【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

補正の衆院通過より先に、閣法が成立 大塚耕平さんが参院筆頭理事、前金融副大臣の責任感 保険業法改正案

2010年11月12日 23時59分59秒 | 第176臨時国会(2010年10月)熟議
[写真]民主党の古本伸一郎さんと大塚耕平さん(公式ホームページから)

【2010年11月11日(木)参・財金委、翌12日(金)参・本会議】

 改正保険業法(第174国会閣法64号)が成立しました。召集の時点では、なんの興味もなかったこの法案でしたが、閣法成立第1号、しかも答弁者が自見庄三郎・金融担当大臣(参院議員)で、補正予算の審議にへばりついているのに、その合間をぬって、補正の衆院通過前に衆参で可決・成立しました。なんともスピディーな処理でした。全会一致とはいえ、民公自3党の衆院での修正がありました。11日の参・財政金融委員会では、自見大臣(国民新党)の趣旨説明→竹内譲衆院議員(公明党)の衆院での修正の説明→各党質疑→全会一致で可決。そして、翌朝の参・本会議で全会一致で成立となりました。「口蹄疫補償金非課税法」(衆院の財金・総務委員長提出の議員立法)に次いでの成立で、閣法としては今国会第1号の成立となりました。その迅速さはすばらしい。

↓参・本会議の押しボタン式投票結果は次のリンク先でみることができます。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/vote/176/176-1112-v001.htm

 やはり日程の立て方です。自見大臣が予算委に拘束されない日程をおさえて、修正案も事前に打ち合わせたということだと思います。修正案の説明も、公明党衆院議員の竹内さんに参院の委員会室に来てもらってやってもらったのですから、様々な日程調整をこなしたことになります。で、その現場を預かったのは、参・財金委の民主党側の筆頭理事は大塚耕平さん、それと大久保勉理事という、参院民主党の財政・金融チームでずっとコンビを組んできた2人でした。もちろん、自民党側の理事の貢献も大きいでしょうが、やはり閣法の第1責任者は与党理事です。衆院では前財務政務官の古本伸一郎さん、参院では前金融担当副大臣の大塚耕平さんということで、やはり政務三役帰りは責任感が強いと改めて感心しました。政務三役の中でも、とりわけ財務省、金融庁というのは、べた褒めされることがない、何をやっても賛否両論の精神的にもキツイ担当ですが、やはり政権交代で政府の役職を経験することで、舌鋒鋭い野党政治家が、一皮むけて、責任感と安定感のある与党政治家に育っていくんだ、ということを有権者として確認できた気がします。だから、政権交代ある二大政党デモクラシーは有効だし、いろいろと辛い昨今ですが、それを日本に定着させていくためにがんばっていこう、との自信を改めて持ちました。

↓衆院通過のもようは次のエントリーで紹介しました。

“100兆円の財務省帰り”の2議員、政府外でも強い責任感示す 補正予算審議入り、閣法第1号衆院通過

 大塚耕平さんは、野党時代にも財金委の筆頭理事を務めていました。2009年の通常国会3月26日に、同じく参院財政金融委員会で、予算関連法案の審議に関して、麻生内閣の財務副大臣(平田耕一さん)のクビをとっています。このときはその朝の日経新聞朝刊で「平田・財務副大臣、株式大量取引の財務局への未報告が発覚」と報じられ、予算関連法案に関する総理出席の締めくくり総括質疑に立った大塚さんは、「本当は総理や財務相と財政・金融に関する議論をしたいのだが・・・」としながらも、平田問題を優先し、辞任させた上で、予算関連法案の採決に応じました。野党のこういう「政務三役のクビをとる」という行為も、政権を前に進める原動力になっているのです。この5ヶ月後の第45回衆院選で、平田耕一さんは、公示前のJC主催の候補者討論会で、よほどのストレスだったのでしょう、「私が当選する確率は万に一つもありません」と口走ってしまい、敵前逃亡状態になりました。そして、三重県第3区の平田さんは惜敗率36・21%というすさまじい負けっぷりをしてしまいます。いくら対抗馬の民主党・岡田克也候補が強かったとはいえ、やはり選挙は日ごろからの国会と地元での活動の勤務評定に過ぎないことを証明しています。

