【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

三宅さんの復帰、統一地方選の前後になる可能性も 話しやすい議員が訪問へ

2010年11月07日 08時02分33秒 | 第176臨時国会(2010年10月)熟議

 三宅雪子さんの本格的な復帰が来年4月の統一地方選の前後になる可能性を、民主党群馬県連幹部が懸念していることが分かりました。三宅さんは腰の手術を受けました。腰とはすなわち脚の付け根ということになりますから自力で歩けるようになるまで時間がかかることが予想されます。仮に「早期の復帰」を最大目標にした場合は、自力で歩けない状態で会合に出席することになります。この場合、「車イス」「松葉杖」を使わなければならず、5月の転倒事件を有権者や本人が想起しかねず、周囲の反応いかんでは逆風になるというジレンマが予想されています。

 三宅さんの地元では、4月10日(日)に群馬県議会議員選挙、4月24日(日)に高崎市議会議員選挙などが実施されると思います。若い組織である民主党にとって、統一地方選は地元衆院総支部長が陣頭指揮をとることになります。総決起集会、出陣式、演説会では、例えば、ビデオ出演や、携帯電話をマイクに付けるという方法もあるでしょうが、ここの自民党支部長は総理経験者の福田康夫さんです。どのような事情があれ、総理経験者に対して、民主党の1年生議員が不在という構図になった場合は、選挙が勢い付かない可能性があります。

 岡田克也幹事長は、4日の記者会見で「私の幹事長としての意を受けて、近々、議員がお見舞いに行く予定にしております。ただ、ご本人の状況もありますので、よく連絡を取ってお伺いして、いろいろどういう状況だったのかというお話も聞いてくることになっております」と述べ、三宅さんが話しやすい相手、おそらく同期の女性議員になると思われますが、病室を訪れ、どのような悩みを抱えていたのかを把握したうえで、必要ならば幹事長室や選対委員会として県連・総支部の改善に関わっていく方針だと思われます。