆・経済産業委】
 「産業競争力強化法改正案」(213閣法23号)の参考人質疑で、山一・拓銀ショック後の銀行機能が細っているとの指摘が議員から提起されました。
【衆・農林水産委】一般質疑。
●衆・財務金融委員会は理事懇談会。

●あすは午前中は参議院本会議、午後は予算委員会集中審議の5時間コースとなります。きのうの衆はタイトルの一部に「能登半島」が含まれましたが、あすの参のタイトルは「政治資金等内外の諸課題」です。

以上です。
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金曜午後2時の両院本会議でトコロテンのように「支援金」「農業」通過、参では「共同親権」審議入り

2024年04月19日 18時53分39秒 | 第213回通常国会 令和6年2024年1月召集
自民党の現職衆議院議員の秘書たちが「やってられない」雰囲気を感じます。次の選挙は桶狭間の戦いのようになるかもしれません。

 「黄金の3年間」として霞が関が意欲的に執筆した「こども子育て支援金」「食料農業農村基本法」が衆・本を通過しました。重要広範議案2本は、「所得税」「地方税」が指定されている年が2月下旬の衆・本で同時に通過しますが、4月中旬としては異例。このため、午後1時から午後2時台にかけて、衆参両院の本会議が開かれている珍しい状態となりました。能登半島地震が明日は我が身のオール日本人による世論は余裕がなくて関心がないといったところです。

【衆・本会議 きょう令和6年2024年4月19日(金)】
 「こども子育て(子ども子育て)支援金法案」(213閣法22号)は政府原案通りに可決し、参議院に送られました。

 衆・予算委の基本的質疑2日目朝9時の1問目で早稲田ゆきさんが頭出ししたラインナップ「社会保険料方式の支援金」は最近いろいろと決断している岸田首相が、政策については決断せず検討使のまま時が過ぎ、原案通りに通過しました。が、次の選挙を考えると、自民党にとって良いことだったのか。

 「食料・農業・農村基本法改正案」(213閣法26号)は、自公維教修正が議決され、参に送られました。

 「風力発電整備の設置等による電波の伝搬障害を回避し電波を用いた自衛隊等の円滑かつ安全な活動を確保するための措置に関する法律案」(213閣法37号)が可決し、参議院に送られました。

 「プロバイダー責任法及び発信者情報開示法を改正する法律案」(213閣法34号)は自公維教国の修正で可決し、参に送付されました。

 そして、登壇物「デジタル社会形成基本法改正案」(213閣法40号)について、河野太郎大臣との質疑応答があり、委員会に付託されることになりました。

【参・本会議】
 「離婚後共同親権を導入する民法改正案」(213閣法47号衆議院修正)が審議入りしました。
  午後は岸田首相帰朝報告に対する質疑がありました。

●衆・政治改革特別委員会は、26日(金)に開催することを、理事懇で合意しました。

【衆・内閣委】
 「銃刀法改正案」(213閣法30号)が可決しました。
【衆・文部科学委員会】
 「学校教育法改正案」(213閣法35号)が可決しました。これで、盛山正仁大臣の衆での法案答弁は早くも終わりました。
【衆・国土交通委】
 「二拠点生活推進法案」(213閣法12号)が可決しました。
【衆・厚生労働委】
 「育児介護休業法改正案」(213閣法54号)と「立憲の対案・訪問介護事業者と介護・障害福祉従事者処遇改善の2法案」(213衆法6・7号)の審議が行われました。立憲の問いに、法案提出者の早稲田ゆきさんは「訪問介護の月給が6万円安い」と特に対応する必要があるとしました。武見敬三大臣には、今月のNHK日曜討論で発言した、地域における医師の割り当て人数の法令化構想に関する質問にも答えました。
【衆・経済産業委】
 政策減税の産業競争力強化法改正案」(213閣法23号)の質疑。
【衆・環境委】
 「温対法改正案」(213閣法42号)の趣旨説明。伊藤信太郎環境大臣は今週の閣議後会見で、クマ対策を鳥獣保護法を改正せずに決定したことに関して、市街地での銃の使用に関する鳥獣保護法改正も視野に入れた有識者会会議を設置することを明らかにしています。

以上です。
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