 古本伸一郎さんも野党時代から、衆・財金委で、「ゆうちょからJAバンクへ5兆円の貯金が流れている。JAバンクはバイクに乗って僻地で集金している。その努力が民営化後の郵政にはない」という、地元で吸い上げたであろう声を質問していました。古本さんは、財務政務官として税制を担当し、ナフサの減税(粗特)について、石油化学メーカーの社長に話を聞きに行って、「ナフサの減税がなくなったら会社は潰れます」と説得され、言葉を失うシーンがNHKスペシャルで報じられました。大塚さんも内閣府副大臣として、上司の亀井静香大臣から「モラトリアム法案」というかなり無茶な課題を与えられましたが、「中小企業金融円滑化法」というきれいな形に仕上げました。その一方で、デフレに関しては「日銀寄りだ」と批判され、まあ私もそう思いますが(^^;)、政治家として一回りも二回りも大きくなったのではないでしょうか。

 ちなみに大塚耕平さんは、菅直人代表・岡田克也幹事長の下、党本部広報委員長も兼ねています。どうやら「広報改革」に取り組むようで、どのようなことをするのか分かりませんが、私は応援したいと思います。おそらく、情報発信とか、そういう意味とは違う「広報改革」だと思います。それはとても難しく、抵抗も大きいし、かつ目立たなく地味な改革でしょう。でも私はエールを送りたいし、私としても取材の時間ができたら、お話を聞いてみたい気がします。古本さんも大塚さんも愛知県連です。二人とも世間一般に言われるところの、愛知の人らしいところがあるのかもしれませんが、国難にあたり、目立たなくとも強い精神力と軽いフットワークでこともなげに仕事をこなす愛知の人が頼もしく感じられます。

公明党さん、そりゃないよ!補正反対、関連法案賛成で、菅内閣の生殺与奪の権を握る

2010年11月12日 22時32分39秒 | 第176臨時国会(2010年10月)熟議

[画像]2010年11月9日の衆院予算委の補正審議で、うってかわって政府案を攻撃しだした公明党政調会長の石井啓一さん(NHK映像)。

 公明党は11日、党本部(東京・信濃町)で中央幹事会を開き、補正予算案に反対する方針を決定しました。

 これは、おそらく、地方議員さんが、「補正に賛成したら、統一地方選を戦えない」と県本部代表を兼ねる国会議員を突き上げたからだと思います。例えば、11月9日(火)の衆・予算委で補正のメニューをことこまかに批判したパネルをもって徹底攻撃した政調会長の石井啓一さんは、茨城県本部の代表です。茨城県議選は来月実施の「プレ統一地方選」と言われていますので、茨城県は既に臨戦態勢でしょう。

 このほか新聞報道では、松あきら党副代表のほか、新人の石川博崇さんも「補正反対」を政調全体会で早くから唱えていた、と報じられています。松さんの神奈川はみんなの党の国会議員が3人もいて、民主党除籍組の横浜市議もなかなか良いタマのようです。石川議員は、大阪府の選出です。公明党にとって最も重要な地域ですが、府議会、市議会とも中選挙区のところに、「大阪維新の会」の旋風が来ます。地元のことはよく分かりませんが、おそらく公明党の府議・大阪市議・堺市議の現職たちは「大阪維新の会を倒せ」という戦術をとると、現職である自分へブーメランが返ってくるのでしょう。あくまでも推測ですが、「大阪維新の会の公認候補の人数分は定数が減ったんだと観念して、残りの議席を民主党・自民党から奪おう」と考えるのがフツーだと思います。ですから、「“小沢付き民主党”の補正予算案に反対しろ」と国会議員を突き上げたのでしょう。だから、国会の公明党は、全議員参加の政調全体会を報道陣に公開したうえで、補正反対に舵を切ったのではないでしょうか。

 その一方で、中央幹事会は、予算関連法案に関しては、「執行部一任」と決定しました。公明党が「補正反対」「予算関連法案賛成」となると、2010年度第1次補正予算案は参院で否決され、衆院に回付し、衆院での過半数により可決・成立。予算関連法案は、参院本会議で民主党・国民新党・公明党の過半数で可決・成立する見通しとなり、今国会の最大の懸案はメドがつきました。

 とはいえ、「予算反対」「予算関連法案執行部一任」とは、公明党が菅内閣の生殺与奪の権を握ったと考えるべきです。補正はいいとして、本予算の採決を向ける来年2月末ごろには、統一地方選スタートまで1ヶ月を切っていますから、極めて厳しい対応が迫られます。

 今回は野党各党に事前に補正のメニューを示して要望を聞く格好でしたが、本予算では、自民党は排して、民公代表会談を数回開いて、民公政調会長会議を組織として立ち上げて、いやらしいまでに公明党にすり寄るしかないのではないかと思います。そのくらいやらないと、先は見えてきません。

 私は公明党が補正に反対するとは思ってもみず、9日(火)の朝7時のNHKニュースで驚きました。そして、午後1時からNHK中継が入った衆院予算委員会の補正予算案質疑に立った公明党の石井啓一・政務調査会長は、補正のメニューについて、①中小企業に冷たい②地方に冷たい③農家に冷たい--と3つの問題点を指摘しました。

 実はここまで、このブログに書いていなかったのですが、私は今国会の召集日の翌日である10月2日(土)の第8回公明党全国大会に取材に出かけ、開会前~大会全部~終了後の第1回中央幹事会のアタマ撮り~記者会見までたっぷり取材させてもらい、「ああ公明党というのはこういう政党か」とじっくり勉強させてもらいました。新党平和や、参院会派「公明」の取材経験はありますが、公明党(New Komeito)になってからの取材は初めて。前日に党本部の広報部に電話して、連絡先をファクスしたら、快く「いいですよ~」ということで、やはり新進党同様に公明党職員は人柄がいいなあと感じました。


[写真]第8回公明党全国大会のようす、2010年10月2日、東京・品川、宮崎信行撮影 

 なぜ公明党大会を取材したことを1ヶ月間もこのブログに書かなかったかというと、公明党支持者の方には土足で脚を踏み込まれたかのように思われるかもしれないし、民主党支持者の方には公明党への乗り換えかと思われるのではないか。「李下に冠を正さず」という言葉もあります。誤解を招くようなことははじめから書かないということです。ただ、その理由は一つ、向こう6年以上、民主党が参院で過半数を占められない以上は、民主党と公明党の連携が安定につながり、それが国政の安定につながる、だから公明党のことをもっと知りたい、との私の考えに基づく、それが唯一最大の理由です。

 大会会場にはかなり早く着いたので、マクドナルドでランチを買って、休日の風が心地好いテラスで昼食を摂りながら、本を読んでいました。物怖じしない性格の私も、公明党さんの取材は10年ぶりですから少し所在なくなり、「ああ、久保哲司先生がいたらなあ」と思いを馳せました。故久保哲司・元衆院議員は「新進党」準備委員会の党名公募の各党チームで、旧公明党から参加していました。日本新党本部会議室のファックスとハガキの山(当時はメールはない!)の中で集計作業をしている新生党学生塾の僕らに気さくに声をかけてくれ、大阪市交通局時代の武勇伝を話してくれたりしました。僕が日経新聞に就職し、政治部総理番記者になったとき、衆議院議員食堂でお見かけすると、気さくに手を挙げてくれました。当時は新進党衆院議員ということで、2人で食事をしていたもう1人の議員はわざわざ立ち上がり名刺交換をしてくれました。そんなていねいな国会議員はほかにいません。その1年生議員は、斉藤鉄夫さんです。それから数ヶ月後に、小沢一郎氏の手により新進党は解党されてしまいました。斉藤鉄夫さんは新党平和を経て、新・公明党で環境大臣や政調会長を経て幹事長代行になりましたが、どういうわけか、久保さんは自由党(小沢一郎党首)に行ってしまいました。久保さんはその後、新・公明党に戻り2003年に56歳で亡くなりました。このように公明党の衆院議員や都議会議員の知己は若くして亡くなる傾向にあります。これはやはり中間管理職の辛さだと思います。選挙には、本人や家族だけでなく、仲間の生活もかかっているわけです。創価学会の組織力は長期低落傾向にあります。党大会でも「My(マイ)獲得運動を推進してください!」と井上義久幹事長が強調していました。この「My(マイ)獲得運動」とは、現職地方議員がその名刺を使って支持者を集めなさい、という意味でしょうが、創価学会票だけでは当選ラインをギリギリ下回る状況にある現職議員が多いということの裏返しだと、私は感じました。ということは、「小沢付き民主党を倒せ」という地方議員さんから党本部代表(国会議員)への突き上げは相当な圧力でしょう。

 補正反対なんて、そりゃないよ~公明党さん・・・「新進党解党被害者の会」の仲間じゃないの~~。1994年12月10日、パシフィコ横浜で一緒に誓った仲じゃないの~~とぼやきたいところですが、公明党さんの現職議員にとってはそれよりも切実な問題が目の前の来年4月にあるわけです。私の気持ちも早くも来年2月末(当初予算の採決)に行ってしまうのですが、やはり予算に反対しても、予算関連法案にはぜひ賛成していただきたい。そして、公明党のある意味立派なところは、民主党が中選挙区での候補者調整を呼び掛けても、それは潔しとしないと思います。例えば、公明党で岡田克也さんへの評価が高いのは、第39回衆院選で公明党政審会長(坂口力さん)を押し出して、初当選した選挙の強さがあると言われています。ちなみに、坂口さんが落選したので、公明党政審会長になったのが、二見伸明さんです。

 公明党に信頼してもらうためには、「オープンでクリーンな民主党」を民主党412人がキッチリとやる。例えば、馬淵澄夫国交相が自発的に辞任し、歳費1割削減など身を切る、そして、もちろん小沢問題を処理していくことが重要です。このブログの読者の方から「創価学会員の親戚は、今でも小沢氏を悪く言っているよ」というメールもいただいています。斉藤鉄夫さんは先日のBS11のインサイドアウトで「弱小政党ですから」と卑下するような発言をする一方で、「支持者からは闘う野党になってくれという声が意外と多い」とも話しており、今回の決定を予感させる発言をしていました。民主党議員一人一人がもっと公明党の強さと弱さの両面から事情を知らないと、政権が座礁してしまう可能性が出てきたと感じます。もっと危機感を持って下さい。

 なお、2010年度第1次補正予算案とその関連法案は、11月15日(月)の午前9時からの衆・予算委と、午後3時半からの衆・本会議で採決され、可決する見通しですが、尖閣ビデオ問題の政府の対応などに進展が見られない場合は、スケジュールがずれ込む可能性も出てきています。とはいえ、今国会中の補正成立はほぼ間違いないと思われます。が、油断は大敵で、一般法案の審議もドンドン平身低頭で与党理事が野党理事にお願いしないと、統一地方選までに成立が間に合わず、「民主党は実績ゼロ」との批判に、何の罪もない地方議員候補者が涙をこらえながらお詫びし、「何で民主党から立候補しちゃったんだろう?」ということで、選挙前後に各地でトラブルが続出することが予想されます。

公明、補正予算案に反対 | ニュース | 公明党

公明党は11日、東京都新宿区の党本部で中央幹事会を開き、2010年度補正予算案に反対することを正式に決めた。予算関連法案である地方交付税法改正案への対応は党執行部に一任とした。

中央幹事会終了後、山口那津男代表は記者会見し、党の対応について、大要次のような見解を述べた。

一、補正予算案への対応について、3つの理由から反対を表明したい。

一、一点目は公明党が提案した中身が十分に反映されていないことだ。政府・民主党は公明党が提案した項目について、(大枠で)24項目中23項目、95%以上を反映したと提示してきた。しかし、公明党は68項目を精査したが、公明党の要求が予算額で半額以上認められたものは22項目、約32%に過ぎない。極めて不十分な対応であり、政府・民主党の言う95%とはほど遠い。また、多少反映したものも、わずか22項目、約32%に過ぎない。まったく対応していないものも24項目、約35%に上る。

一、二点目は中小企業、地方、農家に冷たい内容であること。中小企業に対しては、緊急保証制度を今年度で打ち切り、(金融)円滑化法の延長について具体的な動きがない。予算委員会の質疑でも前向きな対応(答弁)はなかった。

一、地方に冷たいという点では、地方の使い勝手が良く、独自の事業もできる地域活性化交付金を1兆2000億円規模で手当てすべしと提案した。しかし、補正予算案では、わずか3500億円にとどまっている。交付金の額が大きければ景気対策として機動的で有効な対応ができる。

一、農業では、米価下落に対応するため、30万トンのコメの緊急買い入れなどの出口対策(需給調整対策)を取るべしと提案したが、対応がまったくなされていない。

一、三点目はデフレ(物価の持続的下落)脱却、景気を回復軌道に乗せる中身になっていないことだ。デフレ脱却と財政健全化を両立させるには、使える財源をフルに活用する必要がある。しかし、昨年度決算剰余金が約1兆6000億円ありながら、その半分の約8000億円しか財源にしていない。過去には、特別措置で剰余金全額を年度内に使ってきた。われわれが全額使うよう要求したにもかかわらず、半額にとどめたのは、デフレ脱却への強い対応が見られないことになる。

一、雇用のセーフティーネット(安全網)に一部対応しているが、本格的な雇用創出や民間需要を喚起できる対策にはなりきれていない。結果として、景気の回復軌道にはつながらない。したがって、十分な経済効果は期待できない。

一、公明党は9月2日に(緊急経済対策を発表し)補正予算の編成を求めたが、国会提出まで2カ月近くも経過し、(菅政権の対応が)遅すぎた。(景気の)二番底が懸念される中、日本経済に対する危機感が乏しい。また、政治とカネの問題については、積極的な対応をいまだにとろうとしていない。外交でも度重なる拙劣な対応をしてきた。菅首相の政権運営が問われている。こうした背景があることも指摘しなければならない。

一、(予算関連法案への対応に関して)いろいろな意見はあったが、執行部に一任となった。今後の議論や他党の動き、(補正予算案の)衆院での採決を見た上で、最終的に判断したい。

一、(党内論議で出た意見に関して)2回(議論を)やって、1回目は賛否が拮抗していたが、2回目は、かなり反対論が強くなった。企業・団体関係者や地方議員、党員に幅広く聞いた上で、反対のトーンが強くなったと受け止めている。

[公明党]補正関連法案の賛否を執行部に一任(毎日新聞) - livedoor ニュース

 公明党は11日午前の中央幹事会で、政府の10年度補正予算案に反対することを正式に決めた。予算関連法案の地方交付税法改正案には「地方に配慮し賛成すべきだ」との意見が出たが、法案修正も視野に執行部に賛否を一任。補正予算案は15日に与党の賛成多数で衆院を通過し、参院に送付される見通し。山口那津男代表は11日の会見で「中小企業と地方に冷たい内容だ」と述べた。【岡崎大輔】